『とびだせ!マシーン飛竜』
製作:東京12チャンネル、東映、タツノコプロ
放送期間:1977年10月5日から1978年3月29日
放送時間:水曜19:30から20:00
放送局:東京12チャンネル(現在のテレビ東京)系列
放送話数:全21話
主題曲:「とびだせ!マシーン飛竜」こおろぎ’73
スタッフ
原作:タツノコプロ企画室、鳥海尽三
チーフ・ディレクター:原 征太郎
演出:四辻たかお(最終回担当)ほか
脚本:海老沼三郎、鳥海尽三(最終回担当)ほか
作画監督:遠藤克己
キャラクターデザイン:天野嘉孝
メカニックデザイン:大河原邦男
音楽:筒井広志
チーフ・ディレクター:原 征太郎
演出:四辻たかお(最終回担当)ほか
脚本:海老沼三郎、鳥海尽三(最終回担当)ほか
作画監督:遠藤克己
キャラクターデザイン:天野嘉孝
メカニックデザイン:大河原邦男
音楽:筒井広志
キャスト
風間力(リッキー):古谷徹
岬 ナナ:黄 蛾媚
岬 チュウ太:鈴木れい子
岬会長:緒方賢一
オッカナビッチ:増岡弘
イカリーヌ:弥永和子
ツンツン:小宮和枝
ガッポリン会長:たてかべ和也
岬 ナナ:黄 蛾媚
岬 チュウ太:鈴木れい子
岬会長:緒方賢一
オッカナビッチ:増岡弘
イカリーヌ:弥永和子
ツンツン:小宮和枝
ガッポリン会長:たてかべ和也
『とびだせ!マシーン飛竜』とは
岬コンツェルンの岬会長は、風間力(リッキー)を中心にレースチーム「飛竜チーム」を作る。
これに対抗するのは、ナイゼニア国の大財閥ガッポリンコンツェルンのガッポリン会長が作った、オッカナビッチを中心とした「ゼニゼニファミリー」だ。
レース対決をコミカルに描いた、《スーパーカーブーム》の中で制作されたアニメ作品。
製作で東映とタツノコプロの名が並んでいるのが珍しい。
これに対抗するのは、ナイゼニア国の大財閥ガッポリンコンツェルンのガッポリン会長が作った、オッカナビッチを中心とした「ゼニゼニファミリー」だ。
レース対決をコミカルに描いた、《スーパーカーブーム》の中で制作されたアニメ作品。
製作で東映とタツノコプロの名が並んでいるのが珍しい。
『とびだせ!マシーン飛竜』の最終回
第21話「オッカナビッチ昔の名前で出ています」
賞金10万ドルのアナダ・グランプリレースが行われ、リッキー(マシーン飛竜)もオッカナビッチ(火龍)も出場している。
オッカナビッチの車からリッキーの車に火炎攻撃。
リッキー「突然なんて卑怯だぞ!」
オッカナビッチ「京都にいるときは卑怯と呼ばれたの。こちらも火龍なんだわよ」
レースは残り10周だ。
そのレースをテレビで見ているガッポリン会長と岬会長。そこへ臨時ニュースが入った。
アナウンサー「世界一の富豪と言われているアナシスさんが危篤状態におちいりました」
アナシスにはマリアというひとり娘がいたが、5年前に他界。孫にあたるベンは行方不明になっていた。アナシスはベンを連れてきた者には100万ドルを与えられると言っている。ベンはアナダにいるらしい。
火龍の上を飛ぶゼニゼニマシン2号に、ガッポリンから通信が入った。ベンを見つけ出して、アナシスの元に連れて行けと命令する。イカリーヌとツンツンはベンを見つけ出して、その賞金をまるごと頂くことを考えた。さらに賞金を釣り上げることも。
イカリーヌからオッカナビッチに通信。
イカリーヌ「あんた!火遊びはもう終了だよ。レースを中止して、あたしについてきな。500万ドルの仕事だよ!」
それに驚いたオッカナビッチは木に激突した。
オッカナビッチはコースを外れた。それを双眼鏡で見ていたナナは、リッキーに通信で伝える。
リッキー「またなんか悪だくみをしてるな。よし、チュウ太に後をつけさせろ!」
その頃、孤児院のベンは牧師から、母親がアナシスのひとり娘だと教えられていた。
牧師「サムと一緒に行きなさい。サムはベンによく似ているし、お前を探して儲けようとする悪い奴の目もくらますことができるじゃろう」
孤児院をめぐっていたイカリーヌたちは、ベンとサムが車で出発するところに遭遇した。ベンには鼻をさわるくせがあり、サムはそれを真似ていた。
オッカナビッチもそこへ到着するが、大声を出したため不信がられ、ベンたちは逃げてしまう。
イカリーヌ「大声出すからベンが逃げちまったじゃないの!」
それをチュウ太が聞いていた。
チュウ太「ベンというのはさっきニュースでやってたアナシスさんの子供のことだよ」
そのことをチュウ太はリッキーに教える。
リッキー「そういうわけだったのか。きったねえ野郎だ。ようし、俺はその子を助けるぜ!」
「もう少しで優勝なのよ」と反対するナナ。
リッキー「ナナ、優勝はあきらめる。俺はなあ、可哀そうな子供を利用して金儲けしようなんて奴は許せねえんだ!」
ベンとサムの車をオッカナビッチが停めた。どちらがベンなのかをたずねる。
イカリーヌ「なんて聞き方すんだい、このアホ!どこからきて、どこいくの?」
サムが「あっちからきて、こっちへいくの」
そのこたえに大笑いするオッカナビッチ。イカリーヌは馬鹿にされたと怒り、銃を構える。
ベンが鼻をさわった。サムもさわる。
サム「ぼくはサムです」
ベン「ぼくもサムです」
そこへリッキーがやってきた。ベンとサムは逃げる。
オッカナビッチの車からリッキーの車に火炎攻撃。
リッキー「突然なんて卑怯だぞ!」
オッカナビッチ「京都にいるときは卑怯と呼ばれたの。こちらも火龍なんだわよ」
レースは残り10周だ。
そのレースをテレビで見ているガッポリン会長と岬会長。そこへ臨時ニュースが入った。
アナウンサー「世界一の富豪と言われているアナシスさんが危篤状態におちいりました」
アナシスにはマリアというひとり娘がいたが、5年前に他界。孫にあたるベンは行方不明になっていた。アナシスはベンを連れてきた者には100万ドルを与えられると言っている。ベンはアナダにいるらしい。
火龍の上を飛ぶゼニゼニマシン2号に、ガッポリンから通信が入った。ベンを見つけ出して、アナシスの元に連れて行けと命令する。イカリーヌとツンツンはベンを見つけ出して、その賞金をまるごと頂くことを考えた。さらに賞金を釣り上げることも。
イカリーヌからオッカナビッチに通信。
イカリーヌ「あんた!火遊びはもう終了だよ。レースを中止して、あたしについてきな。500万ドルの仕事だよ!」
それに驚いたオッカナビッチは木に激突した。
オッカナビッチはコースを外れた。それを双眼鏡で見ていたナナは、リッキーに通信で伝える。
リッキー「またなんか悪だくみをしてるな。よし、チュウ太に後をつけさせろ!」
その頃、孤児院のベンは牧師から、母親がアナシスのひとり娘だと教えられていた。
牧師「サムと一緒に行きなさい。サムはベンによく似ているし、お前を探して儲けようとする悪い奴の目もくらますことができるじゃろう」
孤児院をめぐっていたイカリーヌたちは、ベンとサムが車で出発するところに遭遇した。ベンには鼻をさわるくせがあり、サムはそれを真似ていた。
オッカナビッチもそこへ到着するが、大声を出したため不信がられ、ベンたちは逃げてしまう。
イカリーヌ「大声出すからベンが逃げちまったじゃないの!」
それをチュウ太が聞いていた。
チュウ太「ベンというのはさっきニュースでやってたアナシスさんの子供のことだよ」
そのことをチュウ太はリッキーに教える。
リッキー「そういうわけだったのか。きったねえ野郎だ。ようし、俺はその子を助けるぜ!」
「もう少しで優勝なのよ」と反対するナナ。
リッキー「ナナ、優勝はあきらめる。俺はなあ、可哀そうな子供を利用して金儲けしようなんて奴は許せねえんだ!」
ベンとサムの車をオッカナビッチが停めた。どちらがベンなのかをたずねる。
イカリーヌ「なんて聞き方すんだい、このアホ!どこからきて、どこいくの?」
サムが「あっちからきて、こっちへいくの」
そのこたえに大笑いするオッカナビッチ。イカリーヌは馬鹿にされたと怒り、銃を構える。
ベンが鼻をさわった。サムもさわる。
サム「ぼくはサムです」
ベン「ぼくもサムです」
そこへリッキーがやってきた。ベンとサムは逃げる。
