RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(13)
2018年1月25日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(13)

前回、前々回は「ガンダム・センチネル」「逆襲のシャア」で使用されたMSをご紹介させていただきましたが、書ききれない機体が多く、特にリ・カズィだけでもヴァージョンが多すぎて一度にご紹介できないと思い、わざとはずしていました。しかし、Zガンダムの直系の後継機種でもあり、可能な限り、ご紹介させて頂こうと思い直した次第です。

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ORX-013

ガンダムMK-Ⅴ

ガンダムMK-Ⅴ

全高 25.42m
頭頂高 22.80m
本体重量 39.8t
全備重量 85.31t
出力 5,320kW
推力 33,400kg×2
22,200kg×2
111,200kg(総推力)
センサー
有効半径 12,000m
武装 ビーム・サーベル(ビーム・カノン兼用)×2
ビーム・ライフル
インコム
シールド
ミサイル・ポッド×4
その他 姿勢制御バーニア×10
非ニュータイプパイロット用に開発されており、バックパックに2基の準サイコミュ式遠隔誘導端末インコム・システムを搭載している。このデバイスは、コンピュータのバックアップによってビーム砲搭載の遠隔誘導端末の制御が可能であり、それまでニュータイプないし強化人間でなければ不可能であったオールレンジ攻撃に近い戦法を実現したものである。
via https://ja.wikipedia.org/
パイロットの能力もあるのでしょうがインコムのオールレンジ攻撃は圧倒的でしたね。ほぼ一瞬でネロ9機を撃墜するシーンでニューディサイズの首領でもあり、MSに乗ればエースパイロットとして高い技術を持つブレイブ・コッドの乗機として登場します。オーガスタ研究所による開発された機体で、サイコ・ガンダムの小型版とも呼ばれています。機体性能は高く、その上にパイロットも優秀となれば普通の者では敵することもできなかったでしょう。Sガンダムも「ALICE」の発動が無ければ、落とされていたものと思います。通称「G-Ⅴ」とする資料もありますが、「G-Ⅴ」は別に設定されている資料もあるので何とも言えません。

ORX-013

G-Ⅴ

G-Ⅴ

全高 25.11m
頭頂高 21.7m
本体重量 31.3t
全備重量 70.5t
装甲材質 ガンダリウムγ
出力 4,340kW
推力 98,900kg(総推力)
センサー
有効半径 12,000m
武装 60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×?
有線インコム×2
ガンダムMk-Vの設定の前身にあたる機体で、現在のガンダムMk-Vとは主に頭部デザインが異なる(この画稿は『センチネル』のムックにも掲載されている)だけでなく、設定にも多数の相違点があり、特に武装や諸元が全く異なっている。こちらではティターンズの敗北により開発が完成直前に放棄され、その後ローレン・ナカモトの手によって設計がネオ・ジオンに渡ったとされている。ドーベン・ウルフの原型機である点や、サイコガンダムを小型化した機体である点などはガンダムMk-Vと同一。
via https://ja.wikipedia.org/
明貴美加氏によるガンダムMK-Ⅴ&ドーベン・ウルフの初期稿として起こされたものです。明貴氏はガンダムvsガンダムを目論んでこのデザインをしたらしいですが、結局ドーベン・ウルフとなり思惑通りにはいかなかったようです。G-Ⅴの初期稿はガンダム・センチネルでMK-Ⅴとして登場することになりました。この機体も型式番号はガンダムMk-Vと同じORX-013となっているのでMk-Vと混同されることが多くなったのではないでしょうか。

関連の機体たち

AMX-014

ドーベン・ウルフ

ドーベン・ウルフ

頭頂高 22.0m
本体重量 36.8t
全備重量 74.5t
装甲材質 ガンダリウム・コンポジット
出力 5,250kW
推力 21,700kg×1(背部中央)
32,800kg×2(背部外側)
(総出力)87,300kg
センサー
有効半径 12,000m
武装 30mmバルカン砲×2
グレネード・ランチャー×2
ビーム・キャノン(出力4.2MW)×2
ビーム・サーベル(出力0.56MW)×2
12連装ミサイルランチャー×2
メガ粒子砲(出力5.3MW)×2
大型対艦ミサイル×2
メガ・ランチャー(出力40.2MW)兼ビーム・ライフル(出力12.5MW)
インコム×2
ビーム・ハンド(ハンドビーム)(出力2.3MW)×2
隠し腕×2(指揮官機のみ)
ハンマ・ハンマ用シールド(ブランダムール隊所属機)
クィン・マンサ用ビーム・サーベル(ブランダムール隊所属機)
その他 姿勢制御バーニア×17
ハンマ・ハンマの時点では完成していなかった一般兵用サイコミュ兵器(準サイコミュ兵器)を初めて本格的に搭載した量産機。
位置づけとしてはネオ・ジオンが入手したサイコガンダムMk-IIの一般兵用の小型量産機であり、また地球連邦軍よりアクシズに亡命したローレン・ナカモト博士が持ち込んだガンダムMk-Vの発展型でもある。
via https://ja.wikipedia.org/
ネオ・ジオンの開発した機体ではありますが、これも明らかにガンダムの血統を継ぐ派生機といえるでしょう。「機動戦士ガンダムZZ」ではラカン・ダカランが6機のドーベン・ウルフの一隊を率い、グレミー・トトの反乱軍側として登場しました。その他にも「GUNDAM・EVOLVE../10」や漫画の「機動戦士ガンダムUC バンデシネ」、「機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン」でも登場しています。量産されたようですね。
ここまできて、ガンダムMK-Ⅳはどうしちゃったの?と思われる方も多いかと思いますので、ここら辺でMK-Ⅳのご紹介をしてみたいと思います。

ORX-012 MSF-008

ガンダムMk-IV

ガンダムMk-IV

装甲材質 ガンダリウム合金
武装 ビームサーベル×2
ビームライフル
インコム
シールド
カラバへの対抗目的のため、ティターンズがアナハイム・エレクトロニクス社から入手したMSF-007 ガンダムMk-IIIのデータを元として、その後継機としてフジタ技研から来たスタッフが関与して開発された。 遠隔誘導端末インコムを装備している。
ティターンズ製だが濃紺のティターンズカラーに塗装されておらず、RX-78 ガンダムやエゥーゴによって再塗装されたガンダムMk-IIのような白基調のトリコロールに塗装されている。デザインラインがガンダムMk-Vに繋がる。
via https://ja.wikipedia.org/
ガンダムMk-IVはガンダムMk-Ⅲ同様、複数の雑誌などでそれぞれに設定されていて、どれが本物といわれると困ってしまうのですが、初出はゲーム「SDガンダム GGENERATION-ZERO」だったので、これが一番有名だと思います。後1999年になって初めて等身大のイラストが「電撃ホビーマガジン」に登場しました。この機体、インコムが搭載されているのですが、遠隔誘導端末「準サイコミュ・システム」に関してはジオンよりも連邦軍側のほうが技術が進んでいたという様な資料がありましたが、ジオンは一年戦争時に既に「ブラウ・ブロ」を実戦投入していますので、開発に関しては少なくともジオンの方が先発で、後れを取っているようには僕には感じられませんが・・・

Z plus について

「ガンダム・センチネル」で設定されている機体が結構あるので今回の記事で書こうかと思ったのですが、Z plus のヴァリエーションがかなりの数になるのでこれはこれで、まとめて書いてみることにしました。基本性能の高さからでしょう、様々な機体があります。大きくとらえるならこれも汎用性の高さともいえるのではないでしょうか?
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