【ゴッドファーザーPARTII】第47回(1975年度)アカデミー賞を振り返る!【アート・カーニー 】
2021年1月23日 更新

【ゴッドファーザーPARTII】第47回(1975年度)アカデミー賞を振り返る!【アート・カーニー 】

1975年と言えば、ベトナム戦争が終結した年。 マイクロソフトやローソンが設立され、集団就職列車の運行が終了するなど、時代の移り変わりを感じさせる年でもあった。そんな1975年のアカデミー賞を振り返ってみよう。

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第47回アカデミー賞

第47回アカデミー賞は1975年4月8日に行われたアカデミー賞発表・授賞式である。

第47回目のアカデミー賞授賞式の結果は、フランシス・フォード・コッポラが1972年公開の『ゴッドファーザー』の続編としてメガホンを取った『ゴッドファーザーPARTII』が、作品賞、監督賞、助演男優賞を含む6部門を受賞した。

作品賞『ゴッドファーザーPARTII』(The Godfather Part II)

脚本は監督のコッポラと小説家マリオ・プーゾの合作。映画はPG12に指定された。
前作『ゴッドファーザー』の後日談および前日談にあたる内容。第一作でコルレオーネ・ファミリーを継承したマイケル・コルレオーネのその後を語りながら、若かりし頃のヴィトー・コルレオーネが力を手にしていく様子も描いている。
英国アカデミー賞ではアル・パチーノが主演男優賞を受賞した。
ゴッドファーザー PART II

ゴッドファーザー PART II

作品賞のその他の候補作は以下の通り。

チャイナタウン
カンバセーション…盗聴…
レニー・ブルース
タワーリング・インフェルノ

監督賞:フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー PART II』

妹は映画『ロッキー』のヒロイン、エイドリアン役で知られる女優のタリア・シャイア。甥に俳優のニコラス・ケイジがいる。1970年の『パットン大戦車軍団』ではアカデミー脚本賞を受賞した。
1979年には『地獄の黙示録』でカンヌ国際映画祭グランプリを獲得することになる。
1975年からニーバム・エステートの土地の一部を購入してワイン造りを始めている。「ルビコン」ワインは世界的評価を受けた。
フランシス・フォード・コッポラ(フランシス・フォード・...

フランシス・フォード・コッポラ(フランシス・フォード・コッポラ)

他の監督賞ノミネートと作品は以下の通り。

ジョン・カサヴェテス(こわれゆく女)
ボブ・フォッシー(レニー・ブルース)
ロマン・ポランスキー(チャイナタウン)
フランソワ・トリュフォー(映画に愛をこめて アメリカの夜)

主演男優賞:アート・カーニー『ハリーとトント』

『ハリーとトント』は、72歳の老人ハリー・クームズと愛猫のトントがマンハッタンからシカゴへ向かう旅の道中、様々な人と出会うというロード・ムービー。
アート・カーニーは映画初主演。第二次世界大戦に従軍した時の怪我で、足を引きずっている。このアカデミー主演男優賞のほか、ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にも輝いた。
アート・カーニー(Art Carney)

アート・カーニー(Art Carney)

主演男優賞のノミネートは以下の通り。

アルバート・フィニー(オリエント急行殺人事件)
ダスティン・ホフマン(レニー・ブルース)
ジャック・ニコルソン(チャイナタウン)
アル・パチーノ(ゴッドファーザー PART II)

主演女優賞:エレン・バースティン『アリスの恋』

『アリスの恋』は、 35歳の平凡な主婦アリスが夫の死をきっかけに、歌手を目指して旅立つロード・ムービー。男に頼る性格を反省したため、旅先で好意を寄せてくれた男性となかなか打ち解けられないアリスの心理を描いた作品。
エレン・バースティンは、1971年公開の『ラスト・ショー』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされて注目されはじめた。1973年の『エクソシスト』では悪魔に取り憑かれた娘の母親役を演じ、アカデミー賞の主演女優賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされていた。
エレン・バースティン(Ellen Burstyn)

エレン・バースティン(Ellen Burstyn)

他に主演女優賞にノミネートされた方は以下の通り。

ダイアン・キャロル(愛しのクローディン)
フェイ・ダナウェイ(チャイナタウン)
ヴァレリー・ペリン(レニー・ブルース)
ジーナ・ローランズ(こわれゆく女)

助演男優賞:ロバート・デ・ニーロ『ゴッドファーザー PART II』

ロバート・デ・ニーロは、1972年に公開された前作『ゴッドファーザー』でもソニーやマイケル役のオーディションを受けたが落選していた。しかし、監督のコッポラはデ・ニーロの演技を高く評価し、今回の続編『ゴッドファーザーPART II』では若きドン・ヴィト・コルレオーネの役を与えた。
デ・ニーロは、この役を演じるためにはるばるシチリアまで出向き、シチリアなまりのイタリア語をマスターした後、前作でドン・ヴィト・コルレオーネ役を演じたマーロン・ブランドのしゃがれた声を必死で真似したという。その演技が評判となり、この受賞につながった。
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