「少年易老学難成」
ELPのキース・エマーソンが在籍していたことで知られるザ・ナイスの1968年のアルバム「Ars longa, vita brevis」。原題の意味がよくわからないと思うので解説しますが、こちらはラテン語で「学芸は長し、生涯は短し」という意味で、古代ギリシャの医者・ヒポクラテスの格言のひとつです。邦題を漢文でいうところの「少年易老学難成(少年老い易く学成り難し)」としても、まあ違和感はないですね。
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「傾向賛美」
イギリスのアヴァンギャルド・ロック・グループ「ヘンリー・カウ」が1975年に発表した「In Praise Of Learning」。そして邦題は「傾向賛美」という何やら格好良いタイトルなのですが、実はこの邦題、「learning(=学習)」と「leaning(=傾向)」を間違えています!「ポセイドンのめざめ」程ではないですが、痛恨の誤訳としてある意味有名です。
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Henry Cow - In Praise of Learning (Full Album)
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「曼陀羅組曲」
イギリスのロックグループ「マンダラバンド」が1975年に発表したアルバム「Mandalaband」。アルバムのメインとなるのは20分余りの超大作「Om Mani Padme Hum(邦題:曼陀羅組曲)」。「Om Mani Padme Hum」とは、チベット仏教徒によって最もよく唱えられている真言(マントラ)です。歌詞はチベット語によるもので、政治的な意味合いの強い楽曲となっています。
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Mandalaband - Om Mani Padme Hum Parts 1-4
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「詠時感」
1982年に発表された、エイジアのデビューアルバム「Asia」。邦題は何を思ったのか、「詠時感」と書いて「エイジア」と読ませます。「エイジ」はともかく「ア」は少々無理があるのでは?最近流行しているキラキラネームの元祖と言えるかも(?)
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いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したのはごく一部になります。「意識高い系」「中二病系」「全く関係ない系」など、色々と分類が出来そうな感じがしますね。機会がありましたら、第二弾も書いてみたいと思います。
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