セット・オン・ユー ((I've) Got My Mind Set on You)
ジョージ・ハリスン (1987)
George Harrison-Got my mind set on you
元ビートルズのジョージ・ハリスン、復活の全米1位となった1987年のシングル曲。オリジナルは1962年にジェイムス・レイが録音したものでしたが、このカバーは偶然生まれたものだそうです。たまたまセッション中に、ジム・ケルトナーがこの曲っぽいビートを叩いたところ、他のメンバー(ゲイリー・ライト説が有力)が「セット・オン・ユーみたいだな」と言ったのを聞いて、ジョージがこの曲のことを思い出したのだとか。元々はマイナーな楽曲でしたが、ELOのジェフ・リンによるプロデュースで、華やかなサウンドに生まれ変わりました!
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ジェイムス・レイ (1962)
James Ray - I've got my mind set on you (1963)
オリジナルも楽しい雰囲気ですが、ヒットはせず、マイナーな存在でした。ジョージの方は大幅にアレンジを変えていることが分かりますね!
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愛の哀しみ (Nothing Compares 2 U)
シネイド・オコナー (1990)
Sinead O'Connor - Nothing Compares 2 You. Original videoclip 80's HD
シネイド・オコナーを一躍有名にしたこのヒット曲も、カバーでした!オリジナルは、プリンスが自身の作品を発表するために作ったユニット、ザ・ファミリーのために提供した楽曲(1985年リリース)。シネイドのヴァージョンは全米1位、全英1位、さらにはドイツやスイス、オーストラリアなど、世界各国で1位を獲得。グラミー賞も受賞することになりましたが、シネイド本人は物質主義な音楽産業に反抗していたようで、授賞式を欠席。その後も何かと反抗する姿勢が目立ち、世間をお騒がせするアーティストとなったのでした。
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ザ・ファミリー (1985)
The Family - Nothing Compares 2 U
ザ・ファミリーのオリジナルはシングル・カットされることもなく、シネイドのカバーがヒットするまでは注目されることのなかったマイナーな曲でした。オリジナルでは「あなたが去ってから13日間と7時間が過ぎた」となっていた歌詞を、シネイドは「15日間と7時間」に変えて歌っています。
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以上、オリジナルより有名じゃないか?と思われるカバー・ヒット曲の数々をまとめてみましたが、いかがでしたか?隠れた名曲を見つけ、カバーした側のアーティストのセンスに驚かされると共に、改めて聴き比べてみると、意外とオリジナルもカッコ良かったりして、結局名曲は歌い手を選ばないのかもしれませんね。