グレイト・ギタリスト・ハントって知ってますか?1974年に、類を見ない大掛かりなギタリスト・オーディションがあったんです。
2019年7月3日 更新

グレイト・ギタリスト・ハントって知ってますか?1974年に、類を見ない大掛かりなギタリスト・オーディションがあったんです。

「グレイト・ギタリスト・ハント」。この名称に恥じない、というか、この名称ピッタリとしか言いようのない大掛かりなギタリストのオーディションが1974年にあったんです。何のために?それはローリング・ストーンズの後任ギタリストを選ぶためのものでした。

2,517 view

ロリー・ギャラガー

炎のギタリスト、ロリー・ギャラガー。もしもローリング・ストーンズ加入が実現していたら面白かったでしょうね。テイストというバンド解散後、1971年からソロ活動を開始したロリー・ギャラガーにとって1974年はまさに絶頂期。ローリング・ストーンズも絶頂期だったでしょうが、乗りに乗っていたロリー・ギャラガーがバンドに参加するはずはありません。
ライヴ・イン・アイルランド

ライヴ・イン・アイルランド

1. クレイドル・ロック
2. アイ・ワンダー・フー
3. いれずみの女
4. アルコール中毒
5. 烏が飛ぶように
6. 100万マイルも離れて
7. ウォーク・オン・ホット・コールズ
8. フーズ・ザット・カミング
9. ストンピン・グラウンド
10. ジャスト・ア・リトル・ビット
ローリング・ストーンズから声を掛けられても振り向きもしなかったロリー・ギャラガー。輝いてました。だからこそローリング・ストーンズも放っておかなかったのでしょう。
なんと言ってもロリー・ギャラガーのライブは熱い!1974年に発売されたこのライブアルバムは、まさに湯気が立っています。

Rory Gallagher - いれずみの女

ジェフ・ベック以上に「ナイ」でしょうが、この熱いプレイをローリング・ストーンズで観てみたかったですねぇ。ちなみにロリー・ギャラガーは、ザ・スミスのギタリスト、ジョニー・マーが最も好きなギタリストでもあります。

スティーブ・マリオット

「グレイト・ギタリスト・ハント」に関してローリング・ストーンズ側からの正式なコメントが出ていませんので、眉唾ものといいますか、都市伝説的な情報が飛び交っています。スティーヴ・マリオット、彼のギタリストとしての参加というのは如何なものか?!「グレイト・ギタリスト・ハント」の記事には常に彼の名前が出てきますので信憑性は高いのかもしれませんが、確かにギターも弾くとは言え、超1級のボーカリストですからねぇ。

Humble Pie - Honky Tonk Women - 1973 (good quality)

1973年の映像ですがローリング・ストーンズの「Honky Tonk Women」をカバーしてますね。だからといって加入する気十分というわけではないでしょう。
当時のスティーヴ・マリオットはハンブル・パイにいたんです。そうピーター・フランプトンもいたあのハンブル・パイです。元々この2人で始めたバンドですからね。1974年はハンブル・パイのアルバム「サンダーボックス」が出た年です。
サンダーボックス

サンダーボックス

1.サンダーボックス
2.グルーヴィン・ウィズ・ジーザス
3.アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン
4.アンナ
5.ノー・ウェイ
6.ラリー・ウィズ・アリ
7.ドント・ウォーリー、ビー・ハッピー
8.ナインティー・ナイン・パウンズ
9.エヴリー・シングル・デイ
10.ノー・マネー・ダウン
11.ドリフト・アウェイ
12.オー・ラ・ディ・ダ
イギリスのデザイン集団「ヒプノシス」がデザインを担当したジャケットが話題となったアルバムですが、実はこのアルバム、ハンブル・パイにとって実質的な意味でラスト・アルバムです。だからと言って、ねぇ、ローリング・ストーンズ参加はなかろうじゃないですかねぇ。

