監督・脚本 伊丹十三 映画『マルサの女』
51歳の時に『お葬式』で映画監督としてデビュー、高い評価を受け、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト1など数多くの賞を受賞。以降『タンポポ』『マルサの女』『あげまん』『スーパーの女』など10作品を監督。
日本のオノレ・ド・バルザック?
映画『マルサの女』
第11回日本アカデミー賞(1988年)最優秀作品賞
第11回日本アカデミー賞(1988年)
最優秀主演男優賞(山崎努)
最優秀主演女優賞(宮本信子)
最優秀助演男優賞(津川雅彦)
と、この年の賞をほぼ総なめにした。
最優秀主演男優賞(山崎努)
最優秀主演女優賞(宮本信子)
最優秀助演男優賞(津川雅彦)
と、この年の賞をほぼ総なめにした。
亮子は強制調査権限を持つ国税局査察官(通称「マルサ」)に抜擢される。(中略) 権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団、政治家、銀行がからんだ大型脱税との戦いが始まった。
映画「マルサの女」によって、今や一般化した用語のマルサは、国税査察官の、査察の査を○で囲った“マルサ”からきている。
via www.geocities.jp
その昔、映画は「反体制的」でなければならない、という奇妙な風潮があったらしく、体制側である「マルサ(国税局査察部)」を主人公にして描くことに、当時批判的な声が大きかったそうです。
『マルサの女』 予告編 - YouTube
via www.youtube.com
バブル経済下では金融・資産運用で大幅な利益を上げる例が強調され、企業においても本業で細々と着実に利益を上げたり、保有株式の配当金等よる利益(インカムゲイン)を上げるのでなく、所有する土地や金融資産を運用して大きな収益(キャピタルゲイン)を上げる「財テク(○○転がし)」に腐心する例もあった。
宮本信子演じる女性査察官 板倉亮子が主人公。当時バルブ絶頂期(マネーゲームに参加することが当たり前のような社会風潮)、土地投機、株高、財テクと、大企業から個人まで、それができない庶民は、悪賢く儲ける人物を摘発するマルサに拍手喝采した時代でもある。
1980年代後半、東京原宿の「原宿セントラルアパート」のビルは、大規模な地上げの舞台となった
映画「マルサの女」で学んだこと
20世紀の間は地上波で「マルサの女」が幾度も再放送されていたり、大人になって勉強になった部分も多い映画「マルサの女」の記憶をまとめてみた。
①マルサの女で知った脱税のケース。
■領収書を利用しての脱税。
ラブホテル経営する権藤英樹は顧客が領収書レシートをもらうことが少ないことに目をつけ、売り上げの除外が容易であることを利用し、巨額の脱税をしている。
■チームを組んだ脱税。
権藤はラブホテルの社長やヤクザ、政治家、愛人をひとつのチームにまとめ巧みに脱税操作を行う。がしかし、所詮他人であるからして元愛人・剣持和江のタレコミにより、過去の脱税を密告されてしまう。
■架空融資を作りお金をわざと焦げ付かせる。
権藤は、死期が近い老人を利用。その老人名義のペーパーカンパニーを作り、老人が亡くなった後会社を倒産させ、融資が焦げ付いたことにする。貸倒損失として経費計上できるため脱税が成立するからである。
■表帳簿と裏帳簿を作って脱税管理。
権藤は表帳簿(マルサ対策の財務諸表)と裏帳簿(実質の収支を表す財務諸表)を作成、脱税管理を行っている。自分の経営実態について、どれが事実でどれが偽であるか?必ず二重帳簿をにつける習慣があった。
ラブホテル経営する権藤英樹は顧客が領収書レシートをもらうことが少ないことに目をつけ、売り上げの除外が容易であることを利用し、巨額の脱税をしている。
■チームを組んだ脱税。
権藤はラブホテルの社長やヤクザ、政治家、愛人をひとつのチームにまとめ巧みに脱税操作を行う。がしかし、所詮他人であるからして元愛人・剣持和江のタレコミにより、過去の脱税を密告されてしまう。
■架空融資を作りお金をわざと焦げ付かせる。
権藤は、死期が近い老人を利用。その老人名義のペーパーカンパニーを作り、老人が亡くなった後会社を倒産させ、融資が焦げ付いたことにする。貸倒損失として経費計上できるため脱税が成立するからである。
■表帳簿と裏帳簿を作って脱税管理。
権藤は表帳簿(マルサ対策の財務諸表)と裏帳簿(実質の収支を表す財務諸表)を作成、脱税管理を行っている。自分の経営実態について、どれが事実でどれが偽であるか?必ず二重帳簿をにつける習慣があった。
via girlschannel.net
本名:池内義弘
(1933年5月15日 - 1997年12月20日)
出生地:京都府京都市右京区
父は映画監督の伊丹万作