喫茶店・カフェの歴史
2015年12月7日 更新

喫茶店・カフェの歴史

戦前・戦後の喫茶店から現代の喫茶店・カフェまで、その文化と歴史を振り返ってみましょう。コーヒーを飲みながら知識を吸収し、文化交流をする場といった意味合いを持った喫茶店、サービス形態が多様化していく喫茶店、喫茶店・カフェの歴史を通じて、当時の空気感が伝わってきます。

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日本の高級喫茶店のはしりとな「談話室滝沢」が東京都内に...

日本の高級喫茶店のはしりとな「談話室滝沢」が東京都内にオープン(1966年)

談話室滝沢(だんわしつたきざわ)は、日本にかつて存在した喫茶店。東京都に4店舗を構えていた。

1966年に1号店がオープン。コーヒー・紅茶などの飲み物は一律1,000円(但しケーキ類のデザートをセットすると総額1,100円 - 1,200円程度でセットメニューになった)と割高であったが、マスコミ・出版業界を中心に利用者は多かった(被取材者へのインタビューなどに利用)。

接客態度を重視する姿勢から、ウェイトレスは全て正社員で、全寮制の社員寮に入れて接客教育を行っていた。
しかし、従業員の確保が困難になったことから社員寮を廃止し、ウェイトレスの約8割がアルバイトになっていたこともあり、サービスの質を保つのが困難になったため、閉店することになり、2005年3月31日午後9時50分を持って全店を閉店した。
なお、最終日前日当日の売り上げは災害復興支援として日本赤十字社に寄付された。
(出典:Wikipedia「談話室滝沢」)
談話室滝沢の店内

談話室滝沢の店内

1970年4月 「珈琲館」は直営1号店となる「専大前本店」を創業

コーヒー専門店として1970年(昭和45年)に開業した...

コーヒー専門店として1970年(昭和45年)に開業した珈琲館。

珈琲館(こーひーかん、KO:HI:KAN)はUCCフードサービスシステムズが運営するコーヒーチェーン店。
この項では、かつてコーヒーチェーン店の運営やフランチャイズ展開やコーヒーの製造販売および器具の販売を行っていた企業である珈琲館株式会社についても記述する。

1970年4月に直営1号店となる「専大前本店」を創業。1972年6月に法人を設立。1991年4月に「マナベ株式会社」へ社名変更。1999年4月に「珈琲館株式会社」へ社名変更。2008年5月2日にUCC上島珈琲株式会社が珈琲館の発行済株式総数の89%を取得し、子会社化することで基本合意。2009年10月1日にUCCフードサービスシステムズと合併した。

特に首都圏を中心として、全国の主要都市に356店(2007年5月31日現在)を展開している。
(出典:Wikipedia「珈琲館」)

1970年(昭和45年)頃、名古屋市名東区で漫画喫茶「ザ・マガジン」が営業開始

漫画喫茶(略称:漫喫(まんきつ)やマンキ)

漫画喫茶(略称:漫喫(まんきつ)やマンキ)

漫画喫茶、まんが喫茶、マンガ喫茶(まんがきっさ)とは、漫画を多数揃えた喫茶店。また、そこから発展した漫画の閲覧などの娯楽サービスを有料で提供する施設を言う。略称は漫喫(まんきつ)やマンキなど。インターネットカフェと同義で使われることが多いがこちらは漫画が置いてあることが前提である。

通常の喫茶店が客の飲食や喫茶、待合わせの場を提供するのが主であるのに対し、漫画喫茶は漫画などの娯楽サービスを提供することを目的としている。漫画喫茶発祥の地は、名古屋市名東区でかつて営業していた「ザ・マガジン」が元祖といわれている。

一般に料金体系は時間制で、基本料金(1時間数百円)+延長料金を退店時に精算するシステムになっている。

一般的には図書館や書店並みの規模の書棚を備えていて、数多くの漫画や雑誌、新聞が閲覧できる。さらに店によっては、ドリンクバーや喫茶、テレビゲーム機、インターネットアクセスができるパソコン、テレビ、DVDなどのサービスも提供しているところが多い。

