2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる
2015年9月15日 更新

2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる

1992年に初代ランサーエボリューション(以下、ランエボ)が登場してから早23年。ついに2015年、その歴史に幕を下ろすこととなりました。

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ランエボにとって、永遠かつ良きライバルである、スバル・インプレッサWRXと切磋琢磨することで磨かれてきたランエボに敬意を表しつつ、進化の歴史を振り返ってみました。

ランサーエボリューション/1992年9月

ランエボの歴史はここから始まりました。

ランエボの歴史はここから始まりました。

初代は発売当初から人気沸騰でした。
2500台生産された市販車をベースにしたグループA車両で争われるWRC(世界ラリー選手権)。そのホモロゲーションモデルの為、ラリーに適したコンパクトなボディ、強力なエンジン、千変万化の路面に対応するサスペンションを持つエボリューション。通常モデルに最大パワーユニット1.8Lターボを搭載するランサーに対して、ギャランVR-4用の2L DOHC ICターボ(4G63型)を投入した。10psアップの250ps/31.5kgmの高出力と、ギャランVR-4の1,350kgに対して、1,170kg(「RS」)と大幅な軽量ボディは、数々の記録とその後のランエボの歴史を築いて行くこととなる。5速マニュアル+フルタイム4WD、15インチホイール、それに特徴的なリアスポイラーを装着。

ランサーエボリューションII/1994年1月

エボ2までは割と控えめな外装でした。

エボ2までは割と控えめな外装でした。

「エボ1」を手に入れられなかった人、ランエボの存在を初めて知った人がエボ2に飛びつきました。
初代エボリューション(1992年11月発売)から、ハンドリング向上し曲がりやすい4WDへ進化したエボリューションII。トレッドを前15mm、後を10mm拡大し、ホイールベースも10mm延長された。これに伴い、サスペンションのセッティングも見直され、リヤデフもビスカス式から1.5ウェイの機械式へ変更。ボディのねじり剛性を30%アップさせるなど補強されている。タイヤサイズもアップ(195/55R15から205/60R15へ)。2L 直列4気筒DOHC16バルブ、4G63ターボエンジンも10馬力アップの最高出力260馬力を発生する。5速マニュアルのみの設定、「GSRエボリューションII」と競技車ベースの「RSエボリューションII」の2タイプバリエーションとなる。

ランサーエボリューションIII/1995年1月

ヘッドレストから覗く"RECARO"の文字。外装もより...

ヘッドレストから覗く"RECARO"の文字。外装もよりアグレッシブに。

当時はまだ珍しかった、イエローのボディカラーが新鮮でした。
ランサーエボリューションは3代目へと進化。IIよりさらに10psアップの270ps/31.5kgmを発揮。ターボコンプレッサー形状や圧縮比の見直し高回転型に、そして最も大きな改善点は空力となる。フロントバンパー開口部の拡大、エアダム&リアスポイラー大型化などを行ない、大きなダウンフォースを得られる仕様となった。(販売目標台数5,000台)

ランサーエボリューションIV/1996年8月

フルモデルチェンジしたランサーに伴い、ランエボもさらに進化!

フルモデルチェンジしたランサーに伴い、ランエボもさらに進化!

5ナンバーサイズ最後のランエボです。
ランサーシリーズフルモデルチェンジに伴い、エボリョーションも第2世代へとリメイクされた。この「ランエボIV」に搭載エンジンは4G63型 2L直4DOHC+ツインスクロールターボで、280馬力/36.0kgmを発揮する。トランスミッションはクロスレシオ5速MTに加え、さらに各ギアレシオを接近させたクロスレシオ5速MTを設定する。フロントはトレッドを拡大したストラット、リヤはダブルウィッシュボーンタイプのマルチリンク式を採用している。競技用ベース車両となるRSは、世界初のトルク感応式ヘリカルLSDを装備する。また、トルクを左右にアクティブに配分する制御方式のAYC(アクティブヨートルクコントロール)をリヤデフに備える。5ナンバーサイズに収まるボディに、GSRエボIVはサイズアップされた、16インチホイールを装着する。

ランサーエボリューションV/1998年1月

5代目ランエボよりついに3ナンバーボディに。

5代目ランエボよりついに3ナンバーボディに。

そして、ついに最高出力280馬力に到達したのも「エボ5」から!
ランサー「エボリューションV」(CP9A)は、最大トルクで+2kgmアップの38.0kgmを達成(4G63型)。WRC専用カテゴリー「WRカー」の新参入規定を承認したことに伴い、オーバーフェンダーを装着したことで、車幅は1770mmの3ナンバーボディとなった。トレッドを拡大し、フロントは1510mm、リヤは1505mm、225/45R17インチサイズのタイヤを採用している。ブレーキはブレンボ製の17インチ4ポッドキャリパーがフロントに与えられ、リヤも16インチの2ポッド、角度調整が可能なアルミ製ウイング、迫力ある冷却効果の高い大型フロントバンパーを装備する。(販売目標台数6,000台)

ランサーエボリューションVI/1999年1月

競技用モデルであるRSにはチタンアルミ合金製タービンを採用

競技用モデルであるRSにはチタンアルミ合金製タービンを採用

フロントのナンバープレート位置がセンターでなくなり、よりインタークーラーの存在が強調されるようになりました。
ランサーエボリューションは、ランサーをベースとして作り上げられたスポーツモデル。エボVIでも、競技車両のベースとして用意される「RS」と、公道ユースを前提にした「GSR」の2タイプが用意される。トレッド拡大によって広げられたボディは1770mmの3ナンバーワイドボディ。搭載されるエンジンは2Lターボ(4G63型)で280馬力を発生する。駆動方式はセンターデフ+ビスカスカップリングのフルタイム4WD。サスペンションはフロントが倒立タイプのストラット、リヤがマルチリンク方式。ミッションは5MTのみで、RSは3~5速をクロスレシオとしファイナルレシオを2種類用意する。GSRはブレンボ製ブレーキ、アクティブヨーコントロールシステム、レカロシートなども標準装備となるが、RSは機能的基本装備以外はほとんど装備されない。新デザインのバンパーを装備し、エンジン補機類や足まわりにも改良が施され、ブルー基調の内装を採用。なお、2000年1月よりターマック(舗装路)向けに性能を特化させた「トミー・マキネンエディション」が特別仕様車として追加される。

ランサーエボリューションVI トミ・マキネンエディション/2000年1月

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