【ドラマ最終回シリーズ！】僕の生きる道【ネタバレしてます】

『僕の生きる道』ドラマ情報

制作局：フジテレビ
放送期間：2003年1月～3月
主な出演者：草彅剛/矢田亜希子
脚本：橋部敦子
最高視聴率：21.60%

主題歌：世界に一つだけの花/SMAP

世界に一つだけの花 - YouTube

『僕の生きる道』あらすじ

私立進学校陽輪学園、生物の教師・中村秀雄（草なぎ剛）は、誰も聞いていない授業を続ける。

授業が終わると秀雄は同僚の秋本みどり（矢田亜希子）に呼び止められ、秀雄のクラスの生徒・田中が万引きをしたと聞かされる。

店へ生徒を迎えに行き、職員室で田中に「将来を台無しにするつもりか」と聞くと、田中は「将来って何ですか？」とたずねる。秀雄は「大学に進学し、良い会社に入る事」と言ったが、わからない様子だった。

久保勝（谷原章介）が来て、同じことを生徒に言うと、生徒はあやまった。

昼食を摂っている秀雄の机の上には、以前受けた健康診断の結果が入った封筒があった。

焼鳥弁当を食べているみどりは「砂肝が入ってない」と怒った。

帰り、雨が降っていてみどりは傘がなく、秀雄に入れて欲しいと言った。そして昼間の焼鳥弁当の話をするみどりに、秀雄は「おいしい焼鳥の店があるんです」とみどりを誘った。

自宅に帰り、健康診断結果の封筒を開けてみると、再検査の通知があった。

大したことはないと思いながら病院で再検査を行う。
そして結果を外科医師の金田勉三（小日向文世）に聞きに行くと、家族と一緒に聞いて欲しいと言われ、余命１年と宣告された。

秀雄は無断欠勤をした。
みどりは公園で秀雄を見つけ自分のせいで無断欠勤をした理由を聞いた。

秀雄は関係ないと言う。
みどりは秀雄に長い付き合いになると言うと、自分の話を始めた。

秀雄はみどりに突然キスをする。
秀雄の頬を叩くみどりに、自分の歩いてきた道を１度だって後悔したことはないと言って去って行く。

病院へ行き、主治医の金田に死ぬのが怖いと本心をぶつけた。
金田はこのまま入院することを勧め、看護婦に秀雄から目を離さないように言うが、老人が倒れてしまい、その対応をしている間に秀雄は病院を出て行った。

秀雄は飛び降りた。
気がつくと、病院のベッドの上にいた。
「死ねなかったんですか」と言う秀雄に金田は「死ぬ権利なんてない」と言った。

そして、金田の患者さんがさっき亡くなったことを話した。
1ヵ月後に娘さんの結婚式があるため、その患者さんはあと1ヶ月生きたいと言っていたが亡くなったと言うと、君の残りの人生を支える義務があると秀雄に言った。

秀雄はビデオ日記を始め、残りの人生を精一杯生き、後悔しないように生きたいと録画した。

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『僕の生きる道』ネタバレ最終回

大学の受験が始まった。

余命宣言された秀雄の体は、もう限界に来ていた。
食事もあまり摂ることができず、体の痛みも薬で抑えていた。

合唱コンクールまであと1ヶ月。秀雄は新しい指揮棒を買った。

クラスの生徒は皆希望の大学に次々と合格し、秀雄は身のまわりの整理を始める。

発表が最後の吉田均（内博貴）は上がり症で本番に弱く、クラスで一人だけ不合格だったが、2日後の合唱コンクールに向けて練習する。

コンクールの決勝に進むのは５組。
緊張しながらも本番を迎え、秀雄の指揮とみどりの伴奏に合わせ生徒達は歌うのだが、曲が終わりにさしかかると秀雄は意識を失い倒れてしまう。

病院へ運ばれた秀雄は呼吸停止に続き心停止の状態だったが、主治医の金田勉三（小日向文世）が全力を尽くし、秀雄は一命をとりとめる。

その頃、合唱コンクールの決勝進出5組が発表された。陽輪学園は見事に決勝進出を決めた。

みどりと隆行は、主治医の金田から覚悟をするように言われた。

秀雄が目を覚ますと、みどりはコンクールの結果を伝えた。
秀雄は主治医の金田にいつ退院出来るか聞いたが、残念だが無理だと言われた。

田舎から秀雄の母・佳代子（山本道子）がきた。

同僚達も見舞いにやってきて、秀雄は改めてお礼を言った。
そして、久保勝（谷原章介）に秀雄が使った指揮棒を渡し、替わりをお願いする。

生徒達が決勝に向かって練習をしていると、久保が生徒達に秀雄は決勝に行けないことを伝え、均に預かった指揮棒を渡した。

秀雄は均に自分の代わりに指揮を振ることを希望したのだった。
均は上がり症だからと断ったが、中村先生が言っていると言うと均は指揮を振ると言った。

秀雄はみどりに「みどりさん。僕のことを忘れないでください。でも、僕に縛られないでください」と言った。

みどりは「ちゃんと生きていきます。でも、どうしても秀雄さんに会いたくなったらどうしよう」と言う。

秀雄はプロポーズをした大きな木の場所へ来てください。必ず会いに行くと約束をした。

コンクール決勝日、秀雄は金田に外出許可を出してほしいと言うが、金田は医者として許可出来ないと言う。

みどりは佳代子を呼び、秀雄は佳代子に「ありがとう。母さん。」とお礼を言った。

看護婦から秀雄が居なくなったことを聞いた金田が急いで病室に行くと、病室に佳代子が居て頭を下げた。

秀雄はみどりに支えられながらコンクールの会場へ向かう。

リハーサルがボロボロだった生徒達はそのまま本番を迎え、緊張で均は指揮棒が振れない。

その時、みどりに支えられ秀雄の姿が見えた。
秀雄は均に向かってうなずくと、均は力強く指揮棒を振り始めた。

コンクールの結果は3位だった。

客席では、秀雄とみどりが話をしていた。
「何を考えているんですか？」
「ふと感じたんです。僕は余命1年と知った時それまでの28年間の人生を後悔しました。だから残りの人生は悔いのないように生きました。後悔したはずの28年間が今ではとても愛しいです」

そろそろ病院へ戻ろうかと思ったその時、舞台に生徒達が現れた。
そして生徒達は、仰げば尊しを歌い始めた。

秀雄は、今までの人生を振り返っていた。
そして「すなぎも」と言う秀雄にみどりが「え？すなぎも？そうですね。」と振り向くと、秀雄は目を閉じた。
　
5年後。
陽輪学園に生物の新人教師がやってきた。吉田均。

みどりも同僚達も教え子が帰ってきたことを喜ぶ。
初めての生物の授業。均が教壇に立つと、やはり生徒達は他教科の勉強を始めた。

そんな風景を見た均は、秀雄の話をした。

みどりは秀雄に会うため、プロポーズした大きな木の下にやってきた。
そして均のことや自分のことを秀雄に報告した。

そんなみどりを、秀雄は温かな眼差しで見ていた。

「僕は生きた。君がいてくれたかけがえのない人生を。世界に一つだけの僕の人生を。」