『あばれはっちゃく』は、児童文学者、山中恒著の読売新聞社(現:読売新聞東京本社)から発刊された子供向け小説シリーズ(1970年 - 1971年)。
1979年 - 1985年にはテレビ朝日系列で毎週土曜日にテレビ映画として放送された。桜間長太郎(さくらま・ちょうたろう)という少年を通して様々な家庭・学校問題を描いた。
放映作品
純烈・酒井一圭さんのデビュー作「逆転あばれはっちゃく」。5代目の桜間長太郎を演じますが、その後、学業専念のため活動休止をしていました。
昭和の終わりに大人気だった同シリーズ。1975年6月20日生まれの酒井一圭さんと同世代の方も多いミドルエッジの読者の方々。
「昭和の名作ライブラリー 第12集 逆転あばれはっちゃく HDリマスター DVD-BOX」(¥22,089)では、特典として、スペシャル2作品が追加されて初ソフト化されています。
もしお時間があれば、童心に帰れるように一気に観るのもオススメです!
名セリフ
概要
あばれはっちゃくという「ガキ大将」を主人公に据えた16ミリフィルム実写によるテレビ映画。
番組の最初に40秒ほどのショートストーリードラマがあり(これが本編の枕になることも)、それをバックに「俺は桜間長太郎」で始まる毎回定型の自己紹介があって、ここで「あばれはっちゃく」の言葉の意味も説明されていた。このドラマは長太郎本人のみで演じられており、最後にドジを踏む形でオチがつく。これに続けて、オープニング曲「タンゴ!むりすんな」が流れる(第5シリーズを除く)。
主人公・長太郎は「手におえない暴れん坊」というキャラクター設定だが、不良小学生ではなく「正義感が強い」「ドジで慌て者」という視聴者にとって憎めないキャラクターであり、このことがシリーズを長期間存続させる要素になったとされる。
サブタイトルの後ろに"マル秘作戦" (タイトル表示は㋪作戦。新聞の番組表ではこの表記のものもあれば○に秘のものもあった) を付けるのが本作の定番でもあり、家族構成は長太郎を中心に、父・母・兄(もしくは姉)に犬を加えたものであった。
ほぼ毎回のように、東野英心演じる父親が「このぉバッキッヤロー!」と言いながら息子を張り飛ばした後、「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」と言うシーンが特徴(第5シリーズを除く)。
母親は長太郎の一番の良き理解者であるが、本当に怒った時は「あんたの馬鹿さ加減には、母ちゃん情けなくて涙も出てこないわ」と言う。また、どのシリーズにおいても理容室や洋裁店、クリーニング店など、自営業である。