愛されなかった結末
やはり、親からの愛情が欲しかったんですね。生まれたときからサイコパスだったわけじゃないということです。幼児期の愛情がどれだけ人間形成に大事か....。
多くのサイコパス、シリアルキラーはその生い立ちに大きな問題があり、大きく影響されています。メアリーもまさにその一人だったということです。
メアリー・ベルの裁判~判決
供述を変え裁判を混乱させます。またメアリーの母親も裁判中に大声を上げるなどヒステリック状態になり裁判を妨害してしまいます。裁かれているのが11歳の少女...それだけでも異常な光景ですが、それ以上にメアリーを取り巻くものすべてが異常な状態だったとも言えるでしょう。
裁判の結果はノーマは”無罪”、保護観察処分、メアリーは2人の殺人の罪で有罪になりました。精神科医が「11歳とは思えないほど、彼女は賢いが危険である」と話しています・
メアリーは収容施設で精神治療を受けという形での懲役刑が科されます。
収監~脱獄
が、1977年にメアリーはもう一人の囚人と脱獄したことがあります。3日後には再び逮捕され収監されるのですが、のちにメアリーの妊娠が判明します。
脱獄をして、その後の生活を考えてもしかすると、母親の様に体を売り、お金を得ていたのかもしれません。その時メアリーは20歳になったころです。メアリーは獄中で娘を出産します。
その後、1980年5月14日にメアリーは釈放され、すでに22歳になっていました。
メアリーベルのその後
魂の叫び-11歳の殺人者、メアリー・ベルの告白- / ジッタ・セレニー (1999)読みました。
— シラコトビデル (@JAJAG63120062) July 6, 2021
1968年イギリスで発生し、初犯の頃わずか10歳の少女が3歳と4歳の男児を殺害した事で知られる「メアリー・ベル事件」。脱獄や妊娠を経て数年後に出所したメアリーの思いが記され注目を浴びた伝記本です。 pic.twitter.com/gDIG5GTmUx
この本の中では、自分の生い立ちについて母親に愛されず、虐待され育ったことなど記されていると言います。
メアリーは2021年で64歳になっています。現在もイギリスで暮らし、孫もいるということですが、彼女が幼い頃に母親から受けた様々なことは現在でも解離性離脱障害などの精神疾患として残り、悩まされている様です。
それだけ彼女の生い立ちや受けた悪い影響は大きかった、重かったということです。
まとめ
第二のメアリー・ベルをこの世に生まれないことを願うだけです。
その後、メアリーの娘が1998年に成人を迎えます。これを機にメアリーは自分の本当の名前を公表し生活していくとともに、自分の娘にも過去に自分がした過ちを全部話したということです。
自分が子供を産んだことで初めて自分のしたことへの罪の重さを感じた様です。