そもそも「童謡」とは?
「童謡」とは、子どもが歌う歌や子ども向けの歌のことを言います。童謡のほかにも「唱歌」や「わらべ歌」と聞いたことがありますが、「唱歌」は学校教育用として作られたものだそうで、「わらべ歌」は自然発生的に作られたもののことだそうです。
自分はそのように分かれているとは知りませんでしたので、それぞれ区別せず、ついつい口ずさんでしまう歌として童謡(唱歌やわらべ歌含む)を集めました。懐かしいなと思える歌に出会えると嬉しいです。
自分はそのように分かれているとは知りませんでしたので、それぞれ区別せず、ついつい口ずさんでしまう歌として童謡(唱歌やわらべ歌含む)を集めました。懐かしいなと思える歌に出会えると嬉しいです。
「ぞうさん」
「ぞうさん」は懐かしくないなと思う方が多いでしょうが、自分にとってこの歌はとても思い出のあるものなので、あえて紹介させていただきます。
ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ かあさんも ながいのよ
ぞうさん ぞうさん
だあれが すきなの
あのね かあさんが すきなのよ
この歌は、童謡作家のまど・みちおさんが手がけています。この歌詞には、みんな違っていいんだ、違うことを馬鹿にしてはいけないという意味が込められているそうです。
子どもに歌を歌って寝かしつけることのない父が、歌ってくれた歌ですが、そんな意味を知ってか知らずか。ぶっきらぼうに歌うこの歌が今でも心に残っています。自分が成人してからは、酔っぱらったときに父がこの歌を歌っていましたが…。
ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ かあさんも ながいのよ
ぞうさん ぞうさん
だあれが すきなの
あのね かあさんが すきなのよ
この歌は、童謡作家のまど・みちおさんが手がけています。この歌詞には、みんな違っていいんだ、違うことを馬鹿にしてはいけないという意味が込められているそうです。
子どもに歌を歌って寝かしつけることのない父が、歌ってくれた歌ですが、そんな意味を知ってか知らずか。ぶっきらぼうに歌うこの歌が今でも心に残っています。自分が成人してからは、酔っぱらったときに父がこの歌を歌っていましたが…。
食べることにちなんだ歌
お腹が空いたり、ちょっと何かを口にしたいなっと思ったときに出てくる歌があります。
それは「おなかのへるうた」「ドロップスのうた」「ふしぎなポケット」「とんでったバナナ」。
歌詞を覚えていますか?
「おなかのへるうた」阪田寛夫作詞・大中恩作曲
どうしておなかがへるのかな
けんかをするとへるのかな
なかよししててもへるもんな
かあちゃん かあちゃん
おなかとせなかがくっつくぞ
何をやってもおなかはすくのです。かあちゃん、早くご飯にしてください。歌っている間にもおなかはどんどんへっていきますよね。
「ドロップスのうた」まど・みちお作詞・大中恩作曲
むかしなきむしかみさまが
あさやけみてないて
ゆうやけみてないて
まっかななみだが ぽろん ぽろん
きいろいなみだが ぽろん ぽろん
それがせかいじゅうにちらばって
いまではドロップス
こどもがなめます ぺろん ぺろん
おとながなめます ぺろん ぺろん
神様の涙でできたドロップスをおとなもこどももなめて、神様が泣かなくてもいいように世界が平和になりますように。
「ふしぎなポケット」まど・みちお作詞・渡辺茂作曲
ポケットの なかには
ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと
ビスケットは ふたつ
もひとつ たたくと
ビスケットは みっつ
たたいて みるたび
ビスケットは ふえる
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
実際にポケットへビスケットを入れて叩いたことがある人はいませんか?叩いて砕けて涙が出てしまったなんてことも。お茶菓子に出されたクッキーを持ち帰ったときなんか、ジャケットのポケットの中で砕けていたら、今でも歌いたくなってしまいます。
「とんでったバナナ」片岡輝作詞・桜井順作曲
バナナがいっぽん ありました
青い南の 空の下
こどもが二人で 取りやっこ
バナナがツルンと とんでった
バナナはどこへ 行ったかな
バナナン バナナン バナァナ
バナナを食べる時、なんとなく歌っているのがこの歌です。バナナはどこへ行ったかな?バナナはお腹の中へ行きました。
それは「おなかのへるうた」「ドロップスのうた」「ふしぎなポケット」「とんでったバナナ」。
歌詞を覚えていますか?
「おなかのへるうた」阪田寛夫作詞・大中恩作曲
どうしておなかがへるのかな
けんかをするとへるのかな
なかよししててもへるもんな
かあちゃん かあちゃん
おなかとせなかがくっつくぞ
何をやってもおなかはすくのです。かあちゃん、早くご飯にしてください。歌っている間にもおなかはどんどんへっていきますよね。
「ドロップスのうた」まど・みちお作詞・大中恩作曲
むかしなきむしかみさまが
あさやけみてないて
ゆうやけみてないて
まっかななみだが ぽろん ぽろん
きいろいなみだが ぽろん ぽろん
それがせかいじゅうにちらばって
いまではドロップス
こどもがなめます ぺろん ぺろん
おとながなめます ぺろん ぺろん
神様の涙でできたドロップスをおとなもこどももなめて、神様が泣かなくてもいいように世界が平和になりますように。
「ふしぎなポケット」まど・みちお作詞・渡辺茂作曲
ポケットの なかには
ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと
ビスケットは ふたつ
もひとつ たたくと
ビスケットは みっつ
たたいて みるたび
ビスケットは ふえる
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
実際にポケットへビスケットを入れて叩いたことがある人はいませんか?叩いて砕けて涙が出てしまったなんてことも。お茶菓子に出されたクッキーを持ち帰ったときなんか、ジャケットのポケットの中で砕けていたら、今でも歌いたくなってしまいます。
「とんでったバナナ」片岡輝作詞・桜井順作曲
バナナがいっぽん ありました
青い南の 空の下
こどもが二人で 取りやっこ
バナナがツルンと とんでった
バナナはどこへ 行ったかな
バナナン バナナン バナァナ
バナナを食べる時、なんとなく歌っているのがこの歌です。バナナはどこへ行ったかな?バナナはお腹の中へ行きました。
童謡 おなかのへるうた
via www.youtube.com
ドロップスのうた
via www.youtube.com
ちょっぴりしんみりな歌
母から歌って聞かされた歌って、なぜかちょっぴり悲しい歌が多かったので紹介します。
それは、「赤い靴」「青い眼の人形」「ペチカ」です。歌ったことありますか?
「赤い靴」野口雨情作詞・本居長世作曲
赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭から 汽船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたび 考える
この歌は発表されなかった5番があり、その歌詞は
生まれた 日本が 恋しくば
青い海眺めて いるんだろう
異人さんに たのんで 帰って来(こ)
で締めくくられているのです。歌詞は実話でありモデルの少女がいたと言われています。
「青い眼の人形」野口雨情作詞・本居長世作曲
青い眼をした お人形は
アメリカ生れのセルロイド
日本の港へついたとき
一杯涙をうかべてた
「わたしは言葉がわからない
迷ひ子になつたらなんとせう」
やさしい日本の嬢ちやんよ
仲よく遊んでやつとくれ
「赤い靴」とともにこの歌は、第二次世界大戦中、敵国の歌とみなされて歌う事が禁じられていたそうです。昭和初期にアメリカから日本に贈られた友情人形が「青い目の人形」と呼ばれ、この歌に因んでいることはご存知でしょう。
「ペチカ」北原白秋作詞・山田耕筰作曲
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔むかしよ 燃えろよペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ おもては寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
いまにやなぎも もえましょペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ
「ペチカ」が何なのかわからないまま歌っていましたが、ロシアの暖炉兼オーブンのことなんだそうです。くりやくりやと呼びますという歌詞は、満州の名物であった焼き栗売りの声のことだそうです。
それは、「赤い靴」「青い眼の人形」「ペチカ」です。歌ったことありますか?
