2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる
2015年9月15日 更新

2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる

1992年に初代ランサーエボリューション(以下、ランエボ)が登場してから早23年。ついに2015年、その歴史に幕を下ろすこととなりました。

12,378 view
通称「ランエボ6.5」

通称「ランエボ6.5」

未だにリセールバリューの高い1台です。
2000年1月、6代目(VI)をベースに特別仕様の「トミー・マキネンエディション」が登場した。WRCとしては史上初めて4年連続ドライバーズタイトルを獲得した同選手の偉業を記念したモデルで、パッションレッドのボディカラーにストライプが入ったスペシャルカラーリングパッケージも用意された。

メカニズムはVIを踏襲するが、ローダウンサスペンションやエアロバンパーの採用、タービンのチタン合金化などの改良が施されたほか、出力特性が見直され最大トルクの発生回転数が3000rpmから2750rmへと変更を受けた(GSRのみ)。

ランサーエボリューションVII/2001年2月

ランサーのモデルチェンジに伴い、またもやランエボも進化!

ランサーのモデルチェンジに伴い、またもやランエボも進化!

フルモデルチェンジを果たすも、心臓部は名機4G63を踏襲!
ランサーをベースにEVOLUTION(進化)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューションシリーズ。7代目となるエボリューションVIIは、ベース車輌がランサーセディアに移行。4WDシステム、ブレーキングシステムを進化させ、「走る・曲がる・止まる」の運動性能をさらに向上させている。グレードは快適装備も充実するGSRと競技車輌用のベース車的な扱いとなるRSの2タイプをラインアップ。搭載されるエンジンは、実績のある2L 直4DOHCインタークーラーターボの4G63型ユニットを改良したもの。ターボチャージャーの改良、吸気抵抗の低減などが施され、クラス最強となる280ps/6500rpm・39.0kgm/3500rpmのパワーとトルクを絞りだす。トランスミッションはフロア式マニュアル5速のみ。組み合わされるサスペンションは、フロント/マクファーソンストラット・リヤ/マルチリンク式となる。駆動方式はフルタイム4WD。GSRはセンターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(Active Center Differential)とリヤデフの左右駆動力をコントロールするAYC(Active Yaw Control)を装着(RSはオプション)。ひとつのコンピューターにより統合制御することで、優れた加速性能や操縦安定性を実現する。ストリートモデルとなるGSRには、安全機構としてデュアルエアバッグ、旋回制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、フォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準装備している。

ランサーエボリューションVII GT-A/2002年2月

ランエボ初の"AT"モデル

ランエボ初の"AT"モデル

ATモデル化に伴い、控えめな外観を好むという、新たなユーザーを獲得することとなりました。
ランサーをベースにEVOLUTION(進化)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューションシリーズ。7代目となるエボVIIは、ベース車輌がランサーセディアに移行。4WDシステム、ブレーキングシステムを進化させ、「走る・曲がる・止まる」の運動性能をさらに向上させている。グレードは快適装備も充実するモノグレードとなるGT-Aをラインアップ。ランエボシリーズで初のオートマチックトランスミッションを搭載、ギャランVR-4で熟成を重ねたマニュアルシフト操作可能なINVECS-IIスポーツモード5A/Tにステアリングシフトスイッチを追加採用。外観は控えめな小型リアスポイラーやフロント中央にナンバー移行をし、独自の空気抵抗の低減が考慮されている。搭載されるエンジンは、実績のある2L 直4DOHCインタークーラーターボの4G63型ユニットを改良したもの。ATの特性に最適化して、ピークパワーよりも低中速域でのレスポンスを重視した272ps/6500rpm・35.0kgm/3000rpmのパワーとトルクを絞りだす。組み合わされるサスペンションは、フロント/マクファーソンストラット・リヤ/マルチリンク式となる。駆動方式はフルタイム4WD。センターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(アクティブセンターディファレンシャル)とリヤデフの左右駆動力をコントロールするAYC(アクティブヨーコントロールシステム)を装着。ひとつのコンピューターにより統合制御することで、優れた加速性能や操縦安定性を実現する。安全機構としてデュアルエアバッグ、旋回制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、フォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準装備している。

ランサーエボリューションVIII/2003年1月

MTモデルのランエボとして、最初に300万円(車両本体...

MTモデルのランエボとして、最初に300万円(車両本体価格)超えのマシン

6MTを搭載したのも、この「エボVIII」から!
ランサーをベースに進化(EVOLUTION)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューション。このランエボは1992年10月に発売以降、約10年間にわたって改良を積み重ねて、8代目まで進化。新形状の大型のフロントバンパー、アンダーカバー、4ドア量産セダン初のカーボン繊維強化樹脂製リヤスポイラーの採用などにより、ベース車輌がランサーセディアになった先代以上に空力性能を向上させている。エボVIIIのグレードはGSRと競技車ベースとなるRSをラインアップ。ミッションはGSRにクロス6速マニュアル、RSは6速に加え、スーパークロスギヤを標準とした5速マニュアルも選べる。搭載されるエンジンは、熟成の2L 直4DOHCインタークーラーツインスクロールターボ4G63型ユニット。280ps/6500rpm・40.0kgm/3500rpm(エボVIIより+1.0kgm)のパワーとトルクを絞りだす。駆動方式は電子制御4WDを更に進化させ、センターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(アクティブセンターディファレンシャル)と新開発スーパーAYC(アクティブヨーコントロールシステム)を装着。ディファレンシャル機構を遊星ギア式に変更し、リヤ左右のトルク移動量を増大、さらに優れた旋回性能やトラクション性能を実現する。RECARO社製フルバケットシートやbrembo社製(17インチ4スポット+16インチ2スポット)ディスクブレーキ、3.2kg軽量化されたENKEI社製17インチアルミなど一流のスポーツパーツを採用し組み合わせる。安全機構として、GSRにはデュアルエアバッグ、制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、全車にフォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルト、盗難防止イモビライザーを標準装備している。

