テレビアニメ版では、初の1時間スペシャルとして放映された最初の特別篇。
孤島を舞台にした連続殺人事件(「クローズド・サークル」もの)と意外な真犯人というミステリーの定番に、世界的に有名な名曲であるピアノソナタ第14番「月光」の音楽が現場から流れてくるという設定など、どこか神秘的な雰囲気を漂わせる作品に仕上がっている。
浅井成実についての重大な真実
実は男性で、今作の真犯人である。
名前の正しい読みは「ナルミ」ではなく「セイジ」であり、その正体はピアニスト・麻生圭二の息子。12年前の事件の際は本土の病院に入院していたため、道連れになることはなかった。つまり元の名は麻生成実(アソウセイジ)だった事になる。天涯孤独の身になった彼を引き取った家の姓が「浅井」だったのだろう。
成長して医師となった彼は、家族の死の真相を確かめるために月影島の診療医となった。女装した理由に関しては
元から女っぽい外見だった。
医師免許には名前の読みは書かれていないので「成実」を「ナルミ」と読ませることができた。
ということが作中で語られているが、やはり一番の理由は「麻生の息子かもしれない」と勘付かれないようにするためだろう。おそらく成実なりに相当な努力をしたと思われる(本格的な女装経験がある男性諸君ならその苦労がわかるだろう)その成果か、彼を女性でないと疑う人物は一人もいない様であった上、亀山勇に至っては下心までくすぐることができた。
前村長から12年前の真実を偶然聞き出した後に、家族を殺害した他3名への復讐計画を立てた。
川島を溺死させたのは遺体と鑑識を本土に送る為行った。黒岩の時は村役場の放送室で殺害した後、ラジカセのリバース機能を利用して犯行時間を誤魔化し、死体発見後は医師という立場を利用して黒岩の検死を行い、黒岩にもたれかかったリバースのスイッチを切った。
楽譜を暗号に見立てて殺人を演出し、最後には“イショ”と記した楽譜で自身は罪から逃れようとしたが、第三の事件で自殺の細工をする前に発見されてしまい失敗する。
だが、罪から逃れても最初から自殺するつもりだったようで、公民館に油がまかれており、公民館に火を放ち、事件の発端となったピアノと共に自害しようとした。
そこに駆け付けたコナンによって楽譜に遺されていた「真っ当に生きてほしい」という父の本心を知る。
しかし、人を殺めた自身は既に家族を殺した者たちと同じであり、自身の手は 血みどろ である、と告げた後に、
コナンを燃え盛る公民館から 十数メートルの距離を投げ飛ばして 脱出させ、炎の中に残る。
ピアノの音色を響かせながら……。
ARIGATONA CHIISANA TANTEISAN(ありがとう小さな探偵さん)
浅井成実はただ一人、コナンが自殺を止められなかった犯人である。
推理で自殺に追い込んでしまったことをコナンは強く悔やんでおり、後の別の事件のエピソードにて、服部平次の「なあ工藤、あのまま(犯人を)死なせてやった方がよかったんやろか・・・?」という問いに対し「推理で犯人を追いつめて、みすみす自殺させちまうような探偵は、殺人者と変わらねぇよ」と答えている。
以降、コナンは犯人を絶対に死なせないように行動している。(例:探偵たちの夜想曲の犯人)
『ルパン三世 PARTIII』第13話 ルパン三世テレビシリーズの中で最も難解であり問題作と言われる。一風違ったミステリアスな作品。
初見だと最初から最後まで意味がわからない難しさです。 『ルパン三世 PARTIII』第13話「悪のり変装曲」
銭形警部の罠に大苦戦し、いつもの調子が出ないルパン。それと知らずに不二子は強引にマダム・ルイサの館へルパンを連れて行くが…!?
ルパンは不二子の誘いに従いマダム・ルイサが主催する貴婦人達を集めたパーティーに潜入することになるが、それはスペースシャトル「貴婦人号」に乗って戦争を見物しようというもの。
しかし貴婦人号はブラックローマン戦士団の戦闘機にハイジャックされてしまう。そして強制着陸させられたところでゲリラを率いていたのは他ならぬ不二子だった。
銭形警部に変装しているルパンと不二子に変装しているマダム・ルイサの対面「さあ、何の感情もなく私を殺しなさい」
ルパンはマダム・ルイサに「虫けら」と言われる。
マダム・ルイサ「さ、何の感情も無く、私を殺しなさい。私を、世界の大富豪、マダム・ルイサを」
マダム・ルイサ「私はあなたを名誉ある殺人者に選びました。」
マダム・ルイサはルパンに素顔を見せる。右目を失っている。
顔に大けがを負った彼女は、ルパンに殺してくれるよう頼むが断られ、拳銃で自殺する。
マダム・ルイサの右目は、カラスに襲われた時に失ったのか?それとも以前から隻眼だったのか?この辺は不明です。
マダム・ルイサ
声 - 宗形智子
世界中の戦場に武器を売り、大儲けしている死の商人。暇つぶしでルパンを殺そうと考え、貴婦人ばかりを集めたパーティーを企画してルパンをおびき出し、余興と称して処刑しようとした。
ところが、カラスの大群に襲われて計画は頓挫。顔に大けがを負った彼女は、真相を確かめに来たルパンに殺してくれるよう頼むが断られ、自殺する。
放映当時も、「意味が解らない」の大合唱だったので、アニメ誌の1つがあの話の演出家に話を聞きに行っています。その回答は、あのラストはルパンの死を暗示させた、とのことです。
あの話の敵側、世界中の紛争や貧困といったものから目を背け、自分たちの快楽のみを追い続ける愚か者どもと、自分が何も違いがないと気付いてしまったルパンは、アイデンティティーの崩壊を起こした=ルパンという存在の死、とのことです。
無論、そんなラストを引き摺って次週の話を進める訳にいかないので、あの話限りの一発ネタで終わりましたが。
突然ルパンの目が赤く光りだす・・・
この意味が分からない思わせぶりなルパンの顔のアップシーンで終了・・・謎のホラーチックな演出。
赤く光っている目が、最後の瞬間にマトモな目に戻っていることに何か深い意味があるでしょうか?
最後の最後で一瞬マトモな目に戻る=正気に戻る・悪夢から目が覚める=夢オチみたいな・・・
コナンを燃え盛る公民館から十数メートルの距離を投げ飛ばして脱出させ、自身は炎の中に残る。
コナンが唯一犯人の自殺を止められなかった事件としても有名。