【ゲームセンターあらし】座って遊ばないテレビゲーム!次々と繰り出される必殺技に子供達は熱狂しました!
2016年11月14日 更新

【ゲームセンターあらし】座って遊ばないテレビゲーム!次々と繰り出される必殺技に子供達は熱狂しました!

1978年の『コロコロコミック』9号から連載がスタートしました。当時インベーダーゲームなどの流行と平行して物語は進んでいき、ゲームセンターにたむろするのが禁止になれば、作中でも舞台を変える…、などリアリティがありました。反面、必殺技は現実離れしており、いくら練習しても、誰もあらしのようにプレーする事は出来ませんでした。

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あらし最大の必殺技である超新星スーパーノヴァ

あらし最大の必殺技である超新星スーパーノヴァ

もう一つのターニングポイント「地球を救え」での、人類を救うために命を投げうつというストーリーは、死の危険を冒さなければならないというこの技の設定が可能にしたと言っていいでしょう。ゲームで負けたくないというあらしの意地から放たれたこの技は、この回では人類を救うために使われました。ここで、あらしは等身大の「身近なヒーロー」から「正義のゲーム戦士」へ変貌を遂げたと言えます。これ以降あらしは人類の危機を幾度となく救い、スーパーノヴァはそのための技として主に使われることになります。
宇宙のエネルギーを全身に集め、それを一気に放出すると言う、元祖・元気玉。作者自身も「理屈無用の必殺技」と語る究極奥義でした。
火山の噴火が原因で氷河期になってしまった時には宇宙空間で必殺技を使い、火山灰を吹きとばしたりと、たびたび地球を救う活躍まで見せています。

混迷の時代(1982年春~1983年)

この頃のあらしには、新しい道を探そうとする作者の迷いが現れ、様々な傾向の作品が入り混じる事になります。次々に襲い来る魔神とあらしとの戦いを連続物として描いたものだったり、「あらし史上最大の戦い」と銘打った三部作は、迫害されながらも戦うあらしや、自らの存在に苦悩するあらしのクローの姿などが描かれており、それまでにない深みを持った難しい作品となりました。
逆にそれまでのような熱さを感じさせない、ライトタッチの話が多く描かれているのもこの頃の特徴です。
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結局あらしは昔の勢いを取り戻すことなく、1983年10月号で最終回を迎えました。最後の必殺技スーパーノヴァトリニティはこれまでの全ての技を合体させたもので、それまでの歴史を振り返るものになっています。
二号にわたって描かれたこの最終話において、あらしと二人の親友は我々の住む世界を離れ宇宙に向けて旅立った。あらしの歴史は幕を閉じました。
そして今に至るまで、あらしは帰ってきていません。
水魚のポーズ

水魚のポーズ

精神統一しています。
現代科学の最先端をゆくビッグコンピューターが勝つか、東洋5000年、神秘の歴史を誇るヨガが勝つか!?
あらしの使う必殺技は、あまりにも人間離れしていて、とても真似することは不可能でしたが、その中で唯一、普通の人間でも真似できた必殺技が、「水魚のポーズ」でした。

のむらしんぼ先生も豪快にパクッていた必殺技

テレビアニメ

ゲームセンターあらし 第5,6,7,8話

1982年(昭和57年)4月5日から同年9月27日までの放送で、全26話。制作はシンエイ動画。放送局は日本テレビ系。放送枠は月曜日19:00 - 19:30。
当時、シンエイ動画は藤子不二雄アニメの製作に特化していたため、シンエイ動画初の藤子アニメではない作品となった[9]。また、藤子不二雄作品以外でコロコロコミックに連載された作品としては初のTVアニメ化作品でもある(『いなかっぺ大将』など過去に別の雑誌に掲載されて、その際にTVアニメ化されたものは除く)。ただし、実際のアニメーション制作は土田プロダクションが中心となって行われており(クレジットでは「制作協力」)、シンエイ動画はプロデュースという形で関わっている。

ゲームセンターあらし 第9,10,11,12話

アニメ化に関しては、1980 - 81年を頂点としたファンの要望・署名活動などによって実現したものだったが、すがやみつる自身は主題歌の作詞をするなどアニメ製作に協力はしたものの、より幅広い層を対象にした作品作りをしなければならなくなり、『コロコロ』のメインである小学校高学年の読者たちに受けるネタが作りづらくなって、「自由が利かなくなってしまった。アニメになったことで結果的に「あらし」は死んだかな…」という認識を持っていたようで、後に「アニメ化であらしは終わった」と語るなど、アニメ化にはどちらかというと否定的だった。また、「あらしは国民的なメジャー作品向きでは無く、駄菓子屋路線なインディー作品」ともすがやは述べている。

ゲームセンターあらし 第13,14,15,16話

おとなの事情

放送開始時、テレビ朝日系列局にて『あさりちゃん』のアニメが放送されていました。しかし、これが『あらし』と全く同じ月曜日19:00 - 19:30枠での放送で、同じ『コロコロコミック』連載漫画を原作に持つアニメがバッティングする事態となってしまい、このことが原因で『あさりちゃん』の『コロコロコミック』での連載は打ち切られることになりました。
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  • ノーブラボイン打ちを見に来た通りすがり 2017/12/23 17:09

    「家柄が良くハンサムで、IQ300の天才でスポーツも万能という抜け目の無い少年。」
    ↑ここは「抜け目の無い」ではなく「非の打ち所がない」だと思います。

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