【見ごたえアリ!】映画『マルサの女』宮本信子と山崎努ほか出演者が秀逸すぎる
2017年1月31日 更新

【見ごたえアリ!】映画『マルサの女』宮本信子と山崎努ほか出演者が秀逸すぎる

アンチヒロイン?地味めの国税局査察部 vs. 脱税者との攻防を描いた映画『マルサの女』は、お金にまつわる哲学の宝庫ともいわれている。またサックス奏者の本多俊之手がけたテーマ曲がさらにイイ味を出している作品を振りかえる。

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②店のオーナーが店の売上金を自分の懐に入れるのはご法度

②店のオーナーが店の売上金を自分の懐に入れるのはご法度

追徴金が5億以上になると言われ、我を忘れて逆上する伊東四郎演じるパチンコ店オーナー。「この俺が、どんな悪い事したっていうんだ!」と泣きわめいた後のシーンが印象的。


号泣会見で世間の度胆を抜いた、あのお方をも彷彿とさせる!?
③マルサのガサ入れ

③マルサのガサ入れ

■内偵班が、ターゲットの身辺調査
■裁判所から出される捜査令状
■早朝マルサ実施班によるガサ入れ
(取引銀行・会社・実家・友人宅まで平均20ヶ所以上を一斉)

黒だった場合
・所得税法違反
・懲役 ○年○ヵ月(執行猶予○年)
・合計追徴額 ○億ウン千万円
・延滞税 年14.6%(本税に対して)
という結果となる。
cinemame マルサの女とマルサの女2 (1528287)

④お金の貯め方 せっかくだから教えてあげるよ。金貯めよ...

④お金の貯め方 せっかくだから教えてあげるよ。金貯めようと思ったらね、花村さん。使わないことだよ。by権藤

強制執行権を持つマルサの権限は絶大です。朝一番、調査対象の会社はもちろん関係先に100人以上の規模で国税局員が一斉にガサ入れ開始。まるで強盗がピストルを持って銀行に入ったように「動くな!」といった感じです。
マルサの主な目的、1億円以上の悪質な脱税を暴き、刑事事...

マルサの主な目的、1億円以上の悪質な脱税を暴き、刑事事件として告発すること

ファミコンだと権藤の息子が秀一に
本編だと太郎だった
松居一代さんの「ダメよ、ダメダメ~ン」

松居一代さんの「ダメよ、ダメダメ~ン」

最初の看護婦シーンは「タンポポ」エンディングの授乳シーンからの繋がりともいわれている。
マルサの女は初めて見たとき衝撃だったな
亡くなってしまって残念だ
ギリヤーク尼ヶ崎 とか
余談 サバンナの高橋が出てるって有名だそうだ…似てる。

余談 サバンナの高橋が出てるって有名だそうだ…似てる。

板倉のハンカチに血で金庫のナンバーを書いた権藤

板倉のハンカチに血で金庫のナンバーを書いた権藤

権藤(山崎)からすれば、板倉(宮本)は自分を曲げず、金に目がくらまない女性は一目置くに値する人だったのではないだろうか?。ハンカチに血で書く心情としては、血判上っていう意味合いかと。あくまで推測でしかないけれど権藤は板倉を認めていたことはよく伝わる。
伊丹十三監督「お葬式」までの道 : 永田浩三の極私的ブログ「隙だらけ 好きだらけ日記」 (1528282)

「○○の女」と銘打った作品は後に4作作られる事になり、またそれとともに主演・宮本信子を日本を代表する演技派女優へと転進させた点で、今作は伊丹映画の路線を決定付ける記念すべき作品となった。
オープニングから茶の間が凍り付いたりと、当時は子供すぎてドギマギするシーンだった記憶と、
店の売上金を自分の懐に入れるのはNGだと、子供ながらに知った映画なのであります。
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