ランサーエボリューションVIII MR/2004年2月

通称「ランエボ8.5」

通称「ランエボ8.5」

ランエボIX MRの最大の話題はやっぱり、CT9A型ボディを使った最後のランエボであること、そして4G63エンジンを搭載する最後のランエボだということ。1992年9月に登場した初代ランエボから14年もパートナーを続けてきた4G63とランエボの関係も、ついに終止符といわれると4G63ファンならずともどこか寂しさを感じる。三菱だってそんなことは百も承知で、ランエボ9MRに搭載するために4G63エンジンをさらに進化させてきた。ランエボIX MRの4G63エンジンは、事実上の最終進化形。究極のスペックなのだ。
4G63エンジンの最終進化形を作るにあたり、開発陣が目指したのは「ドライバーが求めるパワーとトルクをこれまで以上に瞬時に生み出すこと」なんだとか。つまり、レスポンス! ランエボ9MRに搭載する4G63エンジンに施された改良は、すべてレスポンスを高めるためだ。
通称「.5」モデルは、未だに高い人気を誇ります。

ランサーエボリューションIX/2005年3月

エンジンの吸気側に連続可変バルブタイミング機構(MIV...

エンジンの吸気側に連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用

GSRでもない、RSでもない、「GT」という新たなグレードが誕生!
ランエボは9代目にまで進化し、1992年10月に発売した初代以来、オートマチックトランスミッション搭載車を含めて、シリーズでは12モデル目となる。今回はエンジンの吸気側に連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用したほか、ターボチャージャーの改良によって、トルクやレスポンスの向上などエンジン性能を全域で高性能化を図った。また、これに合わせ、前後バンパーのデザインを一新し、空力特性を考慮しながら高い冷却性能も確保した。グレード展開は、ACD(アクティブセンターディファレンシャル)+スーパーAYC(アクティブヨーコントロール)+スポーツABSによる先進の電子制御4WDシステムと6速M/Tを採用した「GSR」、専用軽量ボディに、新開発チタンアルミ+マグネシウムターボ、5速M/TとACD+リヤ機械式LSDを採用したモータースポーツベースグレード「RS」、今回よりGSRと同様の遮音性能を向上させた快適なボディ仕様に、RSと同様のターボと駆動系システムを採用した新規「GT」をラインアップする。280ps/6500rpmと40.8kgmもしくは41.5kgm/3000rpmを発生する。

ランサーエボリューションワゴン/2005年9月

ランエボ初のステーションワゴンタイプとして登場!

ランエボ初のステーションワゴンタイプとして登場!

以外にも、これが初となる「ランエボワゴン」。
『ランサーエボリューションワゴン』は、同シリーズ初のワゴンモデル。本年発売の『ランサーエボリューションIX』(セダン)をベースに、『ランサーワゴン』のボディサイドパネルやルーフパネルなどを結合させ、リヤ回りを重点的に補強した軽量かつ高剛性のワゴンボディとして、2Lインタークーラーターボエンジンと電子制御4WDシステムを搭載することで、ステーションワゴンとしては比類無い優れた運動性能を実現しているという。

グレードは、スポーツドライビングを心ゆくまで楽しめる6速MTのGTと、スポーツドライビングとイージードライブを高次元で両立させたAT搭載のGT-Aの2つとなっている。
53 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)

第3回目は「圭一郎編」「黒木編」「エイジ編」までご紹介します。主役の車たちは「80スープラ」「GT-R(33R)」「ランエボⅤ」当然みな「Z」を中心に回り始め、ブラックバード「911ターボ」、レイナ「GT-R(32R)」が絡んでいます。そしてチューナーたちにもスポットが当たるようになってきました。
yakushakowai | 87,829 view
【WRC】90年代は強くてカッコよかった日本車 セリカ、ランエボ、インプ

【WRC】90年代は強くてカッコよかった日本車 セリカ、ランエボ、インプ

ラリーと言えば、90年代の日本車は強くてカッコよかったですよね。セリカ、ランエボ、インプを振り返ってみましょう。
M.E. | 37,870 view
ランエボ最終モデルの予約受付開始!最新情報と歴代ランエボを画像で振り返る。

ランエボ最終モデルの予約受付開始!最新情報と歴代ランエボを画像で振り返る。

「ランエボ」の愛称で親しまれた三菱自動車のスポーツセダン「ランサーエボリューション」の最後モデルとなる特別仕様車「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の先行予約受付を開始した。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト