エスクードを探す光達が沈黙の森で出会った少年。身長160cm。緑色の髪に、鼻と頬に傷があるのが特徴。また、身長と同じくらいの長さの、先が湾曲した大剣を持つ。風が出した交換条件により、森を出るまで魔法騎士達とともに行動する。実はエメロードの弟でセフィーロの王子。
原作では、沈黙の森を出た後のアルシオーネ戦で「これは私たちの戦い」と風が言い切り、援護を拒んだことがきっかけで彼女に惚れ、その後恋仲に。彼が両耳につけている金色のリング状ピアスはエメロードからもらったもので、沈黙の森の出口で別れる際に片方を風に贈る(風は第2部において、これを指輪として身に着けている)。
アニメ版では当初、記憶喪失の状態で旅芸人の一座にいた。原作同様に沈黙の森を出た後、風に(ピアスではなく)通信機能を持つ赤いオーブ(マジックアイテム)を贈る。これは幼いフェリオが柱となったエメロードと引き離されることになった時、彼女の心配を少しでも減らそうと記憶を封じることを選んだため、エメロードから授けられたもの。なお、原作では沈黙の森を抜けた後、第2部になるまで再登場しないが、アニメ版では数話ごとに登場し、魔法騎士たちと行動する。
セフィーロの柱たる女性。彼女の祈りなしにはセフィーロは成り立たない。万人(セフィーロに生きる命全て)の幸せを祈らなければならない身でありながら、臣下である一個人(ザガート)を1人の女として愛したが為、自身を水の牢屋に幽閉、殺害してもらうために異世界から魔法騎士を召喚した。アニメ版では牢屋の中で3人を見守っており、ザガートの幻影に攻撃された一行を魔法で助け、フェリオに連絡を取るなどもしている。
波打つ長い金髪が特徴の幼女姿だが、終盤、ザガートの死の悲しみのあまりに大人へと成長、自身も復讐鬼と化し、魔法騎士に襲い掛かる。しかし残った柱としての心で“伝説”の真実を伝え、自身を殺害するよう懇願した。最終的には魔法騎士に倒され、死を以てザガート1人のものになれる事を喜びながら絶命する。
OVA版では精霊として登場し、最後まで生存する。
作中で使用した魔法は、「光衝招撃(サイノス、英語で「目標」「注目の的」などを意味する「cynosure」から取られた造語)」と「金爆殺襲(デボネア、英語で「愛想の良い、礼儀正しい、陽気な」の意味)」。
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エメロードの祈りを補佐する神官(ソル)。クレフの弟子の1人。黒い装束に身を包み、冠を飾った、床近くまである黒い長髪を毛先近くでまとめている男性。穏やかで思慮深い性格であったが、とある想いから、魔法騎士を抹殺しようと刺客を向ける。
そして空中宮殿に現れた魔法騎士を自らが創造した魔神で迎え撃ち、圧倒的な力を見せつけるが、魔法騎士達3人の意志の強さにかなわず、合体魔法「閃光の螺旋」を受け敗北。エメロードに自由になるよう言い残し、消滅した。
OVA版では最初から故人という設定。
作中で使用した魔法は、「闇爆殺襲(ストラトス)」と「銀爆殺襲(ディアブロ、イタリア語で悪魔の意味)」、「闇衝招撃(レクサス)」。
かつてクレフの弟子だった女性の魔導士(イル)。アニメ版では魔操士。ザガートに恋慕して師匠を裏切る。エメロードとザガートが愛し合っていることを知らずに彼に尽くした。魔法騎士の抹殺に2度(アニメ版では3度)失敗し、結果ザガートに失望され、消された。
アニメ版では消滅せず、アスコットをそそのかして魔物をエネルギー源とした魔法を展開し、何度目かの魔法騎士抹殺を試みるが、剣を成長させた海に敗北。その後、第二章でデボネアに拾われ、魔法騎士達の前に立ちふさがるが、ランティスに敗れ幽閉される。当初はザガートの事などで心を閉ざしていたが、海や風・シエラに諭されデボネアの居場所がセフィーロの裏であることを3人に告げたことで、最期はデボネアに殺される。
セガサターン版では自身の愛するザガートに奉仕するため、魔法騎士を抹殺しようと企むが、かげろうのアイアイで魔物を召喚。海におばさん呼ばわりされて激怒し、生命の木で光達と戦い、ひそかなる大穴でカルディナに攻撃を加え、蒼き雲の迷宮でフェニックス・リーを召喚して、さざめきの森でイノーバに致命傷を受けた挙句、エメロード姫がザガートを愛していると知ってしまい、失恋した。後に真実の眠る火山で自害するより、魔法騎士に捨て身の特攻をかけ、無へと消滅する。
