『修羅の門』とは?
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『修羅の門』(しゅらのもん)は、川原正敏による日本の漫画作品。千年に亘り不敗を誇るとされる架空の古武術・陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九(むつ つくも)を主人公とし、陸奥圓明流が地上最強であることを証明するため、彼が様々な強敵達と戦う様を描く格闘漫画。
ベビー級・統一王座決定戦の参加資格
世界一の大富豪と呼ばれるエドワード・ヒューズの力を借り、ヘビー級・統一王座決定戦に出場するための足掛かりを掴んだ九十九たち。本戦となるトーナメントに参加するため、もともと出場が決まっていた白人ボクサーの期待の星であるリック・ガンフォードと予選の試合を行なうことになりました。
リックはノーランカーでしたが、10戦10勝の戦績を誇り、全ての試合でKO勝ちを収めてきた逸材です。そして、白人ボクサーであり、差別意識が色濃く残るアメリカにおいて、『ホワイトホープ』と呼ばれて周囲から期待されていました。
九十九との対戦が決まると、本来はしなくていい試合をしなければならなく、ハズレくじを引いたことは間違いなかったはず。しかし、彼の父親は軍人でベトナム戦争に出征したときに、ベトナム人に殺されてしまったことから、リックはアジア人を憎むようになっていました。
そういった背景があったことから、日本人である九十九との試合が決まると、父親の敵であるアジア人を公の試合で叩きのめせる機会を得たと喜ぶのでした。ベトナム人と日本人をアジア圏内の人種だと一括りにしていることにも驚かされますが、アメリカ人の感覚とは、意外とそのようなアバウトなものなのかもしれませんね。
リック・ガンフォードとの試合
名門出身の家柄でエリートのリックは、教科書通りのボクシングをするタイプ。九十九のことをフットワークやジャブを知らないサルだと罵ります。試合開始のゴングが鳴ると、華麗なフットワークをみせ、ジャブで牽制するリックの攻撃に防戦一方となり、反撃する余裕がないようにみえます。
突如として、九十九は構えを解き、「それがボクシングだと言うなら、大したことはないな。」と言って余裕の表情を見せます。すると、フットワークを使うようになり、ジャブを放ち、圧倒的なスピードでリックを追い詰めるのでした。
ボクサー・陸奥九十九
ファイトスタイルが一転し、そのうえで華麗なボクシングのテクニックを披露する九十九に動揺が隠せないリック。しかし、リックは「ここからは本気で相手にする」と宣言するのでした。優位に試合を進めていた九十九でしたが、再びフットワークをとることを止め、本来の陸奥圓明流の構えをとるようになります。
陸奥圓明流・浮嶽
この九十九の態度に、頭に血がのぼったリックは一気に叩きのめそうと襲いかかります。しかし、九十九もリックとの距離を詰め、瞬く間に至近距離に入ると、陸奥圓明流の拳技・浮嶽を繰り出してリックの顎を砕いてしまうのでした。
浮嶽とは拳を頭の上に乗せ、頭ごと拳を突き上げて、相手の顎に叩きつける技です。これにバッティングがとられ、九十九は反則負けの判定を受けそうになります。白人が期待を寄せるリックが負けてしまったことで、九十九に対するバッシングも大きくなり、試合を観戦していた観客たちは暴徒と化して手をつけられなくなってしまいました。
暴徒と化した観客に襲われる
果たして怒り狂った観客たちに対して、九十九はどのように対応するのでしょうか。
リックとの試合よりも、暴徒と化した群衆たちに対する九十九の行動のほうが驚かされるものがあります。陸奥圓明流は無手でいかなる敵をも圧倒する技なので、遠慮なく、襲い掛かってくる観客たちをやっつける?あくまで抵抗はせず、観客たちにボコボコにされてしまう?
盛り上がってきたところではありますが、今回の記事はここで締め括りたいと思います。
続きが気になるようであれば、原作コミックを読んでご自身の目で結末を確認なさってくださいね。
リックとの試合よりも、暴徒と化した群衆たちに対する九十九の行動のほうが驚かされるものがあります。陸奥圓明流は無手でいかなる敵をも圧倒する技なので、遠慮なく、襲い掛かってくる観客たちをやっつける?あくまで抵抗はせず、観客たちにボコボコにされてしまう?
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続きが気になるようであれば、原作コミックを読んでご自身の目で結末を確認なさってくださいね。
作者 :川原正敏
掲載誌:少年月刊マガジン
発表号:1987年5月号
~1996年12月号
巻数 :全31巻