傘、ワニ、ペンギン、熊…。かつて流行った懐かしのワンポイントロゴ一覧
2020年1月7日 更新

傘、ワニ、ペンギン、熊…。かつて流行った懐かしのワンポイントロゴ一覧

傘(アーノルドパーマー)、ワニ(ラコステ)、熊(ゴールデンベア)などなど。かつて靴下やポロシャツなどに必ず入っていたと言っても過言ではない懐かしのワンポイントロゴのブランドについて、その歴史や現在を紹介。

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ラコステのロゴ

ラコステのロゴ

フランス出身の元プロテニス選手、ルネ・ラコステが1933年に創業。
ブランドのトレードマークでもあるワニは、ルネ・ラコステの粘り強いプレースタイルからつけられたニックネーム「ワニ」(The Alligator, または Crocodile)に由来している。
クロコダイルのロゴ

クロコダイルのロゴ

1952年に、香港のクロコダイルガーメンツ社が立ち上げたブランドが「クロコダイル」。
日本国内での展開としては、ヤマトインターナショナルが1963年に輸入する形で販売を開始した。
ワニのロゴを巡って、この両社で長いこと訴訟が行われていた。
その顛末については、下記の記事にて紹介。

熊のロゴ、ゴールデンベア。

ゴールデンベアのロゴ

ゴールデンベアのロゴ

圧倒的な強さと、トレードマークの金髪により「ゴールデン・ベア(金色の熊)」のニックネームが付けられたゴルファー、ジャック・ニクラウス。

そのジャック・ニクラウスのアパレルブランドが「ゴールデンベア」である。
ジャック・ニクラス (Jack Nicklaus)

ジャック・ニクラス (Jack Nicklaus)

1940年1月21日生まれ、アメリカ合衆国出身。
1960年代から1990年代にかけて活躍し、ゴルフをメジャースポーツへと押し上げた。
4半世紀にわたりゴルフ界の頂点に君臨し続け、史上最多の18のメジャータイトルを獲得。
1974年に「世界ゴルフ殿堂入り」、1988年には「20世紀最大のゴルファー」に選出された。
日本の老舗アパレルメーカー、株式会社コスギが1970年代からジャック・ニクラウスと契約を結び、ゴルフウェアを販売し、ゴルフブームの中で爆発的に売れた。

1985年には、ニクラウスの愛称「ゴールデン・ベア」に因んだスポーツウェアブランドを展開。
その後、スポーツウェア以外のファッションウェアまで領域を広げて、「品格」「家族愛」「先進性」という3つのコンセプトのもと、上質でリーズナブルなアメリカンカジュアルを提案している。

『二匹の竜』紋章のロゴ、McGREGOR(マックレガー)。

マックレガーのロゴ

マックレガーのロゴ

マックレガーは、スコットランドの諸侯グレガー家の末裔という意味。
ブランド創始者であるデビッド・D・ドニガー氏が、その一族から許可を得て命名した。

『二匹の竜(ダブルドラゴン)』ロゴは、グレガー家の紋章である。
ジェームス・ディーンが着用したアンチフリーズジャケット

ジェームス・ディーンが着用したアンチフリーズジャケット

映画『理由なき反抗』でジェームス・ディーンが着用したマックレガーの真っ赤なジャンパー「アンチフリーズジャケット」。
「フリーザー(冷凍室)の中でも耐えられる」という意味から名づけられたこの防寒用スポーツジャケットは、若者の間で大流行した。
1920年代、米国ファッションは英国の後追いをしており、一流品はすべて欧州からきたものであったた。
そこで、スコットランド生まれで米国育ちのデビッド・D・ドニガーは、ゴルフソックスや帽子などの輸入業の際に英国伝統のグレガー家のチェック柄、王冠、紋章を商品PRに活用。
そして1921年、それらをブランドのアイコンとした「マックレガー」が誕生した。

時代のニーズをつかんだマックレガーは、米国有数のスポーツウェア&カジュアルウェアブランドに成長していく。

1961年、日綿実業株式会社(現・双日株式会社)がライセンス契約締結、マックレガーが日本に上陸。
カジュアルウェアの概念がなかった当時の日本で、マックレガーは爆発的にヒット。
1965年には双日インフィニティの前身であるニチメン衣料を設立し、ブランドを定着させていった。

現在もアメリカンカジュアルの代表的ブランドとして、歴史と伝統を大切に継承しながらも、トレンドを取り入れることで、洗練されたカジュアルウェアを提供している。

風見鶏のロゴ、ウェザーコック

ウェザーコックのロゴ

ウェザーコックのロゴ

ウェザーコックとは風見鶏のこと。
ブランドの歴史など詳細は不明。
1920(大正9)年創立の靴下(ソックス)、ストッキングを始めとするフットウェアに主軸をおくアパレルメーカー、株式会社ナイガイによる取り扱いが確認されている。

懐かしのロゴブランドをチェックしてみよう。

こうして振り返ってみると、70年代のゴルフブームがいかに凄かったかがよくわかる。
その当時、少年だった私はゴルフを見てもいなかったので何のブランドなのか知りもせず着用していたが…。

上記に挙げたブランド以外にも、アディダス・ナイキ・プーマなどの純スポーツメーカーのワンポイントロゴが入ったポロシャツや靴下は80年代以降大人気であった。
さらに、フレッドペリーやラルフローレンなどがポロシャツを中心に人気を誇った。

90年代中盤以降になると、アーノルドパーマーやラコステなどは「おっさんくさい」と若者に敬遠される流れも起きてしまったが、2000年以降に起きている'80s、'90sリバイバルの流れに乗って復活を遂げているブランドも多い。

「あれって、廃れたおっさんブランドなんじゃないの?ダサいでしょ。」と決め付けてしまってはもったいない。
今さら、半ズボンにワンポイント刺繍ロゴの白ソックスで街に出たら捕まってしまいそうだが、進化を遂げた懐かしのブランドアイテムを着用してみるのも楽しいのではないかと思う。
40 件

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  • チョースケ 2023/6/7 03:34

    TVKで最近やってる60、70年代のドラマが好きで見ていてシャツに描かれているペンギンマークのブランドが
    知りたくて検索してこちらを拝見しました。
    昔っからありますよね。マンシングウェアだったんですね。
    当時のゴルフブランド、強し!
    解説ありがとうございました。

    梅田 2022/11/7 11:09

    サブスクで見ていたドラマ「逆転!あばれはっちゃく」で、毎回大人も子供もさりげなくパイプマークの「トロイ」を着用しているのに気付いた。たぶんタイアップがあったんだと思う。しかし子ども服に喫煙具とは、今では絶対許されないであろう(子供服でリトルトロイというブランドがあったらしい)。

    アヤックスセキュリティ 2021/7/10 22:38

    ラコステ、クロコダイル、ゴールデンベア、マンシングウェアは昔から今も大好きなブランドです!

    バーボン 2021/2/12 09:00

    高校の一時期にBBCというブランドが
    一瞬流行りそうになったけれど
    アレは何だったんだ?

    コブラ 2020/1/18 10:07

    アーノルドパーマーの傘マークの靴下、子供の頃よく見かけたな。自分も多分履いてたと思う。

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