私、市川大河が、書評サイトシミルボンで連載している、
『機動戦士ガンダムを読む!』での、再現画像で使用しているガンプラを、
古い物から最新の物まで片っ端から紹介していこうというテーマのこの記事。
今回の特集テーマは、ガンプラブームを体験した世代であれば、誰もが技術のレベルはともかく、手を出したことがある、ダメージモデル、クラッシュモデルの作例を、次々に紹介していく特集の前編です!
今回の特集テーマは、ガンプラブームを体験した世代であれば、誰もが技術のレベルはともかく、手を出したことがある、ダメージモデル、クラッシュモデルの作例を、次々に紹介していく特集の前編です!
ミドルエッジ世代のリアルガンプラブームを経験した童貞(当時)諸君!
君は、『月刊ホビージャパン』や『HOW TO BUILD GUNDAM』や、バンダイの『模型情報』などのガンプラ作例を眺めながら、そこでプロモデラー諸兄による輝かしい作例にため息をつきながら憧れつつ、いつか自分もこういう改造をやってみたいと思ったことはないか?
しかし、当時のガンプラのプロポーション改修や可動領域拡大改造などは、とてもではないが(技術的にも、マテリアル的にも)ぽっと出のガンプラユーザーには敷居が高すぎた。
しかし、必要最小限の技術で、時としては最大の効果をもたらす改造方法が一つだけ残されていた。
ダメージモデル。クラッシュモデル。
読んで字のごとく、作品の劇中や、戦場を想定したシチュエーションで、兵器が半壊したり破損した状態を模型で再現することは、ガンプラブームに火をつけたスケールモデル界隈では、常識的な改造法で、主に戦場ジオラマなどで重要な演出効果を生むが、それをガンプラブームは取り込んだのだ。
君は、『月刊ホビージャパン』や『HOW TO BUILD GUNDAM』や、バンダイの『模型情報』などのガンプラ作例を眺めながら、そこでプロモデラー諸兄による輝かしい作例にため息をつきながら憧れつつ、いつか自分もこういう改造をやってみたいと思ったことはないか?
しかし、当時のガンプラのプロポーション改修や可動領域拡大改造などは、とてもではないが(技術的にも、マテリアル的にも)ぽっと出のガンプラユーザーには敷居が高すぎた。
しかし、必要最小限の技術で、時としては最大の効果をもたらす改造方法が一つだけ残されていた。
ダメージモデル。クラッシュモデル。
読んで字のごとく、作品の劇中や、戦場を想定したシチュエーションで、兵器が半壊したり破損した状態を模型で再現することは、ガンプラブームに火をつけたスケールモデル界隈では、常識的な改造法で、主に戦場ジオラマなどで重要な演出効果を生むが、それをガンプラブームは取り込んだのだ。
先に断っておくが、「クラッシュモデル」とは「計算されたダメージやクラッシュ状態を再現すること」であって、適当に作ったガンプラに、爆竹を詰めて公園で破壊する遊びのことではない!
もっとも、このダメージ、クラッシュ演出は、そもそも実在兵器のプラモデルで始まった改造演出なので、本来であれば「ただ壊せばよい」ものではなく、それこそ実機の破損部分の素材や機器類や構造などによって、非常に高度な解釈と再現が要求される手法なのではあるが……。
まぁ、上で例として挙げた「ガンダムの首と左腕がないラストシューティング」も、80年代初頭には、最初の1/144 ガンダムを使って、ニッパーとカッターで必死に「なんちゃって再現」をした、当時のガンプラファンも少なくはなかったのではないだろうか。
そんな筆者の、今回の再現画像も、ざっくり言ってしまえば「なんちゃってクラッシュモデル」である。
今回紹介する数々のダメージモデル、クラッシュモデルも、そのほとんどが「パーツを切り飛ばして、切断面に軽くジャンクパーツを接着して、艶消し黒で塗装しただけ」の物が殆どである。
例えば、ガンダムファンであれば印象深いクラッシュシーンを、幾つか原作アニメ画像と、再現画像と、クラッシュモデル現物写真でご紹介しよう。
もっとも、このダメージ、クラッシュ演出は、そもそも実在兵器のプラモデルで始まった改造演出なので、本来であれば「ただ壊せばよい」ものではなく、それこそ実機の破損部分の素材や機器類や構造などによって、非常に高度な解釈と再現が要求される手法なのではあるが……。
まぁ、上で例として挙げた「ガンダムの首と左腕がないラストシューティング」も、80年代初頭には、最初の1/144 ガンダムを使って、ニッパーとカッターで必死に「なんちゃって再現」をした、当時のガンプラファンも少なくはなかったのではないだろうか。
そんな筆者の、今回の再現画像も、ざっくり言ってしまえば「なんちゃってクラッシュモデル」である。
今回紹介する数々のダメージモデル、クラッシュモデルも、そのほとんどが「パーツを切り飛ばして、切断面に軽くジャンクパーツを接着して、艶消し黒で塗装しただけ」の物が殆どである。
例えば、ガンダムファンであれば印象深いクラッシュシーンを、幾つか原作アニメ画像と、再現画像と、クラッシュモデル現物写真でご紹介しよう。
ランバ・ラルのグフと斬り合い、グフの両手を切り飛ばすガンダム!
