横溝正史シリーズI 第6作 「悪魔の手毬唄」(1977年8月27日から10月1日・全6回)
昔から伝わる手毬歌のの歌詞になぞらえた見立て殺人
犯人は自殺してしまう
実の娘の里子を殺してしまい悲しむ青池リカ
実は「青池源治郎」は「詐欺師・恩田幾三」と同一人物である。ここが最大のポイント。
リカの夫の青池源治郎は、恩田幾三という偽名で詐欺行為を働くとともに、3人の女性と関係を持ち、それぞれに女の子を一人ずつもうけていた。それが泰子・文子・ゆかりの3人である。
詐欺師・恩田(=リカの夫である青池源治郎)は殺された女性たち(泰子・文子・里子)とゆかりの父親である。
青池歌名雄(リカと青池源治郎の息子)とこれらの女性たちは、父親は一緒の「異母兄妹」なのである。そのため息子の歌名雄と女性たちを結婚させるわけにはいかない。というのが殺人の動機であった。
リカの夫の青池源治郎は、恩田幾三という偽名で詐欺行為を働くとともに、3人の女性と関係を持ち、それぞれに女の子を一人ずつもうけていた。それが泰子・文子・ゆかりの3人である。
詐欺師・恩田(=リカの夫である青池源治郎)は殺された女性たち(泰子・文子・里子)とゆかりの父親である。
青池歌名雄(リカと青池源治郎の息子)とこれらの女性たちは、父親は一緒の「異母兄妹」なのである。そのため息子の歌名雄と女性たちを結婚させるわけにはいかない。というのが殺人の動機であった。
毎日放送・大映京都・映像京都 脚本:田坂啓 監督:森一生
撮影がかなり進行した時点で急遽放映の1回延長が決定。そのため最終回脚本が2回分に書き直され、謎解き部分が非常に丁寧な作品となっている。
昭和30年7月下旬、金田一耕助は1か月ばかり静養できる辺鄙な田舎を探して、岡山県警に磯川常次郎警部を訪ねた。磯川警部は耕助に、岡山と兵庫の県境にある寒村、鬼首村(おにこうべむら)[1][2]の温泉宿「亀の湯」を紹介する。磯川の話では、23年前の昭和7年、亀の湯の女主人・青池リカの夫である青池源治郎が殺害され、犯人と目される詐欺師・恩田幾三はいまだに行方不明だという。
亀の湯に滞在した耕助は、リカの息子の歌名雄、リカの娘・里子、村の有力者・仁礼嘉平、庄屋の一族の末裔・多々羅放庵らと顔を合わせる。美男子で歌が上手い歌名雄は村の人気者。旧家、由良家の娘で美人の泰子と交際していたが、嘉平の娘・文子はそれに嫉妬していた。ちょうどその頃、村の若者達の間では、村出身の人気歌手・大空ゆかりが里帰りするという噂で持ちきりとなっていた。実はゆかり(本名:別所千恵子)は、恩田が村の鍛冶屋の娘・別所春江に産ませた子供で、幼少時は「詐欺師で人殺しの子供」として周囲から迫害されていた。
一方、耕助は親しくなった放庵から、手紙の代筆を頼まれる。昭和7年、放庵の元を出奔した彼の5人目の妻・おりんが、復縁を求めてきたのだという。放庵の口述どおり、耕助は復縁を受け入れる手紙を書く。
耕助が亀の湯に滞在して2週間ほど経った8月10日。用事で山向こうの総社の町に向かう途中の耕助は、放庵の5番目の妻、おりんと名のる老婆と峠道ですれ違う。ところが、着いた先の総社の町で宿屋の女将・おいとから、おりんは昨年、すでに死んでいると聞かされる。驚いた耕助とおいとは放庵の草庵を訪ねるが、そこには放庵やおりんの姿は無く、来客があったことを伺わせる二人分の稲荷寿司の皿や濁酒の杯とともに、微量の吐血の痕が残されているのみだった。
8月13日、里帰りしたゆかりを囲んでの、村総出の歓迎会が催される。ところが、ゆかりの元同級生として歓迎会に出席するはずの泰子が見当たらない。夜を徹した山狩りの末、泰子は村内の滝つぼの中で絞殺死体となって発見される。遺体の口には、なぜか漏斗が差し込まれていた。滝の水が崖の途中に置かれた枡を満たした後、漏斗に注がれるような状態になっていた。
泰子の通夜が行われた晩、今度は仁礼家の娘・文子が行方不明となり、翌朝に村内の葡萄酒工場の中で絞殺死体となって発見される。遺体の腰には竿秤が差し込まれ、秤の皿には正月飾りに使われる作り物の大判小判が置かれていた。
耕助や警察、村人が奇妙な姿の遺体に悩む中、泰子の祖母・五百子は村に古くから伝わる手毬唄を皆に歌って聞かせるのだった。
(出典:Wikipedia「悪魔の手毬唄」)