2017年2月2日 更新
1990年にオープンした北九州市のスペースワールド、2017年末に閉園
宇宙をテーマにした国内初のテーマパークとして26年前にオープンした北九州市の「スペースワールド」が、2017年12月末に閉園することになった。
北九州のテーマパーク「スペースワールド」が2017年末に閉園
スペースワールド
福岡県北九州市八幡東区のテーマパーク「スペースワールド」が、2017年12月末に閉園することがわかった。
閉園の理由は「諸般の事情」として明らかにしていないが、ホームページで発表された唐突な幕引きに、市民やファンは「寝耳に水だ」と戸惑いの声を上げている。
■スペースワールドとは
スペースワールドは、1990年にオープンした宇宙をテーマにした国内初のテーマパーク。基幹産業だった鉄鋼業の不振に悩む北九州市で、八幡製鉄所の遊休地に活性化の期待を担ってオープンした。
当初は新日本製鉄(現新日鉄住金)が運営。宇宙体験学習施設や“絶叫マシン”と言われる大型アトラクションが人気を集め、ピーク時の1997年には、年間216万人の入場者数を記録した。しかし、他のテーマパークとの競争激化などで、徐々に客足が遠のき、2005年に経営破綻し、加森観光(札幌市)に営業譲渡されていた。
■閉園を惜しむ声
スペースワールドは、北九州を代表するテーマパークだっただけに、同園に親しんできた九州・山口地方出身の著名人たちからも惜しむ声が続々と上がっている。
奇抜なイベントを展開し、話題を集めていたスペースワールド
スペースワールドは、「今年から、アホはじめます」のキャッチフレーズを掲げ、夏休みシーズンには読経が流れるジェットコースター「御利益ライド」を運行、女性客にコラーゲン入りの水をかけたり、イケメンのプール監視員を増員するなど、奇抜な企画を展開し、注目を集めていた
読経が流れるジェットコースター「御利益ライド」
ただ、11月には、約5000匹の魚を氷漬けにしたスケートリンクの企画が批判を集め、企画中止を発表したばかりだった。
via 11月27日に削除されたFacebook投稿より
経産省によると、2001年に全国で164施設あった遊園地・テーマパークは、2015年には69施設まで減少。東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンに人気が集中するなか、地方のテーマパークは、生き残りをかけ、既存施設を生かしたアイデア勝負で集客をはかっている。
-
コメントはまだありません
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。
夏はプールエリアMuNa、冬はアイススケートや大型イルミネーションと、季節によって様々な楽しみ方ができる施設。