タイトーの人気アーケードSTG「ダライアス」シリーズ、『ダライアスツイン』は家庭用移植タイトルの先駆け!
2017年1月24日 更新

タイトーの人気アーケードSTG「ダライアス」シリーズ、『ダライアスツイン』は家庭用移植タイトルの先駆け!

『ダライアスツイン』は1991年3月29日に、タイトーからスーパーファミコン参入第一弾のソフトとして発売された横スクロールシューティングゲームである。「ダライアス」シリーズといえば、横長な複数画面の連結による特徴的な筺体をゲームセンターで見かけた物だが、本作はコンシューマー用のオリジナル作品であり家庭のTVで楽しめた。「ダライアス」の特徴である水棲生物モチーフのBOSSや、ステージ進行の際のゾーン選択なども健在である。

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ゾーンH:海底基地

ゾーンH:海底基地

海中を進んでいくステージ、海底には起伏があり、砲台が多数設置されているので注意が必要。特に危険なのが、海底火山の噴き上げる溶岩弾のような攻撃をしてくるイソギンチャクのような敵が厄介である。
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ゾーンHボス:RED MIST

ゾーンHボス:RED MIST

RED MIST(レッドミスト)は「赤い霧」を表す。モチーフはタコ。
三つの放物線を描く大弾を放ってくる。その軌道は慣れるまで避けにくいかもしれない。触手を破壊すると、四つに分裂する弾を複数放ってくる。これが厄介なため、対地対空ボムショットなどは使わず、触手を破壊せずに弱点の頭の中だけ狙い撃つと撃破が容易である。
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ゾーンJorK:浮遊基地

ゾーンJorK:浮遊基地

ゾーンJは斜め下、ゾーンKは斜め上へとスクロールして行き、ゾーン名の通り浮遊した基地ブロックが大きく行く手を阻むステージ。弾幕を張りつつ落ち着いて進んで行けば比較的安定して進める。
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ゾーンJボス:FULLMETAL SHELL

ゾーンJボス:FULLMETAL SHELL

FULLMETAL SHELL(フルメタルシェル)は「超金属殻」を表す。タイマイと呼ばれるウミガメがモチーフ。
フルメタルシェルは画面中央に陣取り、楕円を描くように移動し続ける。
弱点の首を狙いたいがために、正面でショットを撃ち続けると首を伸ばしてきて、それをかわしたかと思いきや伸ばした首から上下にレーザーを発射され回避するのは非常に困難となる。状況によっては、後ろに回るくらいの回避を行った方が安全である。
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ゾーンKボス:HYPER GREATTHING

ゾーンKボス:HYPER GREATTHING

HYPER GREATTHING(ハイパーグレートシング)は「壮大な偉大なる者」を表す。モチーフはマッコウクジラ。
本作最強のボスであり、ラスボスより強い。正面からの撃ちあいではレーザー、ドリル、ばら撒き弾、ホーミングミサイルと弾幕にさらされる。特にドリルはこちらのバリアを貫通して一撃死なので要注意。
このボスだけ専用BGMでアーケード版ダライアスのBoss Scene 7が流れる。
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ゾーンL:宇宙空間

ゾーンL:宇宙空間

ラストステージはオーソドックスな宇宙空間。ステージギミックによる事故等は無いものの、全ての中ボスが出現するという非常に高い難易度を誇る。
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ゾーンLボス1:SUPER ALLOYLANTERN

ゾーンLボス1:SUPER ALLOYLANTERN

SUPER ALLOYLANTERN(スーパーアロイランタン)は「超絶なる大灯り」を表す。モチーフはアンコウ。
頭部の触手、腹部、正面の三か所をぐるりと回りこむ用に撃破していく必要がある。特に最後の正面破壊の時、子ピラニアを放って来るが画面内に残しておくと弾を撃ってくるので注意。
撃破すると、シルバーホークは口腔内に侵入していく。
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ゾーンLボス2:GREAT TUSK

