世界名作劇場 【ロミオの青い空】今もなお多くのファンの心を掴んで離さない名作アニメ
2015年10月13日 更新

世界名作劇場 【ロミオの青い空】今もなお多くのファンの心を掴んで離さない名作アニメ

1995年1月~12月にかけて、フジテレビの世界名作劇場枠で放映された『ロミオの青い空』。数々の困難に立ち向かう少年たちの友情をテーマとした作品ですが、今もなお多くのファンの心を掴んで離しません。今回はこの時代を超えた名作アニメ『ロミオの青い空』について特集してみました。

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ロミオの青い空

ロミオの青い空 OP 「空へ...」 - YouTube

歌:笠原弘子
概要

概要

原作はドイツの作家、リザ・テツナーの『黒い兄弟』(Die schwarzen Brüder)。1990年代の世界名作劇場作品の中では比較的マイナーな原作であり、日本語翻訳版は1988年に福武書店(ベネッセコーポレーション)から刊行されたものが初出である。
少年売買や労働の苛酷さが描かれた原作とは全く違うストーリーとなっていて、少年たちの生き様と友情が描かれている。特に、原作と比較してロミオ(主人公)の親友アルフレドに焦点が当たっており、後半はアルフレドを中心にストーリーが展開する。

引用:http://dic.pixiv.net/a/ロミオの青い空

ストーリー

 (1499597)

スイスの山間に位置するソノーニョ村にロミオという11歳の少年が生活していた。 平和に暮らしていたロミオ一家だが、ある日人身売買人・死神ルイニが村を訪れる。ルイニは元気のいいロミオを気に入り、売るように持ちかけるが、ロミオの父ロベルトは、息子を売り渡す事を頑として拒む。しかし、そんなロベルトが病に倒れてしまう。それを見たロミオは父を診察してくれる医者を呼ぶため、自分の身を売る事を決意する。こうして、ロミオは煙突掃除夫として、ミラノの街へ旅立つ事になった。

ミラノまでの道中、ロミオは同じく煙突掃除夫になるためミラノに向かう少年アルフレドと出会う。ミラノに着いた後しばらくアルフレドとは分かれ、煙突掃除夫としてつらい日々が続くが、やがてアルフレドと再会を果たし、二人は親友となる。そして後に同じ境遇の煙突掃除夫の仲間たちを集め、不良少年ジョバンニ率いる『狼団』に対抗するため、『黒い兄弟』という同盟を結成するのだった。

引用:http://dic.pixiv.net/a/ロミオの青い空

主な登場人物

ロミオ

ロミオ

主人公。正義感が強く、快活で一本気な11歳の少年。スイスのソノーニョ村で家族と暮らしていたが、少年狩りでソノーニョ村へ訪れたルイニはロミオを気に入り、故意に山火事を起こして父ロベルトに大怪我を負わせる。その治療費を捻出するため、ロミオは自ら売ることを決意し、煙突掃除夫としてミラノに連れて行かれる。
幸運にも人当たりの好いマルチェロ親方の元で働く事になる。女将のエッダや息子のアンゼルモからは散々に辛く当たられ、不十分な食事のうえ、逃亡阻止用に施錠された牢屋のような倉庫部屋で暮らす日々が続く。
中盤でアンゼルモの謀略によりエッダから盗みの濡れ衣を着せられて警察に逮捕され、牢屋に投獄される羽目に遇う。しかしそこで爆弾テロを察知し、署長やマルチェロを救ったことと、アンジェレッタの証言により潔白を勝ち取り、仕事の時間以外は自由の身となる。
その後、再会したアルフレドらと煙突掃除夫の少年による互助同盟グループ「黒い兄弟」を結成。煙突掃除夫となった頃から密かに支えてくれていたアンジェレッタと別れ、狼団やマルティーニ家と対峙するアルフレドの活躍を支える。イタリア語を話すようだが、教育水準の関係で字の読み書きが殆どできず、アルフレドやカセラ教授を尊敬していた。
終盤、アルフレドを失ったショックから精神的に落ち込んでしまい煙突掃除夫の仲間たちからも反発されたが、ビアンカからアルフレドの遺言を伝えられたことをきっかけに息を吹き返す。アルフレドの遺言通り黒い兄弟の2代目リーダーを拝命しアルフレドの遺志を実現しようと決心する。(編成の都合で急遽制作された)第32話で、屋根から転倒し骨折。カセラ教授宅へ居候したことで、白鯨などの本読みにふけり、一生懸命勉強して教師になることをカセラ教授やビアンカの前で宣言。春、煙突掃除夫の契約満了により帰郷する。
約10年後、故郷で教師となり、子供たちに字の読み書きを教えている。ビアンカと結婚しており、彼女との間に生まれた一子にはビアンカの兄でもある親友と同じ名を名づけている。
原作での名前は「ジョルジョ」である。

