訳あって、現在、各地の鬼(オニ)の祭礼の資料を集めています。改めて色々な鬼がいるなあ…とジワジワくるこの頃です。
鬼といえば、たとえば桃太郎伝説、大江山伝説(酒呑童子)、紅葉狩りといった「退治される鬼」として有名な伝説がある一方で、秋田県のナマハゲや鹿児島県のトシドンなど「来訪する神」としての存在もあります。
鬼といえば、たとえば桃太郎伝説、大江山伝説(酒呑童子)、紅葉狩りといった「退治される鬼」として有名な伝説がある一方で、秋田県のナマハゲや鹿児島県のトシドンなど「来訪する神」としての存在もあります。
アナタも泣かされた?子供を泣かせるナマハゲ、その意味は一体何だったのか。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「泣く子はいねが~!」「悪い子はいねが~!」と叫びながら子ども達を泣かしまくる鬼をもてなす行事が秋田県男鹿市にあります。「ナマハゲ」です。実は日本各地には、ナマハゲのような存在がポコポコ存在しています。さらに子供をわざと泣かせる行事は他にもあります。「泣き(笑い)相撲」です。こちらも全国でポコポコ見られる行事です。
真面目に考え出すと一晩で済まない存在ですが、面白い鬼も多いので今回はそれをいくつか紹介させていただきます。
① ひょろつき鬼
三重県、伊賀忍者の里・伊賀上野市に伝わる鬼です。今年は10月20~22日に行われる上野天神祭では「鬼行列」があり、色々な鬼が登場するのですが、その中でも一番面白いのが「ひょろつき鬼」。動画で見ていただけるとわかるのですが、釣鐘を背負ってヒョロヒョロヒョロヒョロ動く鬼がおりまして、観客、特に子供たちを狙って駈け寄ったりします。なんで釣鐘背負う必要があるんだ?と思わずにはいられない存在です。
上野天神祭 本祭 ひょろつき鬼 新町通り 2012
via www.youtube.com
② 鬼面尊神(キメンソンジン)
福岡県、久留米市の大善寺で毎年大晦日の夜~1月7日にかけて行われる火祭り「鬼会(オニエ)」。クライマックスは1月7日の追儺式「鬼夜(オニヨ)」。ここで「鬼面尊神渡御・還御」などの神事が行われます。一番有名なのは6本の大松明に奥神殿から出された鬼火がつけられた時。まさに火祭り。
ところでこの鬼面尊神。箱に入っていて中身がさっぱり分からない。一体何が入っているだろうな…
ところでこの鬼面尊神。箱に入っていて中身がさっぱり分からない。一体何が入っているだろうな…
③ ベッチャー(尾道)、ヤブ(呉)、マッカ(小屋浦)
広島県は鬼だらけ。名称も色々なので、ここではベッチャーとヤブとマッカを紹介します。
ベッチャーは尾道市の鬼。毎年11月1~3日に行われ、3日には「ベタ」、「ショーキー」、「ソバ」の3体が子どもを見つけては追いかけまわします。手にした「ささら」や「祝棒」で頭を叩いたり、体を突いたりします。「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、また1年間の無病息災が約束されるそうですが、そこまでして叩かれたくはない気がしないでもない…。
ヤブは呉市の鬼。11月3日、呉市内の30ほどの神社では秋の祭礼が行われますが、各所それぞれにデザインが異なる鬼「ヤブ」が出現します。ヤブは神様サイドの存在なのですが、見た目と迫力はまさに「鬼」。子供たちを竹の棒で脅したりするため、子供たちの鳴き声が市内に響き渡ります。
ベッチャーは尾道市の鬼。毎年11月1~3日に行われ、3日には「ベタ」、「ショーキー」、「ソバ」の3体が子どもを見つけては追いかけまわします。手にした「ささら」や「祝棒」で頭を叩いたり、体を突いたりします。「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、また1年間の無病息災が約束されるそうですが、そこまでして叩かれたくはない気がしないでもない…。
ヤブは呉市の鬼。11月3日、呉市内の30ほどの神社では秋の祭礼が行われますが、各所それぞれにデザインが異なる鬼「ヤブ」が出現します。ヤブは神様サイドの存在なのですが、見た目と迫力はまさに「鬼」。子供たちを竹の棒で脅したりするため、子供たちの鳴き声が市内に響き渡ります。
④ ベチャ
広島・尾道のベッチャーではなく、岡山県倉敷市の鬼「ベチャ」。今年は10月14日(土)~15日(日)に塩生神社で開催される「べちゃ祭り」に登場する鬼「ベチャ」は長い笹を手に持ち、子供たちを中心に誰彼構わず追いかけまわします。
というか、岡山の鬼たちも人間を追いかけまわすんですねえ…(汗)
他にもまだまだ面白い鬼がてんこ盛りなのですが、文字数の関係でここまで。日本は鬼まみれですね♪
というか、岡山の鬼たちも人間を追いかけまわすんですねえ…(汗)
他にもまだまだ面白い鬼がてんこ盛りなのですが、文字数の関係でここまで。日本は鬼まみれですね♪
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