大規模店では、軽食、個人用ブース、ペアシートブース、ファミリーブース、仮眠スペース、ダーツ、ビリヤード、卓球、シャワー、サウナ、マッサージ機、日焼けマシーン等を備えているところもある。

大都市においては深夜営業を行う店舗も増えている。そういった店舗では、カプセルホテルより安価であることから、簡易宿泊所として終電に間に合わなかった人が始発を待つ間の仮眠に利用する場合もある。また、2000年代後半頃からは日雇い派遣で生計を立てるフリーター(ワーキングプア)の仮住まい(一時避難所)として利用されていることも多い。
(出典:Wikipedia「漫画喫茶」)
1970年(昭和45年)頃、名古屋で漫画喫茶という業態の喫茶店が誕生する。雑誌やコミックを多数取り揃え自由に読ませる形式が広く受け入れられ、ブームを巻き起こした。

当初、漫画喫茶はフルサービスの店が主流で入退店時刻を店側が管理し規定時間を超えた場合はもう1品注文して貰うといった方式が一般的であった。

さらに1995年(平成7年)以降のインターネットの普及に伴い、こうした店は漫画の他、インターネットのサービスも提供するようになる。全国にチェーン展開されるとパーソナル化が進行し、現在に見られる簡易な間仕切りが施されたセルフサービスタイプの店舗が一般化した。

1972年(昭和47年)7月 ドトールコーヒーは神奈川県横浜市に「カフェ コロラド」1号店を出店

ドトールコーヒーは1972年(昭和47年)7月 - 神...

ドトールコーヒーは1972年(昭和47年)7月 - 神奈川県横浜市にカフェ コロラド1号店を出店

カフェ コロラド

フルサービスのコーヒー専門店。1972年(昭和47年)に営業を開始。2007年10月時点の店舗数は、フランチャイズが118店、直営が1店である。ドトールコーヒーが最初にフランチャイズ展開を手がけた業態である。「健康的で明るく、老若男女が共に親しめる店」をコンセプトにしている。
(出典:Wikipedia「ドトールコーヒー」)

1970年代 - スペースインベーダーの登場にはじまるアーケードゲームブームが興り、多くの喫茶店にテーブル筐体が設置された(ゲーム喫茶)

ゲーム喫茶

ゲーム喫茶

写真は、ハウステンボスの『UFOゲーム喫茶』。インベーダーブーム時代を再現。当時の筐体も。
長崎のハウステンボスで常設展示が始まったゲームミュージアムより。1970年代のゲーム喫茶を再現した『UFOゲーム喫茶』では、すべての客席にテーブル筐体が配置されており、軽食を摂りながらゲームを楽しむことができます。ゲーム料金は無料。

設置タイトルは、スペースインベーダー、アルカノイド、マジェスティックトゥエルブ、ルナレスキュー、奇々怪界など。

ここでいうゲーム喫茶は、1978年に稼働が始まった『スペースインベーダー』ブームの中で生まれた営業形態を指します。当時は喫茶店、ガソリンスタンド、駄菓子屋、ボーリング場などあらゆるところにスペースインベーダーのテーブル筐体が設置されており、中でもテーブル代わりに筐体を置いている喫茶店をゲーム喫茶と呼びました。
ハウステンボスの『UFOゲーム喫茶』

ハウステンボスの『UFOゲーム喫茶』

出典 ハウステンボスに『UFOゲーム喫茶』開店、インベーダーブーム時代を再現。当時の筐体も - Engadget Japanese

1978年、京都西賀茂で「ノーパン喫茶」誕生

従業員が下着を履かない喫茶店「ノーパン喫茶」

従業員が下着を履かない喫茶店「ノーパン喫茶」

1978年、京都西賀茂で誕生。従業員が下着を履かない喫茶店。上半身は乳房を露わにし、下半身は見えそうで見えないがやはり見えるミニスカートと言うのが典型的なコスチュームで、最盛期には東京で200店舗近く、大阪でも100 - 140店舗以上が見られたと言う。