「赤い靴」野口雨情作詞・本居長世作曲
赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭から 汽船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたび 考える
この歌は発表されなかった5番があり、その歌詞は
生まれた 日本が 恋しくば
青い海眺めて いるんだろう
異人さんに たのんで 帰って来(こ)
で締めくくられているのです。歌詞は実話でありモデルの少女がいたと言われています。
「青い眼の人形」野口雨情作詞・本居長世作曲
青い眼をした お人形は
アメリカ生れのセルロイド
日本の港へついたとき
一杯涙をうかべてた
「わたしは言葉がわからない
迷ひ子になつたらなんとせう」
やさしい日本の嬢ちやんよ
仲よく遊んでやつとくれ
「赤い靴」とともにこの歌は、第二次世界大戦中、敵国の歌とみなされて歌う事が禁じられていたそうです。昭和初期にアメリカから日本に贈られた友情人形が「青い目の人形」と呼ばれ、この歌に因んでいることはご存知でしょう。
「ペチカ」北原白秋作詞・山田耕筰作曲
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔むかしよ 燃えろよペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ おもては寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
いまにやなぎも もえましょペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ
「ペチカ」が何なのかわからないまま歌っていましたが、ロシアの暖炉兼オーブンのことなんだそうです。くりやくりやと呼びますという歌詞は、満州の名物であった焼き栗売りの声のことだそうです。
赤い靴(童謡) 由紀さおり&安田祥子
via www.youtube.com
ペチカ(冬の童謡)
via www.youtube.com
タイトルはどれだっけ?
秋にちなんだ童謡に「ちいさい秋みつけた」「まっかな秋」「もみじ」「たきび」がありますが、わかっているのにタイトルと違う歌を歌ってしまうことってありませんか?
「ちいさい秋みつけた」サトウハチロー作詞・中田喜直作曲
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
ついつい「ちいさい秋見つけた」から歌いたくなってしまいませんか?タイトルも「ちいさい秋」と覚えている方も。「まっかな秋」につられてしまっています。
「まっかな秋」薩摩忠作詞・小林秀雄作曲
まっかだな まっかだな
つたの 葉っぱが まっかだな
もみじの 葉っぱも まっかだな
沈む 夕日に てらされて
まっかなほっぺたの 君と僕
まっかな 秋に かこまれて いる
この歌にもみじの葉っぱもと出てくるので「もみじ」と間違ってしまうこともあるかもしれません。
「もみじ」高野辰之作詞・岡野貞一作曲
秋の夕日に 照る山紅葉もみじ
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様
「もみじ」は唱歌で尋常小学校で発表されたそうです。ことばがやや難しめですね。
「たきび」作詞は巽聖歌・作曲は渡辺茂
かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜ ぴいぷう ふいている
この歌は、1941年12月9日から3日間「幼児の時間」で楽曲が流されるよていでしたが、12月8日に太平洋戦争が勃発したために、初日に放送されると軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」とNHKに批判があり、3日目の11日の放送は取り止められたそうです。
「ちいさい秋みつけた」サトウハチロー作詞・中田喜直作曲
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
ついつい「ちいさい秋見つけた」から歌いたくなってしまいませんか?タイトルも「ちいさい秋」と覚えている方も。「まっかな秋」につられてしまっています。
「まっかな秋」薩摩忠作詞・小林秀雄作曲
まっかだな まっかだな
つたの 葉っぱが まっかだな
もみじの 葉っぱも まっかだな
沈む 夕日に てらされて
まっかなほっぺたの 君と僕
まっかな 秋に かこまれて いる
この歌にもみじの葉っぱもと出てくるので「もみじ」と間違ってしまうこともあるかもしれません。
「もみじ」高野辰之作詞・岡野貞一作曲
秋の夕日に 照る山紅葉もみじ
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様
「もみじ」は唱歌で尋常小学校で発表されたそうです。ことばがやや難しめですね。
「たきび」作詞は巽聖歌・作曲は渡辺茂
かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜ ぴいぷう ふいている
この歌は、1941年12月9日から3日間「幼児の時間」で楽曲が流されるよていでしたが、12月8日に太平洋戦争が勃発したために、初日に放送されると軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」とNHKに批判があり、3日目の11日の放送は取り止められたそうです。
♪たき火 - Taki Bi|♪かきねの かきねの まがりかど たきびだ たきびだ おちばたき【日本の歌・唱歌】
via www.youtube.com
おしまいに
さて、なんとなく口ずさんでしまう歌はありましたでしょうか。童謡や唱歌、わらべ歌の歌詞の素朴さや優しさは、心にじーんときます。何歳になっても心に響くというか、童心にかえることができる素敵な歌です。最近の流行歌も素敵な歌詞のものがたくさんありますが、童謡などの単調なメロディーにのせた一言一言がとても趣があり、短いことばにたくさんの情景が思い浮かべることができると思いませんか。幼児からお年寄り、みんなで歌える歌って素敵ですよね。
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