【来生えつこ&来生たかお】姉弟コンビの作詞作曲でヒットした歌謡曲6選
2023年2月21日 更新

【来生えつこ&来生たかお】姉弟コンビの作詞作曲でヒットした歌謡曲6選

来生えつこ・来生たかおの実姉弟は各々作詞家、作曲家として活動していますが、特に、姉弟の共作からは多くの名曲が誕生しています。また、来生たかおは歌手でもあり、姉との共作を彼自身が歌うこともあります。今回は、姉弟コンビの作品の中から、特に話題になった楽曲6選をご紹介します。

1,509 view

セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子

リリース日:1981年11月21日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:星勝


『セーラー服と機関銃』薬師丸ひろ子のデビュー曲で、言わずと知れた本人主演の映画『セーラー服と機関銃』の主題歌です。映画も主題歌も大ヒットし、主題歌はオリコンシングルチャートで5週連続ナンバーワン、1982年度の年間2位に輝きました。

本曲のリリースには一悶着あり、当初は来生たかおが主題歌を歌う予定だったと言われています。最終的には、同じ曲を、薬師丸ひろ子『セーラー服と機関銃』として、来生たかお『夢の途中』としてリリースしました。『夢の途中』も、オリコンシングルチャートで最高位4位、1982年度の年間24位を記録し、両曲とも大ヒットしています。

1番の歌詞の違い(以下)も有名ですが、これもまた意図的なものではなく、現場の混乱から生じたハプニングだったと言われています。

『セーラー服と機関銃』
夢のいた場所に 未練残しても 心寒いだけさ


『夢の途中』
現在(いま)を嘆いても 胸を痛めても ほんの夢の途中

セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子

シルエット・ロマンス / 大橋純子

リリース日:1981年11月25日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:鈴木宏昌


『シルエット・ロマンス』は、大橋純子の18枚目のシングルで、サンリオが手がけた同名の"恋愛小説レーベル"のイメージソングです。リリースは1981年11月ながら、ヒットチャート最高位を記録したのは半年ほど後のことで、オリコンシングルチャートで最高位7位、1982年度の年間18位を記録しました。大橋純子にとっては、1978年の『たそがれマイ・ラブ』以来のヒット曲です。

第24回日本レコード大賞では並み居る強豪を抑え、本曲で最優秀歌唱賞を受賞しました。

シルエット・ロマンス / 大橋純子

ねじれたハートで / 桃井かおり・来生たかお

リリース日:1982年7月21日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:星勝


『ねじれたハートで』は、女優・桃井かおりと来生たかおのデュエット曲で、オリコンシングルチャートで最高位13位、1982年度の年間90位を記録しました。1番を来生たかおがピアノで弾き語りし、2番を桃井かおりが歌い、以後は一緒にまた交互に歌う、大人のムード満点のデュエット曲です。

二人は、桃井かおりのアルバム『SHOW?』の収録曲『逢瀬』でもデュエットしています。もちろん、姉弟コンビの作品です。

ねじれたハートで 来生たかお 桃井かおり 1982.7

セカンド・ラブ / 中森明菜

リリース日:1982年11月10日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:萩田光雄


『セカンド・ラブ』は、中森明菜の3枚目のシングルで、オリコンシングルチャートで初めて、しかもトータル6週間のナンバーワンに輝きました。1983年度の年間チャートでは、前年リリースの曲ながら8位を記録しています。

中森明菜の曲で、初めて姉弟コンビが手がけた曲は、デビュー曲の『スローモーション』で、大ヒットにはなりませんでしたが、今も明菜ファンに根強い人気曲の一つです。売野雅勇・芹澤廣明コンビが手がけた、2枚目のシングル『少女A』が大ブレイクし、3枚目の本曲でついにナンバーワンを獲得しました。

5枚目のシングル『トワイライト -夕暮れ便り-』も、姉弟コンビによる作品です。因みに、8枚目のシングル『サザン・ウインド』は、来生えつこが作詞、玉置浩二が作曲を手がけています。

セカンド・ラブ / 中森明菜

ストロー・タッチの恋 / 河合奈保子

リリース日:1983年3月1日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:若草恵


『ストロー・タッチの恋』は、トップアイドルとして人気絶頂だった河合奈保子の12枚目のシングルで、オリコンシングルチャートで最高位9位、1983年度の年間90位を記録しました。B面の『若草色のこころで』も姉弟コンビが手がけた作品です。「ストロー・タッチ」とは、歌詞の通り「麦わらの(恋の)手触り」を表しています。