引用:wikipedia
アルフレド・マルティーニ

アルフレド・マルティーニ

ロミオがミラノへ行く途中に出会った美しい少年。日頃から本を読んでいて、知性と教養があり勇敢。ロミオより1歳年上。
偶然ロカルノでリンゴ泥棒扱いされていたロミオを助けたことをきっかけにロミオの親友となる。ミラノで煙突掃除夫として親方に売られた後、聖バビラ教会でロミオと再会する。アルフレドのその豊富な知性と教養から、ロミオはアルフレドを目指して勉強を始めるようになる。皆に推され、「黒い兄弟」の初代リーダーとなる。煙突掃除夫として人身売買に遭っている自分たちやその他の子供たちの不幸を思い、「自由に学び、自由に生きられる時代」を目指してロミオとともに新しい時代を創っていこうと約束する。
その素性は貴族マルティーニ子爵の遺児であり、カセラ教授からも「神に特別に愛された少年」と評されるほど、非の打ち所の無い完璧な美少年として描かれている(原作のアルフレドは貴族出身ではなく金持ちという設定で本編のような完全無欠な描写はない)。リーダーとしての統率力があり、彼自身は争い事を好まず直接手を出すことは滅多にない。泳げないのが唯一の弱点。煙突掃除においてシトロン親方に散々こき使われ、それが原因で肺結核にかかってしまう。

引用:wikipedia
ビアンカ・マルティーニ

ビアンカ・マルティーニ

12人目の「黒い兄弟」の仲間。アルフレドの妹。アルフレドの事が大好きで、いつもアルフレドが自分の方を見ていないと気が済まない。寂しがりやで優しいが、多少お転婆で気が強い。兄を尊敬していたが、次第に兄が一番信頼を置くロミオに興味を持っていく。叔父夫婦に両親殺害の濡れ衣を着せられ、兄と共に逃亡。その際追っ手の目を欺くために髪を切っている。煙突掃除夫としてアルフレドがミラノに旅立つ際、ある農夫に預けられたのだが、叔父夫婦に発見され、監禁されていた。後にロミオや黒い兄弟たちの協力を得たアルフレドによって救出され、兄と共にイタリア国王に真実を証明した。兄のアルフレドと共にマルティーニ子爵の遺児。。ロミオが帰郷した後はカセラ教授の下で住み込み看護婦として働く。後に教師となったロミオと結婚し一子をもうけ、その子に兄と同じ名を名づける。

引用:wikipedia
黒い兄弟

黒い兄弟

煙突掃除の男の子たちが結成した組織。初めて誓いをした時は9名だった。2人仲間が増え、11名となる。アンジェレッタを仲間として受け入れようという声もあった。物語終盤ではビアンカが加わるも、アルフレドがのちに亡くなってしまう。
結成する前は、狼団に囲まれていやがらせを受けていた。
はじめて狼団と決闘を申し込んだときには、あらかじめ罠をしかけておいたため、狼団(ジョバンニ不在)に勝利する。
次の決闘では、アルフレドを人質に取られるも、狼団(サソリ団含む)を相手に善戦する。決着がつかなかったため、ジョバンニの提案した一騎打ちでロミオがタキオーニを負かし、アルフレドは帰ってきた。

引用:wikipedia
アンジェレッタ・モントバーニ

アンジェレッタ・モントバーニ

ロッシ親方が祖母に当たるイザベラ・モントバーニ伯爵夫人より預かった10歳(作中で11歳の誕生日を迎える)の養女。アンゼルモの義理の妹になる。病弱で絵を描くのが好き。とても素直で優しい少女で、お腹を空かせていたロミオの為に食事を提供してくれた事すらあり、それ以来ロミオとはとても仲良しになる。黒い兄弟の協力で祖母イザベラと対面・和解し、療養のために引き取られる。ストーリー中盤を支えた名ヒロインとも言える存在だったが、持病の治療のためにフランスに渡り、終盤は全く登場しなかった。原作では貴族の娘という設定ではなく、物語終盤に息を引き取る。

引用:wikipedia
マルチェロ・ロッシ

マルチェロ・ロッシ

ミラノでロミオを85リラで買い取り雇った煙突掃除の親方。酒好きで恐妻家。奇縁からアンジェレッタの養父となる。人は好いが、女房エッダの尻に敷かれ息子アンゼルモの嘘も鵜呑みにし、当初はロミオにもきつく当たっていた。警察署爆破テロの際に自分を庇ったロミオを見て真実を悟り、以後はロミオに優しく接した。

