「無いものは自分たちで創る」夢のホビーパソコン『X68000』の魅力について語っちゃいます
2017年5月29日 更新

「無いものは自分たちで創る」夢のホビーパソコン『X68000』の魅力について語っちゃいます

1987年発売当時、他のゲーム機やパソコンを圧倒する性能と子供には手の出ない高価な価格は、マイコン好きの少年達にとって憧れの存在でした。そんな夢のパソコンX68000についてご紹介します。

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X68000とは

X68000は昭和62年(1987)にSHARPから発売されたパソコン。
初代の本体価格は369,000円
夢のホビーパソコンX68000

夢のホビーパソコンX68000

65,536色ものグラフイック、128個まで表示できるスプライト機能、FM音源8チャンネル+ADPCM音源搭載、1MBのメインメモリ、最大解像度1024x1024ドットなど、当時の他社製品を圧倒する高性能でした。

そして初代機の同梱ソフトに、コナミの名作シューティングゲーム『グラディウス』が付属していたのも衝撃的でした。

初代機同梱ソフト『グラディウス』

X68000:グラディウス / GRADIUS - clear - - YouTube

CM

シャープ X68000 Expert HD ・Pro CM - YouTube

X68000の販促グッズとして、各種ツタンカーメングッズが用意されておりまして、謎のツタンカーメン推しが続きました。X68000の優れた表示機能をアピールするのに、この黄金の輝きはちょうど都合がよかったのかもしれませんね。

その驚異的な性能

比較画像 ファミコン版アフターバーナー

比較画像 ファミコン版アフターバーナー

X68000は、1986年10月の発表後、1987年3月頃に発売されたのだが、このパーソナルワークステーションが、いかに驚異的な性能を持っていたかを知るには、発表・発売された当時の世の中がどういう状態だったかを知るとよい。

まず家庭用ゲーム専用機という観点から見てみよう。X68000の発売時点では、スーパーファミコン(1990年)はおろか、メガドライブ(1988年)も、そして「ファミコンの次」たるPCエンジン(1987年10月末)すら出ていなかった。対抗となる機種はファミコンだったのである。
http://dic.nicovideo.jp/a/x68000
では、その当時のパソコン業界はというと
発表当時のそれぞれの最新機種を見てみると、MSXはMSX2(MSX2+は1988年)、PC-8801はFH/MH(mk2SRの次のFR/MR/TRの次)、PC-9801はVX(初の80286搭載機-8MHz・後に10MHzに変更)だった。
比較画像 X68000版アフターバーナーⅡ

比較画像 X68000版アフターバーナーⅡ

X68000は、価格こそ一式約40万円と高額ではあったが、アクション描画能力でMSXを上回り、処理性能でもPC-98と互角(16bitで10MHz)という、下手すればパソコン業界全てを制圧しかねない存在であったのである。

それ故に、パソコン業界に与えたインパクトは絶大なものであった。先ほど、パソコン業界については発表時点を基準としたのは、インパクトが大きすぎて、発売される前に対応が始まっていたからである。

NECに至っては、なんとX68000の発表から発売までの間に新機種PC-88VAを打ち出したが、さすがに拙速にすぎたか、一定の成果こそ上げたものの、成功には至らなかった。FM77AVを擁していた富士通も、遅れながらもFM-TOWNS(1989年2月)で巻き返しを図り、こちらは後に一定の成功を収めることになるのだが、本質的な意味ではX68000を超えるには至らなかった。

X68000の性能は、発売後まもなく、いくつものアーケードゲームが「完全移植」されることにより証明された。特に電波新聞社・コナミ・ZOOMは高い技術力を見せつけ、ユーザーから高い評価を得るに至った。
引用:http://dic.nicovideo.jp/a/x68000

洗練された衝撃のデザイン

マンハッタンシェイプ

マンハッタンシェイプ

当時縦置きのPCというだけで珍しかったですが、この洗練されたフォルムはX68000が高価だったこともあって、パソコン少年達の憧れの対象でした。

しかし、この素晴らしいマンハッタンシェイプを持ち上げといてとても言いにくいのですが…
私が買ったのはこちらのPRO…

私が買ったのはこちらのPRO…

だって、安かったんだもん…グスッ

音楽的性能 FM音源

X68000といえば、見た目にすぐわかる鮮やかなグラフィックに目がいきがちですが、音楽機能も相当イケてました。FM音源にはアーケードゲームにも多く使用されているYAMAHAのYM-2151のチップが使用されており、鮮やかなステレオサウンドを奏でることが出来ました。

4オペレータ8チャンネルステレオ出力可

ADPCM

X68000のADPCMはサンプリング周波数も低く、音量や音程の変化も出来ないものであり、元々は音楽的に使うことは想定されていなかったようです。

最初の頃はデモでしゃべらせたり、ゲームの効果音に使用するくらいだったのですが、ゲームでドラム音源としてFM音源と同期して演奏されるようになると、一気に注目されるようになりました。

電波新聞社の『ボスコニアン』のBGMアレンジが有名で、このボスコニアンのドラム音を収録したFM音源ドライバ『NAGDRV』により、一般のユーザーでもFM音源とADPCMとMIDI音源を同期した音楽の制作ができるようになりました。

音質的には4bit周波数15.6KHz/10.4KHz/7.8KHz /5.2KHz/3.9KHzで、CDの16bit44KHzに比べても相当低いと言えるでしょう。

X68K: Bosconian Soundtrack - YouTube

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  • HAL 2018/8/4 09:58

    私もPROユーザーでしたのでうれしい記事です。DTM中心でしたが使うことが楽しかったのを覚えています。SX-Window、私は仕事に使ってましたよ(^^♪。TeXをインストールしSX-Windows上のシャーペンでソースの編集、コンソールでコンパイル、dviビューワーもフリーソフトでSX-Windowで完結させてました。やろうと思えばなんでもできるのがX68kの魅力でした

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