ロン・ウッド

で、結局のところ「グレイト・ギタリスト・ハント」は、ロン・ウッドに決まったわけです。当時の状況をご存知の方であれば、オーディションを行うまでもなかった感じしますね。只、当時はまだフェイセズに在籍していた為、すぐにローリング・ストーンズに加入することが出来なかったんですね。1974年はフェイセズの解散まじかであったこともあり、ロン・ウッドはソロアルバムを出しています。
俺と仲間

俺と仲間

1. 俺の炎
2. ファー・イースト・マン
3. ミスティファイズ・ミー
4. あいつをごらんよ
5. 一緒にやろうぜ
6. 君に夢中だよ
7. 俺のシャーリー
8. 何もかもおしまいサ!
9. 君のとっても大事なもの
10. フール・オブ・サムボディ
11. クロッチ・ミュージック
フェイセズは、ボーカルにロッド・スチュワート、ベースに日本人の山内テツがいたことで知られています。そのフェイセズにローリング・ストーンズの看板ギタリストであるキース・リチャーズがゲスト参加したライブ映像があります。そもそもリトル・ストーンズなどと呼ばれていたフェイセズですから、音楽的な相性はバッチリです。

The Faces With Keith Richards -"Sweet Little Rock and Roller"

実際にローリング・ストーンズのアルバム「ブラック・アンド・ブルー」に収録されているメンバー以外のギタリストは、ロン・ウッドとジョン・メイオールと共に活動していたアメリカ人ハーヴェイ・マンデル、スライドギターの名手として知られるウェイン・パーキンスの3人です。

他に「グレイト・ギタリスト・ハント」のリストに上ったと噂になっているギタリストは、デイブ・クレムソン、クリス・スペディング、ミック・ロンソン、ボビー・ランチ、オリー・ハルソール、スティーブ・ヒレッジ、ジョーイ・モランド、ウィルコ・ジョンソン、ジェフ・ブラッドフォードなどがいます。スゴイ!

ロン・ウッドは現在でもローリング・ストーンズのメンバーとして活躍していますから、良い人選だったということですね。
38 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1974年、歌謡界ではどんな曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を振り返ります。ミドルエッジ世代の方にとっては、恐らく聴きなじみのある曲が多いでしょう。そして、第1位は、お笑い出身で当時一世を風靡したあの人たちの曲です。
izaiza347 | 247 view
銀蠅一家の爽やか担当【矢吹薫】今どうしてる?

銀蠅一家の爽やか担当【矢吹薫】今どうしてる?

横浜銀蠅の弟分といえば、嶋大輔さんやロックバンド「紅麗威甦」のボーカルとして活躍した杉本哲太さんが有名ですが、矢吹薫さんもその一人。銀蠅一家の三男坊なんて言われていました。現在は芸能界を引退している矢吹薫さんですが、活動を振り返りつつ現在の活動について調べてみました。
ハナハナ | 467 view
自動気象データ収集システム「アメダス」はいつできたのか?

自動気象データ収集システム「アメダス」はいつできたのか?

アメダスのお陰で簡単に気象情報がスマホでも見られますが、このアメダスは一体いつから稼働したシステムなんでしょうか。
ポップアップストア「アルプスの少女ハイジマルシェ in Osaka」が近鉄百貨店上本町店に期間限定でオープン!

ポップアップストア「アルプスの少女ハイジマルシェ in Osaka」が近鉄百貨店上本町店に期間限定でオープン!

株式会社ヘソプロダクションは、テレビ放送やCMなどでも話題の名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』のポップアップストア「アルプスの少女ハイジマルシェ in Osaka」を、2023年4月26日(水)から5月9日(火)までの期間、近鉄百貨店上本町店8階にて期間限定開催!!
「エレキの神様」寺内タケシは、エレキギターブームの先駆けだった

「エレキの神様」寺内タケシは、エレキギターブームの先駆けだった

日本発で様々な楽器が発明されてきましたが、実は現代の音楽には欠かせないエレキギターも、日本人が発明したものなのですよ。エレキギターが発明されたのは1930年代。発明家としても知られる政木和三氏が作り上げた楽器なのです。そのきっかけとなったのが、とあるコンサートに出演していた政木氏が、ギターの中にマイクを入れて演奏をしたことでした。
五百井飛鳥 | 238 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト