魔法騎士レイアース
魔法騎士レイアース
1994年10月から1995年11月まで放映されたファンタジーアニメ。CLAMPによる原作漫画は少女漫画誌のなかよしに連載されていが、巨大ロボットが出てくるなど、当時の少女漫画にしては異色の作品。
via neoapo.com
第一章あらすじ
1993年、東京タワーでの社会見学中、中学2年生の3人の少女光、海、風は偶然出会った。窓の外、眩い光の中に浮かび上がる謎の少女の幻影を見た3人は、その直後異世界「セフィーロ」に召喚される。そこで出会った導師クレフの導きを受けて、3人は魔法騎士(マジックナイト)としてセフィーロを救う旅に出ることに。
神官ザガートがセフィーロの要である“柱”のエメロード姫を捕らえたため、セフィーロは魔物の跋扈する危険な世界に変わり果てていたのだ。ザガートを倒し、エメロードを救いだすためには、魔法騎士が伝説の鉱物・エスクードで出来た武器を手に入れ、各地の神殿に眠る魔神を蘇らせる必要があるという。クレフの指示で最初の協力者である創師プレセアと出会い、謎の生き物モコナを道案内に沈黙の森を抜ける3人は、森の中で剣士フェリオと出会った。フェリオの助力を受けつつ森を抜けた3人は、その先にある伝説の泉・エテルナでの試練を乗り越えて武器を手に入れ、モコナの案内に従って今度は魔神が眠る神殿を目指す。
各所に立ちはだかるザガートの手下を退けながら、数々の困難を乗り越えることで武器と防具を成長させ、ついに魔神を手に入れた3人の魔法騎士。
しかし、彼女らがザガートを倒した時、エメロードは豹変した。彼女はザガートを愛したがゆえに“柱”としての責務よりも一人の女であることを選び、3人を攻撃する。しかし、わずかに残っていた“柱”としての彼女は自身の死を願い、魔法騎士の真実を3人に告げる。それを受けた3人は魔神を合体させ、悲しい願いを叶えたのだった。
第二章あらすじ
東京に戻って数ヵ月後、東京タワーで待ち合わせた光たち。「もう1度セフィーロへ行って、エメロード姫が守っていたあの国のために自分が出来ることをしたい」と願った3人は再び召喚される。
そしてクレフたちと再会した3人は、要であった“柱”を失ったことで崩壊の危機に加えて他国の侵攻に晒されているセフィーロのために、そして彼女たち自身との決着をつけるために戦う道を自らの意思で選ぶ。
一方、セフィーロを狙う3つの国々にはそれぞれの思惑があった。イーグル率いるオートザムは星の内部が空洞化しているほど環境汚染が深刻なため、国民の移住先としてセフィーロを欲していた。そしてタトラ、タータ姉妹率いるチゼータは国土拡大を願い、政情的には一番安定しているはずのファーレンはまだ幼い国主・アスカの子供らしい願いからセフィーロを欲していたのである。
様々な思惑が絡み合い、セフィーロ上空で繰り返される戦闘。そして時は満ち、新たな“柱”を決めるべく、その候補者となった光とオートザムのイーグルによる決戦が始まる。
戦いを終えて“柱”に選ばれた光は、セフィーロの未来を思い、“柱”制度そのものを消滅させることを願ったのだった。
主な登場人物
14歳の中学2年生、8月8日生まれ、身長145cm、血液型はO型。両親(作中では未登場)と3人の兄の6人家族で、愛犬は閃光(ひかり)。アイスクリームが好き。実家が剣道道場で、小さい頃から剣道を習っていたため剣が得意。幼稚園児の頃、父親に剣道で勝っている(父親はその時のショックで修行の旅に出ている)。長い間家には帰らない父親に代わり、3人の兄から可愛がられている。テーマカラーは赤。明るく元気いっぱいで誰とでも仲良くなれる反面、非常に頑固者。ややボーイッシュ口調で、一人称は「私」。海や風は「ちゃん」付けで呼ぶが、セフィーロの人物は基本的に呼び捨てで呼んでいる。背が低く、年齢よりも幼く見られやすい。女子校に通い、学年を問わず人気者。3人の中で1番運動神経が良い。閃光と接していることから、動物と意思疎通ができる。3頭身の描写になると、時々猫の耳とシッポが出る。
東京タワーにおいて他の2人と共にセフィーロへと召喚される。クレフより授けられた魔法は炎の魔法。炎の神殿において炎の魔神・レイアースを手に入れる。
恋愛には無縁だったが、第二章ではランティスと惹かれ合う。心の強さは随一。
作中での髪型は細い1本の三つ編みだったが、連載予告時のイラストではポニーテールだった。
中学2年生、3月3日生まれ、身長158cm、血液型はA型。両親のみの3人家族。好きな食べ物はスパゲッティ。テーマカラーは青。3人の中では1番長身。お嬢様御用達の学校に通っている。フェンシング部所属。エテルナへ行く時に借りた剣も、後にプレセアに創ってもらった剣も、光の物より細身。興奮しやすく怒りっぽい反面、根は仲間思いで優しく非常に繊細。口調は典型的な女言葉で、一人称は「私」、他人への呼称も基本的に呼び捨てである。
東京タワーで光や風と一緒だった時に突然セフィーロへ召喚される。クレフより授けられた魔法は水。第1部で「水の龍」、「蒼い竜巻」を習得し、第2部では新魔法「氷の刃」を習得した。海の神殿において、水の魔神・セレスを手に入れる。趣味はケーキ作りでありながら、本人は甘いものが苦手。他人に毒味(?)させて自分は食べないようである。アニメ版ではクレフに恋する。
中学2年生、12月12日生まれ、身長156cm、血液型はA型。好きな食べ物はてっさ、塩辛、もずくと渋いものが多い。両親と姉の4人家族で、作中には姉のみ登場。テーマカラーは緑。名門の女子校に通っている模様。いつもおっとりした笑顔で、お嬢様口調な反面、非常に洞察力に優れ頭の回転が速い策略家。一人称は「私(わたし)」、アニメでは「わたくし」。他人への呼称は基本的に「さん」付けである。
クレフより授けられた魔法は風。3人の中で唯一回復魔法や防御魔法がある。弓道部所属(後にプレセアに創ってもらった武器は剣)。空の神殿において、風の魔神・ウィンダムを手に入れる。沈黙の森で出会ったフェリオとは恋仲となった。
普段は眼鏡をかけているが、魔神に乗ると眼鏡が消える(甲冑の効果で裸眼の視力が上がる模様)。連載予告時のイラストでは眼鏡無しだった。
白くてふわふわな謎の生き物。魔法騎士達の水先案内人。クレフがエメロード姫から受け取り、その後、プレセアに預けられた。プレセアへの悪戯が好きな様子。実は地球やセフィーロ・宇宙を創った全ての創造主である(アニメ版にはこの設定はない)。デザインは猫井椿。
via rr.img.naver.jp
セフィーロで最高位の導師(グル。位の高い魔法使い)。光達3人に魔法を授けた人物。光の肩ほどしかない身長で若そうに見えるが、745歳の年長者(本人談)。ザガート、ランティス、アルシオーネの師匠でもある。気が短い。アニメ版では、第一章で3人を沈黙の森に送り出した直後にザガートに不意を打たれ石化させられているが、第二章では巨大なセフィーロの城全体を結界で包む、その結界をイーグルに破られた後の不安定な体調のまま全精神力を用いて崩れかけた城を支えるなど本来の実力に近いものを見せた。なお、最終話で海に告白されかけている。
魔法騎士として召喚された3人の少女に“伝説”の真実を伝えなかったのが原因で、彼女達の心を傷つけたことに対して罪悪感を抱いている。水の牢屋に入ることを選んだエメロードからモコナを受け取っており、沈黙の森に家を構えることにしたプレセアに預けた。
作中で使用した魔法は、「魔法伝承(アクセプト、魔法を伝える。光達には合わせて「成長する防具」も与えた)」と「稲妻招来(サンダス、稲妻を放ち攻撃する)」、「殻円防除(クレスタ、球形のシールドを張って身を守る)」、「精獣召喚(クレフト、精獣を呼び出す)」、「精獣戻界(スレイヤ、精獣を異界に戻す)」。「精獣召喚」と「精獣戻界」は対になる魔法。
クレフの声を担当した佐々木望は、745歳という年齢と、海とのミニラブコメをビデオの映像特典でネタにしている。
via rr.img.naver.jp
セフィーロで最高位の創師(ファル。武器職人)。長い金髪をポニーテールにまとめた女性。アニメ版ではクレフの勧めで沈黙の森に家を建て、モコナと暮らしている。クレフに好意を寄せている。
光たち3人にエスクード製の武器を創って与えた。武器を創る際には、精神力を相当消耗するらしい。原作では、エテルナでの試練を終えた直後に合流し武器を創ったが、アニメ版では、光たちがエスクードを手に館へ戻り、館の一角にある創作室で武器を創っている時にアスコットに襲撃され、彼が放った魔物を光たちが食い止めきれず、魔物が創作室に突入した際に、崩れた天井の下敷きになり、武器を完成させた直後に死亡する(そのため、第2章ではアニメオリジナルキャラクターである双子の妹・シエラが登場する)。
趣味は折檻で、モコナの耳を引っ張る、人間を釜茹でにするなど、未遂に終わっているが過激な内容である。時々他人の話を聞かず、自分の想像の世界で遊ぶ癖がある。好きな食べ物はブイ・テック(セフィーロの果物)。光からもらった地球のキャンディの味にも満足している。
via rr.img.naver.jp