因幡壮太(颯太)
結姫のクラスメート。4月10日生まれ。牡羊座。A型。身長144cm、体重36kg。
トップクラスの成績を誇る秀才少年だが、神経質な性格で人付き合いが悪く協調性がない。頭の良さを鼻にかけて人を見下す傾向があり、クラスの問題児の一人。同じく問題児の那智とは犬猿の仲。
『布刀玉命(フトタマノミコト)』の力を秘めた勾玉を継承し、因幡颯太と記憶を共有する『天ツ神』の一人。14歳。刻の月(バゲ)21(2月21日)生まれ。A型。身長164cm、体重55kg。
長髪の知的な青年で「因幡颯太」よりも大人びた印象を持つ。結姫と出会い力と記憶が共有されるまでは、砂漠にある街の神官であり水鏡を使う『透視人(シーヤー:占い師)』だった。現実に『視て』しまうため幽霊が苦手。「和泉那智」とは中ツ国で犬猿の仲だったが、高天原で美女として現れた那智に動揺して強く意識するようになる。「因幡颯太」の影響でカナヅチになってしまった。
『布(サリヤス)』の呪文により、その場所の森羅万象を読み解く力を持つ。
和泉那智(那智)
結姫のクラスメート。12月27日生まれ。山羊座。B型。身長148cm、体重37kg。
巨大企業「イズミ・コーポレーション」の社長令息。金髪蒼眼の美少年だが口が悪くワガママ。名門の令息らしく、いわゆる「金持ちの道楽(テニス・乗馬・ダンスなど)」は一通りこなす。
女が大嫌いで、男子だが隆臣の事を恋愛対象として見ており(人目を気にせず飛び付くなど、強烈なアプローチを仕掛ける)、結姫の恋敵でもある。しかし、高天原の『那智』の影響から颯太と気安い間柄になっていく。
『天宇受売命(アメノウズメノミコト)』の力を秘めた勾玉を継承し、和泉那智と記憶を共有する『天ツ神』の一人。16歳。衣の月(ドギ)30(3月30日)生まれ。B型。身長158cm、体重48kg。
『高天原』の都『リューシャー』にある神王宮の女官で、都随一の踊り子(ドール)になる事が夢。勾玉を得て和泉那智と記憶を共有するようになってからは、男勝り度がアップしている。隆臣も彼女だけは口説こうとすると悪寒が走って口説けなかった。中ツ国で犬猿の仲だった颯太と高天原で合流してからは急接近していく。颯太をからかったり、何かと弱点の多い颯太のフォローに回る事も。
『宇(フーア)』の呪文により、舞と音楽で周囲を浄化する能力を持つ。
日向泰造(泰造)
結姫たちと同じ学校に通う5年5組のガキ大将。5月13日生まれ。牡牛座。O型。身長149cm、体重45kg。
力押しが得意で、中学生とケンカして勝利するほどの暴れん坊。性格は単純で純情一途。
『天手力男命(アメノタジカラオノミコト)』の力を秘めた勾玉を継承し、日向泰造と記憶を共有する『天ツ神』の一人。17歳。風の月(ドギ)6(5月6日)生まれ。O型。身長186cm、体重68kg。
流れの賞金稼ぎで、結姫たちと出会った時は盗賊の首領として賞金が賭けられていた隆臣を狙っていた。『思兼神』の鳴女に一目惚れし、鏡を通じて少しずつ距離を縮めていく。
『力(アグマ)』の呪文により、両手から重力波を放ち物体を破砕、もしくは怪力を出す能力を持つ。
モデルはネプチューンの原田泰造
相模圭麻(圭麻)
泰造のクラスメート。6月12日生まれ。双子座。AB型。身長145cm、体重45kg。
落ち着いた印象だが実はつかみ所のない性格で、独特の世界観を持つ。拾ったゴミで工作をするのが趣味。口癖は「もったいない」で、気に入ったゴミにはほおずりさえするエコロジー意識にあふれている。
『伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)』の力を秘めた勾玉を継承し、相模圭麻と記憶を共有する『天ツ神』の一人。15歳。薬の月(シラク)7(10月7日)生まれ。AB型。身長169cm、体重58kg。
『リューシャー』の地下居住区に住む発明家で、ゴミを拾い活用することを趣味・生業としている。状況に応じて多くの便利アイテムを提供してくれる。法螺話などで人をまぜっかえして喜ぶ、多少ひねくれた性格をしている。
『理(リウナ)』の呪文により、発明品に原料の性質を吹き込む事ができる。
モデルはSMAP(連載当時)の稲垣吾郎[2]。
鳴女
『高天原』世界において『天照』の補佐を行う女性。この世界においての『神名(天照・思兼神など)』はいわゆる『役職名』のようなものであり、本名ではない。A型。
封印された勾玉を解放する事により『地平線の少女』と『天ツ神』を見出した張本人。『天照』と共に『天珠宮』という空に浮かぶ社におり、結姫たちの前には実体を現せない。そのため結姫に授けた鏡である『神獣鏡』か、もしくは池や鏡を通して幻影を見せる。ただし神獣鏡でなければ会話は出来ず、こちらからの声も聞こえない。知的で冷静な女性だがどこか肝心な所を忘れてしまう性格で、少々天然気味。実は寂しがり屋。泰造に好意を寄せられ、少しずつ心を通わせていく。
ビンガ
『迦陵頻伽(カリョウビンガ)』と呼ばれる『聖なる鳥』で、結姫と行動を共にする。結姫や各『天ツ神』とは勾玉の力によって会話ができる。
普段は小鳥の姿だが、結姫の勾玉の力を受けて聖獣としての姿を現す事ができる。一人称は「アタシ」で女言葉を話す。口うるさくてわりとババ臭い性格。世界を汚し続ける人間を嫌っていたが結姫との出会いで人間を好きになり、「人間と自分たちは違う生き物じゃない」と思えるようになった。
伽耶
神王宮の巫女姫。宮の主『月読』の娘であり『天照』の姪にあたる。星の月(オンズ)20(1月20日)生まれ。B型。天珠宮との道を繋ぐ『神華鏡』の所有者。
甘えん坊で素直な性格。幼い頃は隆臣がお気に入り(=初恋の相手)で、よく一緒に遊んでいた。昔も今も変わらず、隆臣が神王宮にいた頃の通称に由来した「サンちゃん」というあだ名で彼を呼ぶ。
月読
『高天原』を治める為政者で、神王宮の主。『天照』の兄であり伽耶の父親。『月読』は役職名で、本名は不明。
この世の全てを手中に収めんとする、凶暴なまでの欲望と野心の持ち主。その為なら何人死のうとも構わない。手下を使い自らの欲するものを全て手に入れようとした結果、世界に歪みを生じさせて『天照』を弱めるきっかけを作ってしまう。それでも彼の野心はとどまらず『高天原』のみならず『中ツ国』まで手に入れようと目論む。