なぜ昭和に「花柄ブーム」が起こったのか?
戦後の混乱期が過ぎた昭和30年頃から急速に普及しはじめた。
ポットのボディに花柄をあしらうようになったのは、昭和42年からである。40年代後半には、花柄の全盛時代となり、花柄のよしあしで売上げが変わった。
それまでポットのケースは光りもののクロームから、これに色をつけ、あるいは木目調にするなど進んではきていたが、華やかさはなかった。
42年に当社はテーブルやキッチンに潤いをもたせようと考え、いちばん普遍的で誰にも喜ばれる花柄をケースに印刷することにした。これには当時の印刷技術のめざましい発達に負うところが大きい。
『タイガー魔法瓶70年のあゆみ 1923-1993』より
昭和40年代といえば高度経済成長で国民がずいぶん豊かになっていたということもあり、デザインで商品を選ぶぐらい余裕が出てきたということもあるんでしょう
「まほうびん記念館」館長のコメントより
via portal.nifty.com
昭和49年にはカラーテレビの普及率が85%を超え、完全に白黒テレビと逆転する。
そのカラーテレビで鮮やかな色の花柄魔法びんをCMする。となると、花柄がブームにならないわけがない。
筆者 西村氏の考察より
なるほど…この花柄ブームは、時代や世相が反映させたものだったんですね!
今は何でもカラーで情報が得られますが、当時の白黒ばかりの世の中でカラーの広告はさぞかし衝撃的なものだったに違いありません。
今は何でもカラーで情報が得られますが、当時の白黒ばかりの世の中でカラーの広告はさぞかし衝撃的なものだったに違いありません。
レトロ花柄の「電子ジャー」!
via lonlon.ocnk.net
最近の家電といえば、スタイリッシュでシンプルなデザインが主流なので、電気屋さんに行っても、こんなに華やかな家電にはお目にかかることはないでしょう。
それにしても…とっても可愛いですよね!