【サッカー日本代表】ブラジル撃破!「マイアミの奇跡」を徹底解説!!
2016年11月25日 更新

【サッカー日本代表】ブラジル撃破!「マイアミの奇跡」を徹底解説!!

1996年、日本サッカー「マイアミの奇跡」。震えましたね、あの試合は。ブラジルのシュートが28本、日本は4本という一方的な試合。にも関わらずワンチャンスをモノにしたあの試合は、いまでも忘れられません。いつの日かワールドカップでブラジル撃破を!!

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試合の反響

ブラジルでは「マイアミの屈辱」

ブラジルでは「マイアミの屈辱」

海外でもこの結果は話題になり、1950年ブラジルW杯グループリーグで、全員アマチュアのアメリカ代表が、全員プロのイングランド代表を1-0で下したFIFAワールドカップ史上最大の番狂わせと並ぶものとして讃えられた。
ブラジルにとって格下と目されていた日本の、しかも2軍扱いしていたチームに敗れたことは番狂わせの最たるものだった。ブラジルのテレビ生中継番組の解説者は、ボールがブラジルゴールに吸い込まれていく際に「あーっ、入っちゃう…」と絶望にも似た声でつぶやき、試合終了直後の実況は「こんなことがあっていいのか。大変な教訓になりました。日本はお祭りです。ブラジルは悲しんで……」と絶句した。

この試合後、ブラジル国内ではテレビ局が特別番組を組み、国内の有識者たちが屈辱的な敗戦の要因を徹底討論した。また、フル出場したベベットは試合後、この試合のビデオを見返したが、「なぜ、僕たちが負けたのか今でも分からない」と発言した。この試合のブラジルにおける呼称は「マイアミの屈辱」である。

アトランタ五輪サッカーの結果

金メダルはナイジェリアの手に

金メダルはナイジェリアの手に

その後、日本は第2戦ナイジェリア戦も実力差を考慮し、守備的布陣で臨んだ。
試合開始から身体能力を生かし、ロングボールを多用するナイジェリアに日本は圧倒され続けることに。
数少ない日本の攻撃時も、人数がかけられないため、決定機は数本。ハーフタイムのロッカールームでは、中田が守備陣に対してもっと攻撃参加するよう要求。西野監督はチーム戦術に反した中田を叱責し、チームの武器であった団結力に亀裂が生じた。

後半もナイジェリアの優勢が続く中、負傷した田中誠と交代した秋葉忠宏がオウンゴールを犯し、後半37分にナイジェリアに先制を許す。さらに後半44分、DF鈴木秀人が自陣ペナルティエリア内で判断ミスでハンドの反則をとられ、駄目押しのPKを決められ、0-2で日本は敗れた。

日本の最終戦は、ハンガリーを相手に大量得点で勝利することが命題であった。日本は中田をスタメンから外し、3-5-2の攻撃的布陣で臨んだが、開始3分にハンガリーに先制点を与えた。
前半40分に前園のPKで追いつくが、後半4分にカウンターを許し、1-2と再びリードされた。攻めながらも得点を奪えず、迎えた後半ロスタイム、交代出場したばかりのDF上村健一が同点ゴールを決め、その直後にも前園が決勝点を決めて日本が3-2で逆転勝利。同時刻に開始された最終戦のもう一方の試合はブラジルがナイジェリアに1-0で勝利した。

その結果、日本はブラジル、ナイジェリアと2勝1敗(勝ち点6)で並んだものの、得失点差で両国を下回ったためグループリーグ通過はならなかった。「グループリーグで2勝を挙げながら敗退」という記録は史上初の出来事であった。

ブラジルとナイジェリアは準決勝で再度対戦し、ナイジェリアが4-3で勝利。ナイジェリアが決勝戦で金メダルを獲得し、ブラジルも3位決定戦で銅メダルを獲得したことから、グループDが非常に厳しい組であったことが分かる。

その後

守備的サッカーからの脱却が課題に

守備的サッカーからの脱却が課題に

アトランタ五輪大会後、日本サッカー協会(JFA)技術委員会は、JFAテクニカルレポートで、日本アトランタ五輪男子代表について「守備的なサッカーで将来につながらない」と厳しい評価を下した。
西野は「将来の日本代表監督候補」と言われながらも、アトランタ後はナショナルチームを離れ、Jリーグのクラブ監督を務めた。攻撃的サッカーを標榜し、柏レイソルやガンバ大阪でタイトルを獲得して、Jリーグ最多勝監督となった。

マイアミの奇跡から4年後、2000年のシドニー五輪男子グループリーグD組最終戦でも日本とブラジルが対戦。この時はブラジルが1-0で勝利し、4年前の雪辱を果たす形となった。2013年現在、A代表でのブラジル戦勝利は果たせていない。
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