1982〜1984年は、シンガーソングライターの楽曲を積極的に歌っていた時期で、前後には、竹内まりや作詞・作曲の『けんかをやめて』、『Invitation』、尾崎亜美作詞・作曲の『微風のメロディー』、八神純子作曲の『コントロール』をリリースしています。

年末にリリースした15枚目のシングル『疑問符』も、姉弟コンビの作品です。

ストロー・タッチの恋 / 河合奈保子

さよならのめまい / 南野陽子

リリース日:1985年11月21日
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:萩田光雄


『さよならのめまい』は、南野陽子の2枚目のシングルで、オリコンシングルチャートで最高位15位、1986年度の年間99位を記録しました。デビュー曲『恥ずかしすぎて』は最高位57位と不発に終わりましたが、本曲は、自身が主演したフジテレビ系列のドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』の挿入歌になったこともあり、大幅にランクアップしています。ザ・ベストテンの「今週のスポットライト」にも、本曲で初出演しました。

『スケバン刑事II』では、吉沢秋絵の『なぜ?の嵐』が主題歌(エンディングテーマ)だったため、本曲は挿入歌の扱いでしたが、3枚目の『悲しみモニュメント』、4枚目の『風のマドリガル』はいずれも主題歌として起用されています。『悲しみモニュメント』来生えつこの作詞、また6枚目のシングル『楽園のDoor』来生たかおの作曲です。

さよならのめまい / 南野陽子

18 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【竹内まりや】アイドルとどっちが好き?竹内まりやのスゴさがわかるセルフカバー7選

【竹内まりや】アイドルとどっちが好き?竹内まりやのスゴさがわかるセルフカバー7選

女性アイドルへの楽曲提供と言って、筆頭に上がるソングライターといえば竹内まりやでしょう。これまで多くのヒット曲、名曲を生み出し、大衆に親しまれてきました。そして、シンガーも本業である彼女はそれらをセルフカバーし、アイドルとは全く違った彼女の世界観を作り出しています。今回は、そんなセルフカバー7選をご紹介します。
izaiza347 | 744 view
音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「‘70 ‘80 ‘90 Best」シリーズ!今回はその集大成と言える「昭和J-popに酔いしれる!!」に収録した84曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。曲のチョイスは「何故この曲?」なんて堅いことは言いっこなし(笑、有線さながらのバックミュージックに使えて、そして懐かしむミドルエッジの王道を是非ご堪能ください。
【竹内まりや】第二弾!女性アイドルの曲がたくさん!楽曲提供で人気になった曲6選

【竹内まりや】第二弾!女性アイドルの曲がたくさん!楽曲提供で人気になった曲6選

竹内まりやは、自身の楽曲はもちろんのこと、他のアーティストやアイドルへの楽曲提供でも有名です。多くの場合、作詞・作曲の両方を手がけており、女性アイドルが中心ですが、一部に男性アイドルへの楽曲もあります。今回はその中から、男女混在、シングル・アルバム混在で、人気になった楽曲6選をご紹介します。
izaiza347 | 491 view
【80年代アイドル】大ヒットじゃないけど名曲!女性アイドルのデビュー曲7選

【80年代アイドル】大ヒットじゃないけど名曲!女性アイドルのデビュー曲7選

「トップアイドル」と呼ばれた女性歌手でも、意外にデビュー曲はあまりヒットしなかった、というケースがよくあります。しかし、今聴けば名曲揃いで、当時の映像を見ると、きっと初々しさの中にもトップアイドルの片鱗を覗かせていることでしょう。今回は、誰もが知る女性アイドルの "大ヒットじゃない" デビュー曲7選をご紹介します。
izaiza347 | 1,098 view
楽曲提供も多い!中島みゆきさんの名曲たち

楽曲提供も多い!中島みゆきさんの名曲たち

シンガーソングライターとして第一線で活躍し続けている中島みゆきさん。他のアーティストへの楽曲提供も多いですよね。ご本人がセルフカバーしているケースも多いです。中島さんが楽曲提供した曲をまとめました。
saiko | 243 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト