60年代から活躍する不死身のディーバ“シェール”。
2017年3月10日 更新

60年代から活躍する不死身のディーバ“シェール”。

60年代から今日まで活動しているミュージシャンは意外と多い。しかし、現在でもヒット曲がだせるミュージシャンとなるとかなり限られてきますが、そんな数少ないディーバの1人がシェールです。浮き沈みはあったとはいえ何度も復活して表舞台に立ち続ける姿に感動します。

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Cher

Cher

Cher

本名:Cherilyn Sarkisian
生年月日:1946年5月20日)
出生地:アメリカ カリフォルニア州・エルセントロ
ジャンル:ポップ・ディスコ・ダンス・フォーク
活動期間:1963年~現在
シェールといえば、映画好きの方ならアカデミー賞の主演女優賞に輝いた「月の輝く夜に」が記憶にあるのではないでしょうか?
70年代の音楽好きの方なら、オールマン・ブラザーズ・バンドのボーカリスト兼オルガンプレイヤーであったグレッグ・オールマンの元妻として記憶されているかもしれませんね。

様々な才能を発揮しているシェールですが、音楽においては長いキャリアを誇り数々のヒットを放っています。
例えば1998年に発売されたシングル「Believe」は全世界で大ヒットを記録しました。

Cher - Believe [Official Music Video]

シェールは、歌手のソニー・ボノに見出され18歳で彼と結婚後ソニー&シェールとしてデビューしています。
「アイ・ガット・ユー・ベイブ」など数々のヒット曲を放つという恵まれたスタートを切りました。
アイ・ガット・ユー・ベイブ

アイ・ガット・ユー・ベイブ

【収録曲】
1. アイ・ガット・ユー・ベイブ
2. アンチェインド・メロディー
3. キッスでダウン
4. 歌は人生
5. イッツ・ゴナ・レイン
6. 500マイルもはなれて
7. ジャスト・ユー
8. ザ・レター
9. レット・イット・ビー・ミー
10. ユー・ドント・ラヴ・ミー
11. ユーヴ・リアリー・ガット・ア・ホールド・オン・ミー
12. ホワイ・ドント・ゼイ・レット・アス・フォール・イン・ラヴ

I Got You Babe - Sonny and Cher Top of the Pops 1965

シェールは、デュオと並行し1966年頃よりソロとしても活躍をはじめます。
尚、ソニー・ボノとは1975年に離婚しています。

それでは、シェールの代表的な作品を見ていきましょう。

3614 Jackson Highway

名盤といって良いでしょう。シェールが1969年にマッスル・ショールズで作り上げたスワンプ・ロックの金字塔、それがアルバム「3614 ジャクソン・ハイウェイ」です。
プロデューサーは、アリフ・マーディン、ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド。もう分かる人にはたまらないところですね。
3614 ジャクソン・ハイウェイ

3614 ジャクソン・ハイウェイ

1969年リリース

【収録曲】
1. フォー・ホワット
2. ハンギン・オン
3. ドック・オブ・ザ・ベイ
4. トゥナイト・アイル・ビー・ステイング・ヒア・ウィズ・ユー
5. アイ・スルー・イット・オール・アウェイ
6. アイ・ウォーク・オン・ギルデッド・スプリンターズ
7. レイ・ベイビー・レイ
8. プリーズ・ドント・テル・ミー
9. クライ・ライク・ア・ベイビー
10. ドゥ・ライト・ウーマン、ドゥ・ライト・マン
11. セイヴ・ザ・チルドレン
マッスルショールズスタジオ創設後の初録音とのこと。記念碑的作品ですね。コクのあるサウンドが絶品です。それに乗ったシェールの歌も落ち着きと適度なラフさの塩梅がすばらしい。この後に続くダスティー・スプリングフィールドのDUSTY IN MEMPHISと対のような作品ですが、ロックやソウルサイドの選曲という意味ではリタ・クーリッジの1stに近い線かと思います。

Chér - 3614 Jackson Highway (Full Album) [Remastered]

Gypsies, Tramps & Thieves

シェールの代表曲の一つに数えられる「悲しきジプシー」を含む1971年発売のアルバムです。チェロキー・インディアンの血筋をひくことを全面的に打ち出した楽曲ですが大ヒットを記録しています。
Gypsys Tramps & Thieves

Gypsys Tramps & Thieves

1971年リリース

【収録曲】
1. The Way Of Love
2. Gypsys,Tramps & Thieves
3. He'll Never Know
4. Fire & Rain
5. When You Find Out Where You're Goin' Let Me Know
6. He Ain't Heavy, He's My Brother
7. I Hate To Sleep Alone
8. I'm In The Middle
9. Touch And Go
10. One Honest Man
ソニー&シェールで復活した「恋の中の恋」あたりから、すでに60年代の初々しさはありません。
本格的シンガーとして再々スタートを切ったシングル、「恋の傷あと」に続くアルバムで、フォーク・ロック調のサウンドは無く、ゆったりしたボーカル・ナンバーが中心です。
インペリアルのころからは数年しか経ってないですが、完全に
別人のようです。転機になった意味でも代表作の1枚。

Cher - Gypsys Tramps And Thieves

悲しきジプシー

Take Me Home

Take Me Home

Take Me Home

1979年リリース

【収録曲】
1.Take Me Home
2.Wasn't It Good 
3.Say the Word
4.Happy Was the Day We Met
5.Git Down (Guitar Groupie)
6.Love & Pain (Pain in My Heart)
7.Let This Be a Lesson to You
8.It's Too Late to Love Me Now
9.My Song (Too Far Gone)
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