引用:wikipedia
エッダ・ロッシ

エッダ・ロッシ

マルチェロの妻。相当な肥満体型の中年女性(原作では体型が違う)。金に汚く口うるさい。いつもマルチェロを尻に敷いている。息子のアンゼルモを溺愛しているが、意外にも養女のアンジェレッタにも愛情を注いでいた。ロミオを散々にこき使い事毎に辛く当たったが、ロミオの親友が亡くなってからはすこしだけロミオに優しくなった。

引用:wikipedia
アンゼルモ・ロッシ

アンゼルモ・ロッシ

マルチェロとエッダの実子。年齢はロミオと同じか1つ年上くらい。性格はエッダに似て非常に悪く、ミラノの不良グループ狼団に出入していた。嘘つきで親の前では猫かぶり。ことあるごとにロミオを虐めていた。伯爵家の血筋であると嘘をつきオオカミ団に出入りしていたが、それがバレてしまい、さらに裏では仲間の陰口をたたいていたことまで明るみにされ(原作ではロミオに不意打ちを食らわせ)、制裁を受け追い出される。最終回ではロミオに対抗意識が芽生えたらしく、突っぱねて最後まで和解しなかった。卑劣な性格の持ち主ではあるものの、アンジェレッタには親愛の情を持ち、またアルフレドの葬式には協力していた。

引用:wikipedia
狼団

狼団

ミラノで有名な不良少年グループ。秘密基地も存在し、上下関係もある。暴行、窃盗、脅迫など悪事を働く。煙突掃除の少年がよくターゲットにされる。

引用:wikipedia
ジョバンニ

ジョバンニ

ミラノの町の不良グループ・オオカミ団のリーダー。原作の「あばた」に相当。ケンカもグループの中で一番強い。大人の用心棒を相手に一撃で倒したり、他の不良集団に単身で乗り込んで降伏させてしまうほど。頭の回転もよく駆け引きもでき、ミラノの不良たちのカリスマ的存在。父親をアルフレドと同じ病気で亡くしており、祖母に育てられている。他人のする卑怯なやり方を嫌い、義理堅く情の厚いところもある。殴られても降参しないアルフレドを倒したがる。

引用:wikipedia
ニキータ

ニキータ

勝ち気でいじっぱりな少女。酒場で使い走りをして生計を立てている孤児。ケンカも強い。弱い者いじめを不満に思ったりと心根が優しく、アルフレドに「ほんとうは優しい子」と言われたこともある。アルフレドに惚れていたが、彼の生前は最後まで素直になれず憎まれ口をたたき続けた。文字を読むことができる。みすぼらしいがアルフレドから「髪に花を飾ったら似合う」と言われるほどの美少女で、最終回で髪に花をさして照れながらアルフレドの墓に語りかけていた。ミラノを去るロミオに今後もアルフレドの墓を守ってほしいと頼まれ快諾した。

引用:wikipedia
カセラ | NeoApo アニメ・ゲームコミュニティサイト (1499621)

ミラノに住む大学教授。ロミオとアルフレドの才能に気付く。とても親切な人でロミオが煙突掃除に訪れた時に絵本をプレゼントしてくれたり、アルフレドに本を貸してくれた。またアルフレドの素質を見抜いていた数少ない人でもある。医師としての知識もありアルフレドの体調を気にかけた。

引用:wikipedia
マウリッツィオ・マルティーニ

マウリッツィオ・マルティーニ

アルフレドやビアンカの叔父。マルティーニ家の富をピットリオが独占しているのを妬んでいた。風貌は立派だが内面は流されやすい小心者。妻グラゼーラに唆され、マルティーニ家の財産を独り占めしようとピエモンテの屋敷に放火してアルフレドの両親を殺害した張本人。黒い兄弟やオオカミ団の助けを得て国王の前で潔白を証明したアルフレドによって、勲章の偽造が露見し、卑劣な所業が明るみに出たため、妻と共に逮捕されてしまう。

引用:wikipedia
グラゼーラ・マルティーニ

グラゼーラ・マルティーニ

アルフレドやビアンカの叔母で、マウリッツォの妻。一見知的な美人だが目的の為には手段を択ばない野心家であり、夫を尻に敷いている。マルティーニ家の財産を独り占めしようと夫を散々に煽り立て、アルフレドの両親を殺害させた。ビアンカを人質にしてアルフレドから勲章を奪おうと画策していたが、黒い兄弟の活躍によってビアンカを奪還され、イタリア国王臨席の晩餐会でアルフレドに陰謀を全て暴露されて夫と共に逮捕された。

引用:wikipedia
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