ミスター都市伝説
関暁夫さん
1975年生まれ。よしもと所属の芸人さんです。「ハローバイバイ」というコンビで活動していましたが、現在は「Mr.都市伝説 関暁夫」として、テレビ、ラジオ、本の執筆、また「セキルバーグカフェ」というお店も出店しています。「セキルバーグ」というのはスティーブン・スピルバーグから取った愛称。学生時代はヤンキーだったそうです。
via densetsunavi.com
Mr.都市伝説・関暁夫の都市伝説 6
2016年8月1日発売。2006年に第1弾「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」から始まったこのシリーズ。芸名の変更はあったものの、内容は連続ものです。1弾目はおなじみの都市伝説について書かれていますが、2弾目以降からぐっとマニア向けになります。
「モジャ公」と「21エモン」
モジャ公
モジャ公
藤子・F・不二雄先生作。「週刊ぼくらマガジン」「たのしい幼稚園」(講談社)で1969年~1970年連載。単行本は「藤子・F・不二雄大全集 モジャ公」、文庫版は全2巻など。アニメの「モジャ公」とはストーリーが違います。こちらでは漫画版の「モジャ公」にスポットを当てます。
ストーリーは地球人の空夫の元に、宇宙から宇宙船に乗ってやってきたモジャ公とドンモに仲間になろうと誘われます。3人での貧乏宇宙旅行をしながら、地球人から見たら不思議な風習、価値観の様々な惑星、そして宇宙人に出会う面白さを描いています。当時は人気が出なかったそうですが藤子ファンの中では相当人気のある作品です。
21エモン
21エモン
1968年~1969年に「週刊少年サンデー」で連載。こちらの作品は未来の地球が舞台。歴史があるが流行らない旅館つづれ屋の一人息子21エモンは宇宙旅行をすることが夢です。物語の前半はつづれ屋に訪れる宇宙人たちとの価値観の違いを描き、後半では21エモンが宇宙旅行に行き、様々な惑星の変わった文化に触れます。
「モジャ公」と「21エモン」は世界観が似ています。「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」で日常を舞台に、不思議なものがやってくるというパターンで成功していた藤子F先生が、普通の主人公が非日常へ行くという全く逆のアプローチをしたのがこの2作です。21エモン終了後、藤子F先生が21エモンのような作品を描きたいと始めたのがモジャ公です。
この2作品にMr.都市伝説の語る近未来と類似点があります。
この2作品にMr.都市伝説の語る近未来と類似点があります。
「都市伝説」で語られる近未来
「Mr.都市伝説関暁夫の都市伝説6」は発売して間もないので、詳しい説明は省かせていただきます。
ここで取り上げるのは、本で詳しく説明があったあとに書かれている「近い将来このような世界が待っている」という部分を掻い摘んでご紹介いたします。数字は後ほどご紹介します藤子F作品の時に参考にしてください。
ここで取り上げるのは、本で詳しく説明があったあとに書かれている「近い将来このような世界が待っている」という部分を掻い摘んでご紹介いたします。数字は後ほどご紹介します藤子F作品の時に参考にしてください。
VIV(ビブ)①
身近な人工知能と言えば、Iphoneのアプリsiriですが、それがさらに進化した「VIV」が2016年発表されました。VIVは人間の行動パターンを解析し予測します。siriに「レストランを予約して」と話しかけると、webの検索結果がでるだけでしたが、VIVは予約完了までしてくれます。
via wedge.ismedia.jp
トランスヒューマン②
脳にチップが入ったら、脳だけで人間は生きていけます。ロボコップも脳以外は機械の体でした。さらに、脳だけなら自分にとって良いイメージの世界で生きることができます。実際は何もない世界なのに自分だけのパラダイスで生きていくことができます。③詳しくは後ほどご紹介します。
「21エモン」で描かれた文明社会
ボタンポン星
21エモンたちは宇宙旅行で、文明が銀河系No.2のボタンポン星に行きます。ここはボタンをポンとするだけでなんでも機械がやってくれます。体も動かす必要がないので、人間は目と口だけで移動をします。文明が遅れた星から来た21エモンたちを野蛮人と馬鹿にします。
via naruseriri
銀河系No.1の星
さらに文明銀河系No.1の星はその名もボタンチラリ星。もうボタンを押さなくても、ボタンをチラリと見るだけで機械が人間の意思を察し何でもしてくれるとうのです。①のVIVの話に似ていませんか…?
via naruseriri