作中で使用した魔法は、「氷尖撃射(アライア)」と「氷槍投射(アライル)」、「氷流切刃(アストラ)」。全て氷属性の攻撃魔法。その他に「殻円防除(クレスタ)」、「精獣召喚(クレフト)」も使っているため「精獣戻界(スレイヤ)」も使用可能と思われる。
海の神殿で魔法騎士を襲った(アニメ版ではそれ以降にも度々登場)子供の召喚士(パル)。魔獣と心を通わせる力を持っている。ザガートに魔獣と一緒に住める場所を提供してもらい、その恩義から彼の陣営に加わる。アルシオーネに代わって魔法騎士を攻撃してくる。
アニメ版では、エスクードを手に戻ってくる光達3人を沈黙の森のプレセアの館付近で待ち受け、召喚した魔物に館を襲撃させるが、3人に友人である魔物を殺された事で逆恨みし、以降も度々魔物たちに3人を襲撃させる。しかし、原作・アニメ共に最終的に海によって改心。それ以来海に好意を寄せる。第2部では身長をかなり伸ばした様子(海より頭一つ分高い)。なお、魔獣は城で手伝いをしているとのこと。
第1部では子供らしさが目立っていたが、第2部では大人しくなり、控えめな性格に変わっている。
セガサターン版ではひそかなる大穴でカルディナの説得に失敗し、半狂乱になったカルディナの一撃を受ける光達を庇い、死亡する。
作中で使用した魔法は「魔獣召喚(マキシマ、魔獣を召喚する)」。第2部では「衝電破激(アスキス)」という魔法をクレフから教わった。
アニメにて登場した、本人の魔獣はアタランテ、パジェロ(南米に棲むヤマネコ、パジェロから)、ビガー(活力等、若さを意味する英語から)、デューシー、カペラ(ぎょしゃ座の首星カペラから)。
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空の神殿で魔法騎士を襲った(アニメでは、海の神殿から空の神殿に向かう途中に戦う)、関西弁で話す踊り子兼幻惑師(ラル)。褐色の肌に淡いピンク色の髪の美女。ザガートに金で雇われた。アスコットを弟のように思って非常に可愛がっている。失敗したアスコットに代わり、魔法騎士に攻撃をしかけてくる。
踊ることで相手を意のままに操ることができ、原作・アニメ共に、魔法騎士達を同士討ちさせようとしたが、風の強い意思を知り撤退。第2部ではラファーガと恋仲。
チゼータ出身で、踊り子をしながら旅をしていた(関西弁はチゼータの方言)。そのため、タータ・タトラ姉妹のことや、彼女達の召喚するジンのことも知っていた。
セガサターン版ではひそかなる大穴で光達を庇い死亡したアスコットの説得を聞かず、自らの手で殺したアスコットの仇を討つため、自暴自棄になって光達を襲うも、戦いに敗れ、光に説得される寸前にイノーバに魂ごと消去される。
第二章からの主な登場人物
第2部から登場。強い魔力と高い剣術を兼ね備えた、セフィーロで唯一の魔法剣士(カイル)。身長198cm。クレフの弟子の一人で、ザガートの弟。容姿も声もザガートとよく似ているが、短髪。目と宝石の色は青。鎧の色は漆黒。鎧の下の服は黒で、上は長袖のタートルネック。ラファーガの前任の親衛隊長で、兄と共にエメロード姫の補佐をしていたのだが、“柱”制度に疑念を抱き、突如行方をくらます。各国を転々としていたがオートザムに最も長く滞在していたらしい。そのためイーグルとも親しい。
アニメ版でのファイターメカ同士の決闘では、無敗だったイーグルの乗るFTOに性能の劣る量産機で土を付けたほどの戦闘力を見せ、オートザムでも一目置かれており、オートザム政府から正式なファイター登録(軍への入隊)を勧められたが断った。
“柱”崩壊の際にセフィーロに帰還。冷静で理性的な人物で、兄を倒した光達魔法騎士の立場や胸中にも理解を示す。アニメ版では無自覚な好意を見せる光に、エスクード製の剣を甦らせようとしている光の波動が、ノヴァの影響で細く弱くなっている事に気付いたり、母の形見(ネックレス状の手鏡)を「いつかお前を守ってくれる」と渡すなど、魔法騎士の中でも光を大切に思っている節がある。また、クレフと度々テレパシーのような会話をしている。アルシオーネと出会った際には、よく似た容姿と声が原因でしばらくザガートに間違えられていた。光が無自覚ながら好意を寄せていることが原因でノヴァにさらわれ、レガリアの内部に捕らえられてしまう。
第2部最終回ラストシーンでは白装束になっている。
作中で使用した魔法は、「稲妻招来(サンダス)」、「雷衝撃射(クロノス、ギリシア神話に登場する時間の神から。稲妻招来より強力な魔法)」、「殻円防除(クレスタ)」、「精獣召喚(クレフト)」(描写はないが、対になる「精獣戻界(スレイヤ)」も使えると思われる)。