実際は、グフの両腕をもう1セット別に用意して、「両手でサーベルを握らせた状態で、肘辺りで切断したパーツ」と差し替えて撮影しただけ
さらに、こんなシーンも再現してみた。
さらに、こんなシーンも再現してみた。
アニメ独自のパースまでは再現しきれなかったが、ザクは劇中どおりにクラッシュさせた上で、固定ポーズで作成してある。
両手首だけは平手などをアフターパーツから流用してみた。切り裂かれたボディ内部のメカもジャンクパーツで再現
確かにこの作業。
言うは易しだが、いざ実際にプラスチック素材(場合によってはABS樹脂パーツも含み)を、思い通りに切り刻むのは、意外と骨が折れる作業になることは、これを読んでいる皆さんはご存知のはず。
しかし、今は80年代のガンプラブームと違い、いろいろ便利なツールが揃っていて、それらをうまく組み合わせて使えば、まるで「魔法の道具」のように、サクサクとクラッシュモデル、ダメージモデルが作れてしまうのだ!
それがこれ、いわゆる「モーターツール」いわゆる「ルーター」である。
確かにこの作業。
言うは易しだが、いざ実際にプラスチック素材(場合によってはABS樹脂パーツも含み)を、思い通りに切り刻むのは、意外と骨が折れる作業になることは、これを読んでいる皆さんはご存知のはず。
しかし、今は80年代のガンプラブームと違い、いろいろ便利なツールが揃っていて、それらをうまく組み合わせて使えば、まるで「魔法の道具」のように、サクサクとクラッシュモデル、ダメージモデルが作れてしまうのだ!
それがこれ、いわゆる「モーターツール」いわゆる「ルーター」である。
基本的にはモーターツール(別名・ルーター)は、電動で先端を素早く回転させるツールであり、その先端には「ビット」と呼ばれる(ララァもエルメスも関係なし!)様々なモジュールを交換することで、多種多様な、模型作りだけにとどまらないDIYの便利ツールとして、広く使われているハンディ電動工具である。
プラモデル制作では、主に先端に紙やすりのビットを付けて、盛った状態のパテを素早く初動で、イメージする形の近くまで削っていく時や、ピンパイスのドリルのようなビットを付けて、小さい穴のモールドや弾痕、真鍮線の接続穴を開けたりするときに重宝されているのだが。
実は、このモーターツールのメインメーカーのプロクソン社からは、こんな素敵ビットも出ているのである。
プラモデル制作では、主に先端に紙やすりのビットを付けて、盛った状態のパテを素早く初動で、イメージする形の近くまで削っていく時や、ピンパイスのドリルのようなビットを付けて、小さい穴のモールドや弾痕、真鍮線の接続穴を開けたりするときに重宝されているのだが。
実は、このモーターツールのメインメーカーのプロクソン社からは、こんな素敵ビットも出ているのである。
まだ、商品パッケージ状態だけでは、何に使って、どれだけ便利か把握できない人も、このビットをモーターツールの先端に装着してみればおのずと理解できる!
2018/2/4 03:40
ズゴックを上から切るポーズが難しい。