男子テニス界に君臨しつづけたBIG4の終焉・どうなる錦織?
2016年11月25日 更新

男子テニス界に君臨しつづけたBIG4の終焉・どうなる錦織?

錦織の活躍で注目を浴びている 男子テニス。 ウィンブルドン開幕前に、男子テニスBIG4に異変が起きている。 変わり始めた男子テニス、 錦織はどうなる?

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BIG4ってナニ? という人のために

ロジャー フェデラー

ロジャー フェデラー

BIG4の中でも最も突出した成績を残している。
まさにレジェンド。
お手本のようなフォーム、天才的、頭脳的な
プレーで今でも世界トップレベルを維持している。

スイス出身の33歳。
右利き、バックハンドは片手打ち。

語りつくせないほどの戦績を持ち、これほどのタイトルを
獲得し、強さを見せた選手は他にいないと言われている。

2013年に怪我や不調があり、それ以降は厳しい戦いを
強いられている。
ラファエル ナダル

ラファエル ナダル

クレーコートの王者として全仏3連覇・5連覇を
達成している。
また、オリンピックの金メダルを含むキャリア
ゴールデンスラムの達成者でもある。

スペイン・マジョルカ島出身の29歳。
左利き、バックハンドは両手打ち。

プレースタイルはスペインの選手らしいスピンの利いた
ストローク中心。
コンパクトなスイングからスピードのあるショットを繰り出す。

ドラゴンボールの孫悟空のファンであり、筋肉の付け方や
ウェアなども意識したと言われている。
アンディ マレー

アンディ マレー

イギリス・スコットランド出身の28歳。
右利き、バックハンドは両手打ち。

BIG4の中ではグランドスラムタイトルは少ないが、
後の3人がいなければもっと勝っていてもおかしくはない。

キャリア最高位は2位。
プレースタイルは頭脳的で極めて堅実。
状況判断に優れているだけでなくストロークの
威力も素晴らしく、特にバックハンドは驚異的である。
ノバク ジョコビッチ

ノバク ジョコビッチ

セルビア出身の28歳。
右利き、バックハンドは両手打ち。

現在の世界1位。
2013年以降はその強さが際立っている。

プレースタイルはストロークでゲームを組み立てる
ベースライナー。
ショットの精度は非常に高く、ミスは非常に少ない。
ピート・サンプラス、アンドレ・アガシらの次の世代であり、2000年代中頃から男子テニス界において数々のタイトルを取り続けている。
このBIG4という呼称はアンディ・マレーが活躍し始めた2010年頃から
用いられるようになった。
初のグランドスラム獲得は2003年ウィンブルドン選手権のロジャー・フェデラー。2004年以降、グランドスラムにおいてこの4人以外で
優勝したのは5人のみで、残り40回の優勝はBIG4によるものである(2015年全豪終了時)。
グランドスラムは2010年全豪から2013年全米までの4年間、計16大会においてBIG4以外の手にトロフィーが渡ったことはない。
ATPワールドツアー・マスターズ1000 でも、2011年から2015年のインディアンウェルズまでの28大会のうち27大会をBIG4が制している[1]。

ナダルが初めてグランドスラムを制した2005年全仏のさらに5年前は、ピート・サンプラスの時代が終わりフェデラーの時代になった
頃だったが、それまでの20大会のグランドスラムでは12人選手が優勝。うち6人は、それが唯一のグランドスラム・タイトルとなっていた[2]。

2005年から2013年のグランドスラム優勝者は、女子の14人に対し、男子はBIG4以外に2人(マラト・サフィン、フアン・マルティン・デル・ポトロ)の計6人しかいない。

ATPワールドツアー・ファイナル(テニス・マスターズ・カップ)においても、2003年からBIG4以外の優勝は2人のみである。2009年からは毎年4人とも選出されている(辞退あり)。
2005年から2014年において、グランドスラムは40大会中36、
ATPワールドツアー・マスターズ1000は90大会中75、
ATPワールドツアー・ファイナルは9大会中7大会で優勝。
オリンピックでは2大会とも優勝で、計141大会中120大会
(85.11%)で優勝を飾っている。

グランドスラム決勝にBIG4のうち2人が進出したのは全豪5回、
全仏6回、ウィンブルドン7回、全米6回の計24回ある。
2008年全米、2011年全仏、2012年全豪はベスト4全員がBIG4だった。ベスト8にBIG4の全員が残ったのは全豪4回、全仏2回、
ウィンブルドン2回、全米2回の計10回である。

通算賞金ランキングでも現役ではBIG4がトップ4を独占しており、
引退した選手を合わせても4位にピート・サンプラスが入るのみである。年末時点での世界ランキングは、2008年から2012年までトップ4を占めていた。

新しい風・BIG4時代の終焉

2014年以降、グランドスラムにおいてBIG4以外の選手の
優勝も目立ち始めている。

2014年全豪はワウリンカがナダルを破って優勝。
実に17大会・4年半ぶりにBIG4以外の優勝となった。
全仏、ウィンブルドンはナダル、ジョコビッチだったが
その後の全米オープンは日本人にとっては記憶に新しいだろう。

チリッチと錦織圭の決勝。結果はチリッチの優勝であったが
錦織はジョコビッチを破っての勝ち上がり。
39大会ぶりにBIG4が決勝進出を果たせなかった大会でもある。

2015年全仏オープンはワウリンカの優勝。

相変わらずジョコビッチの安定感は際立っているがナダルは
全仏後世界ランク10位に後退。

BIG4の終焉後、ジョコビッチ時代を阻止するためには
錦織をはじめとするラオニッチ、ディミトロフ、チリッチなどの
新勢力が実力を発揮することが必須である。
http://johobiyori.com/wp-content/uploads/2014/07/20140702171836dba.jpg (523926)

ラオニッチ
12年シーズンだけでツアー2勝を挙げ、翌13年にはさらに2勝を追加。トップ10入りも8月に果たした新鋭。14年末時点でのツアー優勝は6度となっている。1stサービス時のポイント獲得率を始め、サービス関連スタッツのほとんどの部門でトップを独占するサービスの強力さを軸とし、思い切って回り込んで打つフォアと、ネットプレーが武器。
http://news.tennis365.net//news/photo/20150123_546.jpg (523928)

ディミトロフ
「フェデラー的」と評価されることも多い彼のテニスだが、今のところは全体にスケールが小さく、もう一つ上のレベルを狙うには、全体の強化が必須。しかし、いつ結果を残してもおかしくないレベルまでは来ている。12年全仏の2回戦でガスケと見せた壮絶なラリーは大会前半のハイライトで、テニスファンの記憶に強烈な印象を残した。
http://news.tennis365.net//news/photo/20140908_546_800_06.jpg (523930)

チリッチ
長身から放つ角度のあるサービスと、安定したストロークを武器とするオールラウンダー。ジュニア時代から頭角を現し、2005年には全仏オープンジュニアで優勝、同年11月の大阪スーパージュニアも制し将来を嘱望された。

新時代の到来・やっぱり錦織に期待したい!

http://news.tennis365.net//news/photo/20150207_546_380.jpg (523933)

現在世界ランク5位。
ウィンブルドンは自己最高が4回戦だが
芝のプレーに問題はない。

良いコンディションで望めば松岡修三のベスト8を
越えるのは難しいことではないだろう。

テニス錦織圭vsジョコビッチ ロングハイライト 全米2014 準決勝 - YouTube

伝説のゲーム。
錦織が世界のトップになれることを証明した瞬間!

こんなプレーをウィンブルドンで見たい

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