走るベンの車。それを追うオッカナビッチ。それをさらにリッキーが追う。
空にはイカリーヌのゼニゼニマシン2号。
イカリーヌ「あんた!リッキーはあたしたちが引き留めるから、ベンたちを捕まえるんだよ!」
ゼニゼニマシン2号が爆弾を投下する。しかしそれは不発だった。
リッキー「なんだ、不発弾じゃねえか。さてはバーゲン品だな」
悔しがるイカリーヌ。
オッカナビッチ「待て、500万ドル、待てー!」
ベン「サム、どんどん近づいてくるよ!」
サム「だめだ、これ以上スピードが出ないんだ!」
ふたりの車を抜き去って、オッカナビッチが前に立ち塞がる。後ろにはイカリーヌのゼニゼニマシン2号が着地。前後を挟まれてしまった。
イカリーヌ「あんた!ぼやぼやしてないで、さっさと捕まえるんだよ!」
しかしオッカナビッチには、どちらがベンなのかわからない。
ふたりを脅すオッカナビッチ。その額に投げられた石が当たった。遺跡の上に現れたのはリッキーだった。
リッキー「やい、オッカナビッチ。この顔を忘れたのか!」
リッキーはオッカナビッチをキックで倒す。
リッキー「さあ、君たち。この先にボートが用意してある。ついてくるんだ」
波止場に到着。
リッキー「あれだ。クレバス島にはここからボートで行くのがいちばん早い。さあ、急ぐんだ」
ベン「ありがとう、兄ちゃん。でもどうしてこんなにしてくれるの?」
リッキー「世の中には悪い奴ばっかりじゃないってことさ。もうひとりのベン君だって決してお金目当てで同行してきたんじゃないんだろう?」
うなずくサム。
サム「もちろんです」
ボートが出発したところにオッカナビッチたちが到着した。リッキーも飛竜に乗り、飛龍クラフトで空を飛ぶ。それを追うオッカナビッチも空を飛んだ。
イカリーヌ「あんた!ベンたちはあたしが引き受けたよ。リッキーを片付けておしまい!」
そこへ大きな揺れが。飛龍ダンパーが体当たりしたのだ。また体当たりして、ゼニゼニマシン2号は横倒しになって煙を上げる。
チュウ太「お姉ちゃん、やるう」
ナナ「当然。こんなの朝飯前よ。それよりチュウ太、ベン君たちが無事についたかどうか、見届けてきて」
チュウ太は飛竜コプターで向かう。
島へ向けて並走しているリッキーとオッカナビッチの2台。島へ到着した。オッカナビッチは大型ミサイル等を発射して妨害。
オッカナビッチ「主役が逃げるとは卑怯だ。待てー!」
道の先には切れた吊り橋があった。
リッキー「飛龍ジャーンプ!」
飛び越える。
負けじとジャンプするオッカナビッチだが、地面が崩れて川に落ちてしまった。
空にはイカリーヌのゼニゼニマシン2号。
イカリーヌ「あんた!リッキーはあたしたちが引き留めるから、ベンたちを捕まえるんだよ!」
ゼニゼニマシン2号が爆弾を投下する。しかしそれは不発だった。
リッキー「なんだ、不発弾じゃねえか。さてはバーゲン品だな」
悔しがるイカリーヌ。
オッカナビッチ「待て、500万ドル、待てー!」
ベン「サム、どんどん近づいてくるよ!」
サム「だめだ、これ以上スピードが出ないんだ!」
ふたりの車を抜き去って、オッカナビッチが前に立ち塞がる。後ろにはイカリーヌのゼニゼニマシン2号が着地。前後を挟まれてしまった。
イカリーヌ「あんた!ぼやぼやしてないで、さっさと捕まえるんだよ!」
しかしオッカナビッチには、どちらがベンなのかわからない。
ふたりを脅すオッカナビッチ。その額に投げられた石が当たった。遺跡の上に現れたのはリッキーだった。
リッキー「やい、オッカナビッチ。この顔を忘れたのか!」
リッキーはオッカナビッチをキックで倒す。
リッキー「さあ、君たち。この先にボートが用意してある。ついてくるんだ」
波止場に到着。
リッキー「あれだ。クレバス島にはここからボートで行くのがいちばん早い。さあ、急ぐんだ」
ベン「ありがとう、兄ちゃん。でもどうしてこんなにしてくれるの?」
リッキー「世の中には悪い奴ばっかりじゃないってことさ。もうひとりのベン君だって決してお金目当てで同行してきたんじゃないんだろう?」
うなずくサム。
サム「もちろんです」
