棟居は、「麦わら帽子」の詩をもって八杉恭子に迫り、それまでシラをきり続けた恭子も「麦わら帽子」の前についに崩れ落ちる。
狂気を秘めた棟居が麦わら帽子を差し出した時、まるで水戸黄門の紋所(もんどころ)の様でした。
アクション俳優の松田優作として有名になった彼が、新たな演技の領域に踏み込んだようにも感じた作品。
アクション俳優の松田優作として有名になった彼が、新たな演技の領域に踏み込んだようにも感じた作品。
森村誠一の原作は「証明」シリーズになっていますよ
via cdn.kdkw.jp
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小説家・森村誠一ってどんな人物なんでしょうか
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森村 誠一(もりむら せいいち、1933年1月2日 - )は、日本の小説家・作家。推理小説、時代小説、ノンフィクションなどを手がける。ホテル勤め(ホテルニューオータニなど)の経験があるため、ホテルを舞台にしたミステリが多い。また、若い時代に登山に熱中したことから、山岳を舞台とした作品も多い。
ホテルを舞台にしたミステリが多いって確かに「人間の証明」でも出てきますっ!
犯行現場の公園と死亡現場のホテルの距離が重要でしたっ!
犯行現場の公園と死亡現場のホテルの距離が重要でしたっ!
受賞歴
1969年 - 『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞。
1973年 - 『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞。
1974年 - 『空洞の怨恨』で第10回小説現代ゴールデン読者賞。
1976年 - 『人間の証明』で第3回角川小説賞。
2008年 - 『小説道場』で第10回加藤郁乎賞。
2011年 - 『悪道』で第45回吉川英治文学賞。
受賞歴多数。ミステリ界の重鎮ですね!
森村誠一と詩の世界
「人間の証明」の詩と言えば、詩人・西条八十「麦わら帽子」
小説のあとがきで、森村誠一はこう書いています。
小説のあとがきで、森村誠一はこう書いています。
今から20数年前、大学の3年の終わり頃、私は一人で霧積温泉から浅間高原の方へ歩いたことがある。
なにげなく弁当を開いた私は、その包み紙に刷られていた「麦わら帽子」の詩を見つけた。
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」
という問いかけで始まるこの詩に私は激しく感動した。
<中略>
まだ海のものとも山のものともわからぬ私の可能性に角川氏は賭けてくれたのである。
私は氏の熱意に感激し、なんとかその期待に応えられるような作品を書きたいと思った。
その時ふと心の深奥にゆらりとゆれたのが20数年前の麦わら帽子の詩であった。
<中略>
『人間の証明』が一冊の本となって私の手許に届けられた時、その厚表紙で装丁された重みのある手応えを私の心の重さだと思った。
作者がそのようなことを言うのは、おこがましいが、やはりこの作品は20数年の沈着がなければ書けなかったと思う」
俳句もお好きなようです。
ご本人のwebサイトで写真俳句とゆうページがございました。
さすが言葉のプロですね、納得。
ご本人のwebサイトで写真俳句とゆうページがございました。
さすが言葉のプロですね、納得。