徳永 英明。
最初に飛鳥さんから電話があった。”一緒にレコーディングしないか”って。話の内容は”子供の歌”ということだった。この世の中に子供の数が減少していることが問題だって。
僕は、子供の数が減っていることで、今現在、大問題が起こりうるかどうかにはさほど関心はない。しかし、”人々が生きているということ、人生の上で自分の生きる意味を感じること”というのは、すごく大切なことだと思っている。
詞を見させてもらって、素直に歌いたいと思った。デモテープをもらった時は、難しい歌だなと思った。しかし、みんなの声が次々に重なっていくうちに、楽曲のクオリティとか、人の声が持っている力強さで僕らの未来を作れるものだと思った。
最後に、いろいろにワクを超えて、このレコーディングに参加できて本当に良かったと思う・・・ありがとう。
浜田 麻里。
出生率の低下については、経済的問題、住宅問題など、さまざまな現実があり、それに思想の自由もあいまって、一口に論じるのはとても難しいことと感じています。
また、環境問題についても”科学技術文明への期待”と”環境破壊への嫌悪”との矛盾する関係を無視することは、もちろんできません。けれど、それらを含めて自らに問いかけるきっかけを頂けたのは、有難いことでしたし、私たちの唄を好んでくれているたくさんの皆さんへある種の問題提起をする、そんなお役に立てればと思っています。
少なくとも、新しく生まれる貴重な命に対しての慈しみ、優しさ、愛を抱ける人間でありたいという理想をもって、この企画に参加させて頂きました。
山本 潤子。
小田君と飛鳥さんの作品を大勢の歌手の人達と歌うというのは、この歌の意義を考える以前に、非常に魅力的な誘惑に満ちたものでした。幸いにも、このプロジェクトに参加できたことを心から嬉しく、また誇りに思います。
当日はビデオカメラが回るなか、作者である小田君、飛鳥さん、そして徳永君、浜田さん、私の5人は1本のマイクの前に集まり、最後の何度もくり返されるサビの部分を録音したのでした。女性2人がマイクに向かって前列、私達の後ろに男性3人といった具合に・・・。
後ろから聴こえてくる男性3人の力強い声に圧倒されながら、感動的なサビのメロディーをうたっていると、”このまま、ずっと歌っていたい”という幼な子のような気持ちに帰るのでした。
今、自宅で、この曲を聴きながら、改めて作品の意義の大きさ、重さに驚いています。
このように、参加したアーティストの感想を読むと、「世のため人のためにこの歌を売って稼いでチャリティーするぞ!」という感じでは決してなく、純粋に音楽が好きな人たちが集まり、「主役はあくまでも音楽」という意識と、「自分たちは音楽で世界に貢献するんだ」という誇りが強く表れ、さすが一流アーティストだ、と思わずにはいられません。
シングル「僕らが生まれた あの日のように」。
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飛鳥涼と小田和正が作詞・作曲。
「音楽を通じて社会的な関心ごとに役立ちたい」という思いのあった飛鳥涼は、常日頃から「機会があったら音楽的な交流ができるといいね」と話していた小田和正に呼びかけ、1992年6月1日に、飛鳥が考えてきたメロディをもとに、曲の構成、アレンジについて話し合い、スタートしました。
そして7月2日トラックダウン。実にスタジオでの総作業時間は、143時間に及びました。
そして7月2日トラックダウン。実にスタジオでの総作業時間は、143時間に及びました。
USED TO BE A CHILD / 僕らが生まれた あの日のように
via www.youtube.com
最終的に80万枚の売上を記録し、収益金で「風の顔基金」が設立された。この基金を母体とし、愛媛県今治市に「風の顔らんど・小島」、北海道風連町(現・名寄市)に「風の顔らんど・ふうれん」、栃木県烏山町(現・那須烏山市)に「からすやま風の顔らんど」が創設されている。
子どもたちが元気に遊べる場所のようですね。
合計特殊出生率はその後も多少の上下はありますが、下がっている傾向には変わりはありません。
それだけ「子供」に対する考え方が多様化しているということだと思います。
私個人的には、「産めよ増やせよ」の世の中ではないので、国策で子供の数を増やすとか、そういうことはすべきなのかそうでないのかは未知数だと思います。
ただ、「生まれてきた命」には、最大限の愛情を注ぐべきだと思います。
そういう意味では、各地に、子供が生き生きと体験できる施設を作ることが出来たのは、このプロジェクトの成功と言えるでしょう。
合計特殊出生率はその後も多少の上下はありますが、下がっている傾向には変わりはありません。
それだけ「子供」に対する考え方が多様化しているということだと思います。
私個人的には、「産めよ増やせよ」の世の中ではないので、国策で子供の数を増やすとか、そういうことはすべきなのかそうでないのかは未知数だと思います。
ただ、「生まれてきた命」には、最大限の愛情を注ぐべきだと思います。
そういう意味では、各地に、子供が生き生きと体験できる施設を作ることが出来たのは、このプロジェクトの成功と言えるでしょう。