知ってましたか?あの曲もこの曲も、80年代の音楽シーンはナイル・ロジャースがつくったんです!
2017年4月11日 更新

知ってましたか?あの曲もこの曲も、80年代の音楽シーンはナイル・ロジャースがつくったんです!

「おしゃれフリーク」などのヒット曲で知られるシックの中心メンバーであるナイル・ロジャース。80年代、特に前半のポップスシーンを支えていたのはそのナイル・ロジャースだったといっても言い過ぎではないでしょう。それはナイル・ロジャースがプロデュースした作品をみてみると一目瞭然です。

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Chic

ナイル・ロジャースといえば、今では観光名所となっているニューヨークはハーレムにあるクラブ「アポロ・シアター」の音楽監督を経て、1977年にベーシストのバーナード・エドワーズと共に結成した、ファンクバンド「シック」のメンバーとして有名です。

しかし、それだけではありません。多くのヒット曲を送り出した80年代を代表するプロデューサーでもあるんです。
ナイル・ロジャース

ナイル・ロジャース

出生名:Nile Gregory Rodgers
生年月日:1952年9月19日
出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
担当楽器:エレクトリック・ギター
活動期間:1970年~現在も活動中
シックとしてのナイル・ロジャースは日本でも知られるところでしょう。1977年に「ダンス・ダンス・ダンス」でデビューし、いきなりデビュー曲を大ヒットさせています。

他に代表曲としては「おしゃれフリーク」、「グッド・タイムス」などがありますが、ラップの最初のレコードといわれているシュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・ディライト」は、「グッド・タイムス」を盗用したことでも知られています。

Chic - Good Times (Tilt 1979)

ソングライターやギタリストとして活躍する一方で、当時流行っていたディスコの影響もあり強力なリズムを主にし、洗練された音作りでプロデュースした作品は世界的な大ヒットを連発しました。

時代の顔となったナイル・ロジャースが80年代前半にプロデュースした代表的な作品をとりまとめてみました。

Diana_1980

初期の作品としてナイル・ロジャースがプロデュースしたものにシスター・スレッジのアルバム「華麗な妖精たち」やデボラ・ハリーのアルバム「kookoo」などがありますが、プロデューサーとして大成功したアルバムとなると、1980年に発表されたダイアナ・ロスのアルバム「ダイアナ」でしょう。

世界各国で1位を記録したシングル「アップサイド・ダウン」を聴けば、いかにもシック、いかにもナイル・ロジャースという音作りがされていることが分かります。
完成度は非常に高く、80年代の幕開けを高らかに告げているようです。
ダイアナ

ダイアナ

【収録曲】

1. アップサイド・ダウン
2. テンダネス
3. フレンド・トゥ・フレンド
4. アイム・カミング・アウト
5. ハヴ・ファン
6. マイ・オールド・ピアノ
7. 通り過ぎた恋
8. ギヴ・アップ
当時、まだプロデュース経験の浅かった(!)ナイル・ロジャースは、
制作に際し、彼女と「何を歌いたいのか」を徹底的に話しあったという。

Diana Ross - Upside down

Let's Dance_1983

ダイアナ・ロスに次いでナイル・ロジャースがプロデュースした代表的な作品と言うと、それまでは、どちらかと言えばカルト・ヒーロー的だったデビッド・ボウイが1983年に発表したメガ・ヒット・アルバム「レッツ・ダンス」です。

全世界で1000万枚以上も売り上げたこのアルバムは、ダンス・ビートにハード・ロックのゴリゴリのギターを組み合わせるという新機軸を打ち出しています。同じ構造を持ったマイケル・ジャクソンの大ヒット曲「今夜はビート・イット」よりも早く取り組んでいるのは流石ですね!

ダイアナ・ロスのアルバム「ダイアナ」と続けて聞くと、このアルバム「レッツ・ダンス」は地続きだということがわかります。
レッツ・ダンス

レッツ・ダンス

【収録曲】

1. モダン・ラヴ
2. チャイナ・ガール
3. レッツ・ダンス
4. ウィズアウト・ユー
5. リコシェ
6. クリミナル・ワールド
7. キャット・ピープル
8. シェイク・イット
シンセサイザーを一切使用せずに筋肉質でギミックのないサウンドを作り上げたナイル・ロジャースのプロデュースの冴え、夭折した天才ブルースギタリスト、スティーブ・レイヴォーンの荒々しくも繊細なプレイ。

David Bowie - Let's Dance

デビッド・ボウイは、ナイル・ロジャースとは1993年のアルバム「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」で再び一緒に仕事をしています。

Like a Virgin_1984

1982年「エヴリバディ」の12インチ・シングルでプロのキャリアをスタートさせ、今なおポップ・ミュージックのアイコンとして君臨し続けているマドンナ。
そのマドンナがミュージック・シーンの頂点へと駆け上がることになったのが今さら説明の必要もないナイル・ロジャースのプロデュースによる大ヒット曲「ライク・ア・ヴァージン」であり、その曲を収録した同名のアルバムです。

時代が求めていたということなのでしょうが、やはりこの時期のナイル・ロジャースは神がかっていますね。ナイル・ロジャースの確かなプロデュースがなければ、もしかすると今のマドンナはなかったかもしれないですよ?!
ライク・ア・ヴァージン

ライク・ア・ヴァージン

【収録曲】

1. マテリアル・ガール
2. エンジェル
3. ライク・ア・ヴァージン
4. オーヴァー・アンド・オーヴァー
5. 愛は色あせて
6. ドレス・ユー・アップ
7. シュー・ビー・ドゥ
8. プリテンダー
9. ステイ
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