ゾーンLボス2:GREAT TUSK

GREAT TUSK(グレートタスク)は「偉大な牙」を表す。モチーフはセイウチ。
ラスボスであり、非常に追尾性能の高い三つの弾を放ってくる。これはこちらのショットで打ち消す事ができるので、しっかり消して行く。その後、バウンドするボールを放ってきて、そのボールからも弾がばら撒かれる。ボスの後頭部に回り込む事で回避が容易になる。
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恐るべき罠・・・・ショット性能切り替えアイテム

本作にはナパーム弾とウェーブショットの二種類のショットがある。

ナパーム弾: 初期状態でこの状態である。強化する事で弾が大きくなる。
ウェーブ弾: ナパーム弾に比べて、威力が高く、攻撃範囲が広い上に、敵と壁を貫通する。

上記を見てわかる通り、ナパーム弾のメリットは全く無いのである。
そして問題なのがショット性能切り替えアイテムは全編通して2回しかでない。人間の心理としてアイテムはついつい取りたくなる物、出されたショット性能切り替えアイテムを何気なく全部取ると、ナパーム→ウェーブ→ナパームとなってしまい、事さらその状態は終盤に差し掛かっているので一層辛い状態となる。
筆者は当時、後半で切り替わるし見た目的にもなんか強そうだったので、絶対ナパーム弾の方が強いと思っていた。
貫通の無いナパーム弾は敵を処理しきれず、非常に終盤がつらい状況となる。
ショット性能切り替えアイテム!

ショット性能切り替えアイテム!

この球体を取る事でシルバーホークのショットがナパーム←→ウェーブと切り替わる。取りたくなくても、画面中に漂っていて回避した際に回収してしまう事も・・・・。
via binto
ナパーム弾

ナパーム弾

最大強化で弾もでかくなり、強そうに見えるが絶対ウェーブショットの方が良い。あえてナパーム弾通しでクリアする猛者も居る・・・・?
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ウェーブショット

ウェーブショット

威力が高い、範囲が広い、敵と壁を貫通する、ともう良い事しか無いショット。
特にラストのゾーンLの怒涛の中ボスラッシュではこれじゃないと筆者はクリアできない。
via binto

極端に難しいゾーンLの恐怖・・・・!

最終ステージであるゾーンLはどのような分岐ルートを通って来たとしても必ず到達する、避けては通れないステージである。このゾーンLの難易度が、他のどのゾーンと比較しても飛びぬけて難易度が高くなっている。その理由として、ゾーンLは今までのステージで出現した中ボスや大型敵が同時に大量発生する事による。全方位に大弾を撃ってくるヤドカリに、幅広のウェーブショットを直線で撃ってくるエンゼルフィッシュが2体と画面中に出現して来て、弾を避ける事ができない地獄絵図になる事がある。しかも後からどんどん別の中ボスが追加されて行くので、倒しても全く休まる事が無いのである。

ゾーンLを正攻法でノーミスクリアできる人は本当に凄いと思う。
中ボス達が大暴れ!

中ボス達が大暴れ!

ゾーンLでは複数の中ボス達が同時に襲いかかってくる。組み合わせによっては敵の弾を避ける事が非常に困難な状況に陥る事がザラである。
攻撃力も高く、直撃すればバリアがあっても即死してしまう。
個人的にはヤドカリが大嫌いである。
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まとめ!

美しいグラフィックとクオリティの高いサウンドが特徴の「ダライアスシリーズ」だが、本作もしっかりとその特徴を受け継いでいる。アーケードゲームのダライアスが家庭用ゲーム機で出来る、という事で当時ワクワクしたのだった。今思えば、ナパーム弾の存在感の無さやゾーンLのゲームバランス無調整疑惑に対して大味な印象を受けるが、簡単にクリアできない、二人プレイができる、という事から友達と非常にやりこんだ思い出のある作品である。同じくやりこんだ方も多いのではないだろうか。

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