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第2部から登場。ランティスが連れている妖精。身長24cm。髪の色はペパーミントグリーン。服は薄いピンク色でスカートの広がったバレエチュチュのようなデザイン。危ないところを助けてくれたランティスに一目惚れし、以後命の恩人たる彼と行動を共にしている。背中にある4枚の羽で空を飛んで移動できるが、たいていはランティスの肩に座っている。
治癒魔法や強化魔法も使え(呪文は両方とも「フーチュラ」だが、強化魔法〔漢字表記は魔法増幅〕、アニメ版は治癒魔法として使用)、戦闘時はランティスの補佐も行う。ランティスとの幸せな未来を夢見ているが為、光を恋敵と認識しており、少々嫉妬深い。モコナとは漫才コンビでもある。アニメ版では終盤、他力本願のセフィーロの住人達に「このセフィーロ誰の国なの!」と発破を掛けて、デボネアへ力を与えていた民の心の恐怖を払拭する役目を果たした。
作中で使用した魔法は「魔法増幅(フーチュラ)」。上述の通り、原作とアニメで効果が異なる。
オートザム軍の最高指揮官(コマンダー)で、最強のファイター。オートザム国大統領の令息でもある。身長180cm。オートザムの環境汚染(アニメ版では精神エネルギーの枯渇)を食い止めるため、柱システムを解明するためセフィーロに侵攻。重度の精神エネルギー欠乏症に陥っており、病状が進行すると永遠に眠り続ける。原作では他の2国が生み出した「光の道」を自分が生み出したそれで貫いて動きを封じるなど、命を懸けているが故の心の強さを見せた。原作・アニメ共に光と関わることが多い。
普段はおとなしい性格で、会議中に眠ったり、何も無い真平らな道で転んだりするなど抜けた所があるが、FTOに搭乗すると冷徹な性格と化す。
柱候補の一人として光と共に柱への道を通って試練に挑む。光の柱就任が決定した後、資格の無いものとして消滅するはずだったが、光達3人やランティスの強い意思を受けたモコナが柱への道を全面的に開放したため、海と風に光共々救出され無事帰還。しかし昏睡に近い状態になったため、以降はセフィーロで療養中(徐々に回復しつつある)。
アニメ版ではクレフの張ったバリアをFTOで破って城内に侵入、一時城内に囚われの身となる。しかし、ランティスの剣が「柱の証」へ至る鍵の一つであることを本人から聞かされて知っていたため、隠し持っていたハンドコンピュータに納めた爆発物を利用し部屋を脱出。コンピュータが示すランティスの生命反応を頼りに移動し、居住区の中庭でランティスと戦闘する。そこに到着した光と共に「柱の証」のある部屋へ転送され柱候補に選ばれた後、柱システム解明とオートザムの再生方法の共同研究を条件にセフィーロと講和。FTOでNSXまで帰還するが、ザズが漏らした「魔神と戦っているロボット(レガリア)の中にランティスが捕まっている」という言葉に「病気に命を奪われるより、戦士として散る」という願いから、喀血しつつも全権をジェオに委譲し再出撃、ランティスを捕らえていたレガリアと魔法騎士との戦いに介入する。魔法騎士ともどもノヴァに引き込まれた異空間で、ランティスを傷つけられないという想いから防戦一方になる魔法騎士たちの代わりに、病状悪化による喀血を引き起こしながらも単身レガリアに挑み続けて追い詰められる。その間に光に「ランティスを呼んでください」と提案し、光の声で意識を取り戻したランティスの呼びかけに応じて特攻を仕掛け、ランティスを救出するが、直後に現れたデボネアの怒りを受け、既にボロボロになっていたFTOと共に爆散した。
OVA版ではエメロード姫の弟として登場する。
オートザム旗艦NSXの副司令官(サブコマンダー)で、彼自身も有能なファイター。身長202cmという巨漢で、豪快な性格のイーグルの親友である。セフィーロ侵攻に関しては反対はしていないものの、いろいろ思う所があるらしい。度々眠るイーグルの体調に疑問を感じていた。料理が得意で下戸。極度の甘党。柱システム崩壊後も度々セフィーロを訪れている。
アニメ版では、ランティス救出のため強引に出撃したイーグルから全権を任され、イーグルがクレフと講和したことでセフィーロと敵対する理由がなくなったことを受けてデボネアと魔法騎士たちの戦いにNSXで介入、魔法騎士を援護する。