真面目に丁寧に作ってきた結果、味良し、見た目良しという商品が出来上がりました。
もちろん販売先の評判も良く、ヒット商品になり始めました。
ところがある時、得意先からの注文がパッタリと無くなり、売れなくなってしまったのです。
『お茶づけ海苔』の評判に便乗した類似品が現れたためでした。
その原因は当時のパッケージにありました。
もちろん販売先の評判も良く、ヒット商品になり始めました。
ところがある時、得意先からの注文がパッタリと無くなり、売れなくなってしまったのです。
『お茶づけ海苔』の評判に便乗した類似品が現れたためでした。
その原因は当時のパッケージにありました。
「お茶づけ海苔」の人気に目をつけた同業者が類似品を作って販売していたのだ。当時のパッケージには「江戸風味 お茶づけ海苔」と印刷されているだけであり、類似品が出回っても文句は言えなかった。この事件を機に、嘉男はブランドの重要性を認識し、パッケージに「永谷園」と印刷するとともに永谷園ブランドの確立に努めた。
後に現在に至るまで、『永谷園』のCMは、その名を視覚にも聴覚にも訴え続ける路線を貫いていますね。
あなたも永谷園のCM、歌えるくらい印象に残っているのではありませんか?
あなたも永谷園のCM、歌えるくらい印象に残っているのではありませんか?
『永谷園』大ブレイクのきっかけは、北島三郎の「さけ茶づけ」
1970年、まだ鮭の加工品が珍しかった頃、鮭入りのお茶づけを開発・販売することになりました。
それに先立ってまず、九州地区でテスト販売されることになりました。
九州ではあまり鮭を食べる習慣がなく、「九州で売れれば全国で売れるはずだ」と考えられたのです。
商品を知ってもらうには、まずインパクトのあるCMが求められました。
そこで北島三郎さんが起用されたのです。
北島さんは当時、すでに「兄弟仁義」や「帰ろかな」「函館の女」が大ヒットし、演歌歌手としての人気を確立していました。
東映で映画化された『兄弟仁義』に自らも出演し、主演映画スターとして活躍していたのです。
商品は、CMと味の良さが相まって評判となり、飛ぶように売れたそうです。
九州で成功を収めた「さけ茶づけ」は、翌年には全国的なヒット商品となりました。
それに先立ってまず、九州地区でテスト販売されることになりました。
九州ではあまり鮭を食べる習慣がなく、「九州で売れれば全国で売れるはずだ」と考えられたのです。
商品を知ってもらうには、まずインパクトのあるCMが求められました。
そこで北島三郎さんが起用されたのです。
北島さんは当時、すでに「兄弟仁義」や「帰ろかな」「函館の女」が大ヒットし、演歌歌手としての人気を確立していました。
東映で映画化された『兄弟仁義』に自らも出演し、主演映画スターとして活躍していたのです。
商品は、CMと味の良さが相まって評判となり、飛ぶように売れたそうです。
九州で成功を収めた「さけ茶づけ」は、翌年には全国的なヒット商品となりました。
1975年放映のCM 永谷園 さけ茶づけ
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「さけ茶づけ」を皮切りに、「梅干茶づけ」(1972年)、「あさげ」(1974年)、「すし太郎」(1977年)など、永谷園を代表するロングセラー商品が続々と誕生。おいしさにこだわった妥協しない味作りと、消費者の興味を喚起するインパクトのあるCM。この両輪が回って、永谷園は一気に成長軌道に乗る。「さけ茶づけ」は、永谷園がヒットの方程式を確立した記念すべき商品となった。
は~るばるきたぜ
さけ茶漬け~
あ~なたと食べたい
さけ茶漬け~
さけ茶漬け~
あ~なたと食べたい
さけ茶漬け~
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「妥協しない品質作り」✖「徹底したブランドパッケージ」✖「インパクトのあるCM」
どの業界においても大切な方程式ですね。
どの業界においても大切な方程式ですね。
商品にぴったりなイメージキャラクター
『お茶づけ』シリーズは、『さけ茶づけ』に続き、『梅干茶づけ』も発売されました。
その個々の味にぴったりなイメージキャラクターをCMに起用するようになります。
『さけ茶づけ』は北島三郎さん、定番の『お茶づけ海苔』は京塚昌子さん、『梅干茶づけ』は都はるみさんの担当になりました。
その個々の味にぴったりなイメージキャラクターをCMに起用するようになります。
『さけ茶づけ』は北島三郎さん、定番の『お茶づけ海苔』は京塚昌子さん、『梅干茶づけ』は都はるみさんの担当になりました。
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余談になりますが、『ただいまお茶づけ中』というCM、覚えていますか?
1998年のCMで、タレントさんではなく、一般の方がメインキャラクターになっています。
CMを作る前段階のプレゼン映像で、タレントさんの代わりに出演していた広告代理店の社員の方の食べっぷりがあまりに良くて、永谷園の社長さんがそのまま彼を起用したそうです。
それだけ、商品のイメージにぴったりだったのでしょうね。
オンエア後、彼の正体についての問い合わせが殺到したそうです。
1998年のCMで、タレントさんではなく、一般の方がメインキャラクターになっています。
CMを作る前段階のプレゼン映像で、タレントさんの代わりに出演していた広告代理店の社員の方の食べっぷりがあまりに良くて、永谷園の社長さんがそのまま彼を起用したそうです。
それだけ、商品のイメージにぴったりだったのでしょうね。
オンエア後、彼の正体についての問い合わせが殺到したそうです。
ただいまお茶漬け中
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「これでインスタントかい?」評判になった柳家小さん師匠のCM
1974年に発売されたインスタントみそ汁「あさげ」。
当時、すでに売られていたインスタントものは「安かろう、まずかろう」が当たり前でした。
まず製法が、今とは違っていました。
インスタントみそ汁に使用されるみそは、熱風で乾燥する製法が取り入れられていました。
ところが熱風乾燥は安価にできるものの、独特の乾燥臭、粉っぽさがあり、生みそとは程遠い味だったのです。
永谷園はそこで、当時飛躍的に発達してきた真空凍結乾燥(フリーズドライ)製法を採用することにしました。
みその風味が損なわれないインスタントの登場は、当然喜んで迎え入れられました。
柳家小さん師匠がおいしそうに召し上がる姿が、「自分も食べてみたい!」と視聴者の購買意欲に一気に火をつけたのでした。
当時、すでに売られていたインスタントものは「安かろう、まずかろう」が当たり前でした。
まず製法が、今とは違っていました。
インスタントみそ汁に使用されるみそは、熱風で乾燥する製法が取り入れられていました。
ところが熱風乾燥は安価にできるものの、独特の乾燥臭、粉っぽさがあり、生みそとは程遠い味だったのです。
永谷園はそこで、当時飛躍的に発達してきた真空凍結乾燥(フリーズドライ)製法を採用することにしました。
みその風味が損なわれないインスタントの登場は、当然喜んで迎え入れられました。
柳家小さん師匠がおいしそうに召し上がる姿が、「自分も食べてみたい!」と視聴者の購買意欲に一気に火をつけたのでした。
昭和50年のCM
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