ボートが出発したところにオッカナビッチたちが到着した。リッキーも飛竜に乗り、飛龍クラフトで空を飛ぶ。それを追うオッカナビッチも空を飛んだ。
イカリーヌ「あんた!ベンたちはあたしが引き受けたよ。リッキーを片付けておしまい!」
そこへ大きな揺れが。飛龍ダンパーが体当たりしたのだ。また体当たりして、ゼニゼニマシン2号は横倒しになって煙を上げる。
チュウ太「お姉ちゃん、やるう」
ナナ「当然。こんなの朝飯前よ。それよりチュウ太、ベン君たちが無事についたかどうか、見届けてきて」
チュウ太は飛竜コプターで向かう。
島へ向けて並走しているリッキーとオッカナビッチの2台。島へ到着した。オッカナビッチは大型ミサイル等を発射して妨害。
オッカナビッチ「主役が逃げるとは卑怯だ。待てー!」
道の先には切れた吊り橋があった。
リッキー「飛龍ジャーンプ!」
飛び越える。
負けじとジャンプするオッカナビッチだが、地面が崩れて川に落ちてしまった。
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城のような大邸宅。ベッドに寝ているアナシス。
アナシス「ベ、ベンはまだか…?」
そこへサムとベン、その両肩に手を乗せたリッキーが現れた。
アナシス「ど、どっちがベンなんじゃ…?」
召使「君たち、どっちがベンぼっちゃまなんですか。はやく旦那様に…」
アナシス「ベン、わしの財産を全部やるぞ。さあ、ど、どっちがベンなんじゃ…?」
浮かない顔のベンを見て、サムは言う。
サム「ぼくはサムです」
アナシス「おお、そうか。それでは、おまえがベンじゃな?」
ベン「いいえ、ぼくもサムです」
驚く一同。
リッキーがベンの両肩に手を乗せて言う。
リッキー「アナシスさん、この子が本当のベン君ですよ」
ベンは怒る。
ベン「違うよ!ぼくは、ぼくはサムだよ!」
リッキー「ベン…。おじいさんは身体の具合が悪いんだ。困らせるんじゃないよ?」
泣きながらベンは言う。
ベン「だってぼくは、財産が欲しくてきたんじゃないんだ!それなのに…」
ベン「ママだって、お金のことばっかり言っていたおじいちゃんがいやでうちを出たんだ。ぼくだってお金のことばっかり言っているおじいちゃんなんか嫌いだよ!」
うなだれるアナシス。大泣きのベン。
アナシス「ベン…許しておくれ…」
ベッドから出ようとしたアナシスは、バランスを崩して落ちそうになった。それをベンが助ける。
ベン「おじいちゃん、あぶない!」
涙をうかべるアナシス。
アナシス「お、おじいちゃんと呼んでくれたな。あ、ありがとう、ベン。すまなかった、お金のことばっかり言っている、悪いおじいちゃんだったなあ。許しておくれ」
リッキー「ベン君、もういいだろう?おじいさんを許してあげなよ」
サム「そうだよ。優しいおじいちゃんじゃないか」
ベン「おじいちゃん…」
抱き合って泣くふたり。
リッキー「そうだ。それでいいんだ。よかったな、ベン君」
ビル。
オッカナビッチとイカリーヌ「クビー!?」
なにをやっても失敗ばかりだからと言うガッポリン会長。岬会長と取っ組み合いのケンカが始まる。
リッキー「行こうか。こんなところに長居は無用だ」
同じく長居は無用だというオッカナビッチはイカリーヌに叱られる。
イカリーヌ「あんたがドジを踏むからこんなことになったのに、反省もしないで、もう大体あんたって人は!」
こちらは一方的に叱られる。
リッキー「こりゃあすげえや。巻き込まれないうちに消えようぜ」
オッカナビッチはリッキーにすがりつく。
オッカナビッチ「ねえリッキーちゃん。子分にして。よく働きますから」
イカリーヌ「あーんた!今日という今日は許さない!」
ビルの外を逃げていくオッカナビッチ。それを追うイカリーヌとツンツン。
それを窓から見て笑うリッキーたち。
リッキー「あーあ、だらしねえやつだなあ。まあ、俺だったら…」
ナナ「俺だったら、どうするの?」
リッキー「俺だったら、ナナみたいな可愛いおとなしい子をお嫁さんにもらおうかなあ」
ナナ「まあ…」
赤くなるナナ。
リッキーが視聴者にささやく。
リッキー「なーんちゃって。でまかせ」
ナナ「なーんちゃってですって!?もう、リッキー!」
リッキー「まあその…またね!」
アナシス「ベ、ベンはまだか…?」
そこへサムとベン、その両肩に手を乗せたリッキーが現れた。
アナシス「ど、どっちがベンなんじゃ…?」
召使「君たち、どっちがベンぼっちゃまなんですか。はやく旦那様に…」
アナシス「ベン、わしの財産を全部やるぞ。さあ、ど、どっちがベンなんじゃ…?」
浮かない顔のベンを見て、サムは言う。
サム「ぼくはサムです」
アナシス「おお、そうか。それでは、おまえがベンじゃな?」
ベン「いいえ、ぼくもサムです」
驚く一同。
リッキーがベンの両肩に手を乗せて言う。
リッキー「アナシスさん、この子が本当のベン君ですよ」
ベンは怒る。
ベン「違うよ!ぼくは、ぼくはサムだよ!」
リッキー「ベン…。おじいさんは身体の具合が悪いんだ。困らせるんじゃないよ?」
泣きながらベンは言う。
ベン「だってぼくは、財産が欲しくてきたんじゃないんだ!それなのに…」
ベン「ママだって、お金のことばっかり言っていたおじいちゃんがいやでうちを出たんだ。ぼくだってお金のことばっかり言っているおじいちゃんなんか嫌いだよ!」
うなだれるアナシス。大泣きのベン。
アナシス「ベン…許しておくれ…」
ベッドから出ようとしたアナシスは、バランスを崩して落ちそうになった。それをベンが助ける。
ベン「おじいちゃん、あぶない!」
涙をうかべるアナシス。
アナシス「お、おじいちゃんと呼んでくれたな。あ、ありがとう、ベン。すまなかった、お金のことばっかり言っている、悪いおじいちゃんだったなあ。許しておくれ」
リッキー「ベン君、もういいだろう?おじいさんを許してあげなよ」
サム「そうだよ。優しいおじいちゃんじゃないか」
ベン「おじいちゃん…」
抱き合って泣くふたり。
リッキー「そうだ。それでいいんだ。よかったな、ベン君」
ビル。
オッカナビッチとイカリーヌ「クビー!?」
なにをやっても失敗ばかりだからと言うガッポリン会長。岬会長と取っ組み合いのケンカが始まる。
リッキー「行こうか。こんなところに長居は無用だ」
同じく長居は無用だというオッカナビッチはイカリーヌに叱られる。
イカリーヌ「あんたがドジを踏むからこんなことになったのに、反省もしないで、もう大体あんたって人は!」
こちらは一方的に叱られる。
リッキー「こりゃあすげえや。巻き込まれないうちに消えようぜ」
オッカナビッチはリッキーにすがりつく。
オッカナビッチ「ねえリッキーちゃん。子分にして。よく働きますから」
イカリーヌ「あーんた!今日という今日は許さない!」
ビルの外を逃げていくオッカナビッチ。それを追うイカリーヌとツンツン。
それを窓から見て笑うリッキーたち。
リッキー「あーあ、だらしねえやつだなあ。まあ、俺だったら…」
ナナ「俺だったら、どうするの?」
リッキー「俺だったら、ナナみたいな可愛いおとなしい子をお嫁さんにもらおうかなあ」
ナナ「まあ…」
赤くなるナナ。
リッキーが視聴者にささやく。
リッキー「なーんちゃって。でまかせ」
ナナ「なーんちゃってですって!?もう、リッキー!」
リッキー「まあその…またね!」
その後の『とびだせ!マシーン飛竜』
サブタイトルの「昔の名前で出ています」とは、1975年に小林旭が歌った曲のタイトル。これで1977年には紅白歌合戦に出場しています。
オッカナビッチのセリフ「京都にいるときは卑怯と呼ばれたの」というのも歌詞をもじったものですね。
長らくソフト化されていませんでしたが、2021年11月10日にDVDとして初めて出ることになりました。
オッカナビッチのセリフ「京都にいるときは卑怯と呼ばれたの」というのも歌詞をもじったものですね。
長らくソフト化されていませんでしたが、2021年11月10日にDVDとして初めて出ることになりました。
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