また、広岡はこの産業に個室と抜き、即ち射精に至る性的行為が加わり、ファッションヘルスが産まれたとする。
1981年、東京を中心とする関東で大ブームとなり、地方都市も含む全国的ブームに発展(ノーパン喫茶ブーム)。

1984年の改正風俗営業法が施行されると、フロア+個室という業態に対する規定がないため、営業が認められなくなり、ファッションヘルスなどに転業した。

ノーパン喫茶嬢出身のイヴは、日活ロマンポルノにも出演し人気があった。

1980年(昭和55年)4月 「ドトールコーヒー」はドトールコーヒーショップショップ1号店を原宿駅前(渋谷区神宮前)に出店

セルフカフェの草分け的な存在の「ドトールコーヒーショップ」

セルフカフェの草分け的な存在の「ドトールコーヒーショップ」

ドトールコーヒーショップ(DOUTOR COFFEE SHOP)は、株式会社ドトールコーヒーが日本で展開する、セルフ式のコーヒーショップチェーンである。

2011年10月時点ではフランチャイズが973店、直営が140店と日本国内で店舗数は業界最多。
略称は、一般的にはドトール。また、業界ではDCS(Doutor Coffee Shopの頭文字)と呼ばれることが多い。以下、「ドトールコーヒーショップ」を「DCS」と省略する。

コーヒーやサンドイッチ、ケーキなどを提供するセルフ式のコーヒーショップである。原宿駅前の表参道 (渋谷区神宮前1丁目)にチェーン1号店が開業したのは1980年(昭和55年)で、同業種の日本における草分け的存在である。

当初は、ヨーロッパ式の立ち飲みスタイルが取り入れられていたが、現在では全店舗に座席が設けられている。各店舗で気取らないカジュアルな雰囲気を取り入れており、キャッチコピーは「がんばる人の、がんばらない時間。」。

長らく島根県のみ未出店の状態だったが、2015年10月16日のシャミネ松江店オープンによって、タリーズコーヒー・スターバックスコーヒーに続いて全都道府県出店達成となった。
石油元売り大手のエクソンモービルと提携したことで、セルフ式ガソリンスタンドと併設している店舗も幹線道路沿いを中心に設置されるようになった。

併せて、2004年(平成16年)には東京都千代田区霞が関の中央省庁が集まる官庁街にある日本郵政公社(現・日本郵政)本社、中央合同庁舎第2号館および第5号館にも出店した。この他にも、郊外部だと大型ショッピングモールのフードコートへの出店が多い。また大型総合病院に出店している例もある。

業務を円滑に進めるため、店員のランクが細かく分かれており、上から順にP.A.MANAGER→P.A.LEADER→2級パートナー(2つ星)→1級パートナー(1つ星)→初級パートナー(若葉マーク)となっている。ただし、このランク制度がどこの店舗でも使われているというわけではない。一部店舗では、フレッツスポットやdocomo Wi-Fiといった公衆無線LANが導入されている。
(出典:Wikipedia「ドトールコーヒーショップ」)
1970年(昭和45年)代以降は、コーヒーを飲むという行為がより大勢の人に浸透し、「珈琲館」や「カフェ・ド・コロラド」といった珈琲専門店も登場した。

やがて時代の流れが速くなり、「喫茶店でのんびり」といった行為が見られなくなると、細切れに空いた時間を活用したいという客のニーズに合わせた、従来の喫茶店に変わるセルフサービスのカフェが主流となった。

そうしたカフェの文化概念を日本で確立し定着させたのは、鳥羽博道が1962年(昭和37年)に設立した「ドトールコーヒー」である。

セルフカフェが定着していた日本に、1996年(平成8年)に進出してきた「スターバックス」は、カフェ ラテに代表される「ミルク系コーヒー」いわゆる「シアトル系コーヒー」をもたらした。スターバックスのメニューや提案は、特に女性に支持された。スターバックスは、日本に上陸して僅か10年で業界最大手であったドトールコーヒーの売り上げを上回り、一躍業界最大手に躍り出たことでも知られる。

続いて日本に進出して来た「タリーズコーヒー」「シアトルズベスト」と合わせて、「シアトル御三家」とも呼ばれる。

1990年代 - 日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を300円から500円で提供

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