【オリビア・ニュートン=ジョン】日本のファン投票で特に人気だった5曲
2022年8月11日 更新

【オリビア・ニュートン=ジョン】日本のファン投票で特に人気だった5曲

30年以上もの闘病の末、73歳でこの世を去ったオリビア・ニュートン=ジョン。世界的な人気を誇るアーティストですが、特に日本での人気は高く、彼女自身も少なくとも12回来日した記録があります。また2021年には、日本政府から旭日小綬章が授与されました。今回は、彼女を偲び、日本のファン投票で特に人気だった5曲をご紹介します。

721 view

そよ風の誘惑 (1975年)

『そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)』は、1975年の同名のアルバムからの第一弾シングルで、全米シングルチャートで2週連続ナンバーワンに輝きました。彼女にとっては、『愛の告白(I Honestly Love You)』に続く、2曲目のナンバーワン曲です。日本のオリコンシングルチャートでは、最高位26位を記録しています。

"Mellow" には、"リラックスした" という意味があり、ストレスで疲れ切っている彼に対し、自分もかつてそうだったと共感しながら、肩の力を抜いてリラックスしてほしい、という思いを表現しています。

そよ風の誘惑

Olivia Newton-John Have You Never Been Mellow (Live 1975)
本曲は今日まで、世界中の多くのアーティストによってカバーされています。日本では1986年、椎名恵の日本語カバーで『愛は眠らない』(大映ドラマ『花嫁衣裳は誰が着る』主題歌)がヒットしました。また、テレビCMでは、2008年のロッテ「キシリトールガム」、2015年のJR西日本「おとなび」のCMで使用されています。

デビュー40周年を記念して行われた、日本のファン投票(ベスト盤に収録する曲を選ぶ人気投票)では見事、第1位に輝いています。

ロッテCMソング 〜そよ風の誘惑〜

(仲間由紀恵) Nakama Yukie in 2008.10 Lotte キシリトールガム「天気予報篇」 CM 15s

JR西日本CMソング 〜そよ風の誘惑〜

伊藤蘭、大人の女性、「奇麗ですね」CM

ジョリーン (1976年)

『ジョリーン(Jolene)』は、1976年のアルバム『水のなかの妖精(Come On Over)』の収録曲で、当時は、日本でのみシングルリリースされました。オリコンシングルチャートでは最高位11位、アルバムチャートでは最高位2位を記録しています。

原曲は、ドリー・パートン(Dolly Parton)の1973年のヒット曲です。あの『オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)』と同じ日に書いた曲、と後年ドリーは回顧しています。

2010年には『水のなかの妖精(Come On Over)』のSHM-CD盤が、日本でリリースされました。ボーナストラックとして、『ジョリーン(Jolene)』『ポニー・ライド(Pony Ride)』の大阪でのライブ録音(1976年)が追加収録されています。

日本のファン投票では、第5位に選ばれました。

ジョリーン

Olivia Newton-John - Jolene

カントリー・ロード (1976年)

『カントリー・ロード(Take Me Home, Country Roads)』は、1973年のアルバム『レット・ミー・ビー・ゼア(Let Me Be There)』の収録曲でしたが、日本では、『たそがれの恋(Don't Stop Believin')』との両A面で1976年にシングルリリースされました。日本とイギリスでヒットし、オリコンシングルチャートでは最高位6位を記録しています。

原曲は、ジョン・デンバー(John Denver)の1971年のヒット曲で、世界的にはこちらの方が有名です。

カントリー・ロード

Olivia Newton-John - Take Me Home, Country Roads
1995年には、スタジオジブリが制作したアニメーション映画『耳をすませば』オープニングテーマとして使用されました。一方、エンディングテーマでは、本名陽子が日本語訳詞で同曲を歌っています。

日本のファン投票では、第6位に選ばれました。
耳をすませばOPテーマ 〜カントリー・ロード〜

耳をすませばOPテーマ 〜カントリー・ロード〜

スタジオジブリ制作アニメーション映画『耳をすませば』

ザナドゥ (1980年)

『ザナドゥ(Xanadu)』は、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)とのコラボ曲で、ELOのリーダー、ジェフ・リン(Jeffrey Lynne)によって書かれた作品です。彼女自身が主演する、ミュージカル・ファンタジー映画『ザナドゥ(Xanadu)』の主題歌で、映画では往年のミュージカルスター、ジーン・ケリー(Gene Kelly)と共演しています。本曲のB面には、彼とのデュエット『気の合うふたり(Whenever You're Away From Me)』が収録されました。

全米シングルチャートでは8位止まりでしたが、全英シングルチャートではナンバーワンに輝いています。ELOにとっては、2022年現在唯一のナンバーワン曲です。日本のオリコンシングルチャートでは、最高位18位を記録しています。

ザナドゥ

Olivia Newton-John - Xanadu
2007年には、ソフトバンクのCMで使用され、雪の中を歩くキャメロン・ディアス(Cameron Diaz)のBGMとして流れました。

日本のファン投票では、第2位に選ばれています。

ソフトバンクCM 〜ザナドゥ〜

SoftBank「キャメロン・ディアス 雪の中」篇

フィジカル (1981年)

25 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

60年代~70年代の歌謡界を席捲した「ベンチャーズ歌謡」の魅力!!

60年代~70年代の歌謡界を席捲した「ベンチャーズ歌謡」の魅力!!

60年代、日本の音楽界を席巻した「エレキサウンド」。このエレキの波は歌謡曲にも進出し、そんな中生まれたのが「ベンチャーズ歌謡」と呼ばれる楽曲群です。
【洋楽カバー】80年代は洋楽の日本語カバーがたくさん!オリジナルはどんな曲?第2弾!

【洋楽カバー】80年代は洋楽の日本語カバーがたくさん!オリジナルはどんな曲?第2弾!

日本のポピュラー音楽は、時代とともに多様化し、今日までに様々なジャンルが誕生しました。その一因とも言えるのが、洋楽の日本語カバー。今回は、1980年代のカバー曲ブームにフォーカスして、当時ヒットした洋楽カバーと、その元となった楽曲を8選ご紹介します。2022年の記事に続く第2弾です。
izaiza347 | 765 view
【1977年洋楽】ミル・マスカラスの入場テーマ曲といえば!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1977年洋楽】ミル・マスカラスの入場テーマ曲といえば!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1977年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 555 view
【1976年洋楽】ビューティフル・サンデー!「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1976年洋楽】ビューティフル・サンデー!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1976年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。
izaiza347 | 333 view
【麻倉未稀】洋楽カバーこんなにたくさんあった!ドラマの主題歌など10選

【麻倉未稀】洋楽カバーこんなにたくさんあった!ドラマの主題歌など10選

1980年代にブームになった洋楽カバー。その第一人者といえば、麻倉未稀でしょう。大映ドラマの主題歌にもなり、ドラマとともに一世を風靡しました。実は、彼女のカバー曲は、有名曲以外にもシングルB面やアルバム曲の中にたくさんあります。今回は、その中から10曲を厳選してご紹介します。
izaiza347 | 4,158 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト