『くじら12号』の概要
YUKIの高く、伸びのある歌声が印象的な同曲は、オリコンの週間ランキングで第3位を記録し、ゴールドディスクの「ゴールド」を獲得しています。また、タイアップとしては、本田技研工業の原付きバイク「ライブ・Dio」のCMソングに起用されています。当時アイドルだった広末涼子と楽曲の軽快さがマッチし、爽快感溢れる内容となっていました。
《短冊形も懐かしいシングル》
《当時16歳のヒロスエ》
広末涼子 ホンダライブDIO CM
サッカーファンであるTAKUYAが作詞作曲を担当
”ドルフィンキックで しびれてみたいな”という特徴的な歌詞は、TAKUYAが作詞活動に加わることで生まれたそうです。
大のサッカー好きで知られるTAKUYA。『くじら12号』の”12号”に込められた意味はサッカーのサポーターを表しています。そして、TAKUYA自身が、同曲はサッカー日本代表の応援歌の意味があると後に語っています。
また、”ドルフィンキック”は、捕鯨が身近にあり、”クジラを食べる日本人のキック”を意味しているそうです。
発売当時の日本サッカーの状況はどんなだった?
93年5月、華々しく開幕したJリーグ。それまで日本サッカーは”冬の時代”と呼ばれ、試合会場の来場者数は寂しく、メディアでも大きく取り上げられることは多くはありませんでした。さらに日本代表はワールドカップのアジア予選でも勝ちきれず、ワールドカップ出場は”夢のまた夢”といった状況でもありました。
しかし、Jリーグ人気の後押しもあり、開幕と同年にはワールドカップ出場まであと一歩と迫る”ドーハの悲劇”を経験します。その後、失意の中でもエースの三浦知良がセリエAに挑戦、96年のAFCアジアカップではベスト8(前回大会は優勝でしたが)と日本代表は急速に力を付けていきます。
そして、同曲発売の97年は、翌98年のフランスワールドカップへの最終予選を控え、さらなる代表強化を図りながら、初戦の9月を迎えます。9月7日、国立競技場でウズベキスタンと対戦し、三浦知良の4得点で快勝しています。
その後ワールドカップ初出場に黄色信号が灯りますが、新星・中田英寿が躍動し、チームは息を吹き返します。11月に行われたマレーシア・ジョホールバルでのアジア第3代表決定戦。延長でイランを下した”ジョホールバルの歓喜”により、見事出場権を獲得しています。
同曲が2月の発売ですので、発売当時はメディアがしきりにワールドカップ予選を盛り上げていた時期だったと記憶しています。さらに”開催国でワールドカップ未出場国はない”としきりに煽っていた頃だと思います。そういった状況もあり、サッカーを愛するTAKUYAは、日本代表を応援する歌詞を書いたのではないでしょうか。
現在も愛聴され続けている『くじら12号』
2019年12月、リスナーの投票で生演奏の曲目が決まる番組内の人気コーナー「今日のあなたはどっちモード?」では、『くじら12号』と欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」が投票対決。僅差の接戦ながら惜しくも『くじら12号』は敗れてしまいましたが、番組に関するツイートで改めて同曲の人気の高さを感じることができます。
どっちモード JUDYANDMARY 「くじら12号」が聴きたいです
— ゆかこ (@omg_yuka) December 5, 2019
#コアラジ
今日のあなたはどっちモード?
— ぱやぱ~や. (@sea_queeeen) December 5, 2019
大人の雰囲気漂う、しっとりとした生演奏!
あんにゅちゃんの「泣くな男だろ」の
カッコよさに泣きそう…!
結果は…
JUDY AND MARYさん「くじら12号」48%
欧陽菲菲さん「ラヴ・イズ・オーヴァー」52%
でした!#コアラモード.#ゆ~かりナイト#コアラジ#fmyokohama
今も愛聴されている『くじら12号』。発売から22年が経っても、ファンにとっては決して色褪せない名曲となっています。
奇跡が起こりました…あのTAKUYAさんがベッド•インのおギグを観てくださいました♡
— ベッド・イン(地下セクシーアイドル)Bed In (@bed_in1919) December 5, 2019
TAKUYAさんに見つめられたなら
下半身がキュッとキュッとなる ラブリーベイベー状態♡
ウチらはベッドの上でも盛大に吹いちゃう“くじら12号”なんですよって言い忘れちゃったな…トホホ!(まい) pic.twitter.com/HKfXy8N54x