原作のエリア88とは??
本作は小学館の漫画雑誌「マンガくん」が「少年ビッグコミック」に誌名変更される際の新連載作品の一作であり、1979年から1986年までの8年間にわたり連載された。精緻なメカ描写や、リアリティのある舞台設定、空軍基地エリア88の一癖ある傭兵たちが交わす哀愁の漂うセリフなどの独特な特徴から広範な支持を受け、あだち充の『みゆき』と並ぶ同誌の看板作品となり後発の作品にも多大な影響を与えた。単行本は全23巻、復刻版(ワイド版)は全10巻、文庫版(スコラ漫画文庫シリーズ版、MFコミックス版)と完全版(メディアファクトリー・フラッパーシリーズ)は全13巻が刊行されている。第30回(1984年度)小学館漫画賞受賞。
この作品の影響力は大きく、作品自体のゲーム化に留まらず、バンダイナムコの「エースコンバットシリーズ」も含め日本製のフライトシューティングゲームでは必ずといって良いほど本作に登場した機体が登場する。海軍機として著名なF-14やハリアーはともかく、なかにはマイナー機のF-5Eや試作機に過ぎないF-20やX-29が登場することも少なくない。また敵を撃墜したスコアに応じて報酬が得られ、それで新しい機体を購入するといった仕様も本作が由来している。
でも筆者はOVA版をお勧めしたい!
あらすじ
大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(シン・カザマ)は親友の神崎 悟と共にパリでの研修訓練を終了し、帰国後に正式入社をすることになっていた。社長令嬢・津雲 涼子との交際も順調でその将来を嘱望されていた。だが、神崎の策略によりフランス外人部隊に入隊させられ、激しい内戦の続く中東のアスラン王国の傭兵部隊へと送り込まれる。
そこは地獄の最前線 ─ 作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。ザク国王率いるアスラン政府軍の傭兵部隊として、東側から武器援助を受けた反政府軍と血みどろの戦いを繰り広げる場所だった。
エースパイロットとして頭角を現したシン・カザマは戦闘機乗りとして敵兵を倒して報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。アメリカ出身でベトナム帰還兵のミッキー・サイモン、デンマーク空軍出身で対地攻撃では右に出る者がいないグレッグ・ゲイツ、西ドイツ出身でNATO空軍の元将校フーバー・キッペンベルク、そして彼らの指揮官であり、凄腕のパイロットでもあるアスラン王子サキ・ヴァシュタール。彼らはそれぞれ心に傷を負い、傭兵とその雇い主に身を落としていた。一騎当千を謳われる戦友たち、そして彼らに武器を売って儲ける因業爺のマッコイと共に、シンは数々の危険な作戦をこなしていく。
こうして風間真は地獄の最前線、エリア88でサキ・ヴァシュタール司令官の元傭兵として戦う事になってしまう。外人部隊を除隊するには、3年間軍務に服するか、150万ドル稼ぐか、脱走するかしかなかった。当然どれもリスクの高い条件だった。自身が生き残るために、金を稼ぐために、人を殺す罪悪感に苛まれながら、風間真は戦い続ける。
戦闘機の装備やらで金がかかり、戦闘機が撃墜されて買い替えで金がかかりと、150万ドル貯まりそうになると金が減る様がリアルで悲しい。
主人公、風間真(かざま しん)の外国人部隊で傭兵として生き残るための戦いが描かれている。