「ここは地獄の激戦区」、新谷かおる氏の漫画をカプコンがゲーム化、『エリア88』は硬派な良作!
2017年1月24日 更新

「ここは地獄の激戦区」、新谷かおる氏の漫画をカプコンがゲーム化、『エリア88』は硬派な良作!

スーパーファミコンソフト、『エリア88』は1991年7月26日にカプコンより発売された横スクロールシューティングゲームである。原作は新谷かおるの漫画で、「少年ビックコミック」にて1979年から1986年の8年間に渡り連載されていた、戦闘機パイロットの傭兵稼業を描いた作品である。本作はゲーム自体の作り込みも素晴らしく、原作のキャラや戦闘機が使用でき、傭兵らしく資金を稼いで機体と装備を買うといった豊富な要素もあり評価が高い。

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原作のエリア88とは??

エリア88 スーパーファミコン 通販 販売の【ファミコン倶楽部】 (1599415)

本作は小学館の漫画雑誌「マンガくん」が「少年ビッグコミック」に誌名変更される際の新連載作品の一作であり、1979年から1986年までの8年間にわたり連載された。精緻なメカ描写や、リアリティのある舞台設定、空軍基地エリア88の一癖ある傭兵たちが交わす哀愁の漂うセリフなどの独特な特徴から広範な支持を受け、あだち充の『みゆき』と並ぶ同誌の看板作品となり後発の作品にも多大な影響を与えた。単行本は全23巻、復刻版(ワイド版)は全10巻、文庫版(スコラ漫画文庫シリーズ版、MFコミックス版)と完全版(メディアファクトリー・フラッパーシリーズ)は全13巻が刊行されている。第30回(1984年度)小学館漫画賞受賞。

この作品の影響力は大きく、作品自体のゲーム化に留まらず、バンダイナムコの「エースコンバットシリーズ」も含め日本製のフライトシューティングゲームでは必ずといって良いほど本作に登場した機体が登場する。海軍機として著名なF-14やハリアーはともかく、なかにはマイナー機のF-5Eや試作機に過ぎないF-20やX-29が登場することも少なくない。また敵を撃墜したスコアに応じて報酬が得られ、それで新しい機体を購入するといった仕様も本作が由来している。
原作漫画『エリア88』

原作漫画『エリア88』

アニメ、模型、ゲームとメディアミックスが展開された名作である。
主人公、風間真(かざま しん)の外国人部隊で傭兵として生き残るための戦いが描かれている。
2004年にTVアニメも放映された。

2004年にTVアニメも放映された。

テレビ朝日の深夜枠とアニマックスで放映されたエリア88、デザインも現代的になり、戦闘機などのメカニックには3DCGが起用された。
でも筆者はOVA版をお勧めしたい!

でも筆者はOVA版をお勧めしたい!

TV放送の風間真は淡々として感情を表に出さないクールガイだったが、OVA版は戦場で人を殺して金を稼ぐ罪悪感の苦悩、日本に帰りたくて帰れない悲哀がしっかり表現されており、視聴者により風間の心情を伝えてくる。また、TV放送の戦闘シーンは3Dアニメーションだが、OVA版は3Dに勝るであろう緻密な機械デザインと戦闘描写で、より戦場の臨場感と生々しい恐怖を感じる。

あらすじ

大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(シン・カザマ)は親友の神崎 悟と共にパリでの研修訓練を終了し、帰国後に正式入社をすることになっていた。社長令嬢・津雲 涼子との交際も順調でその将来を嘱望されていた。だが、神崎の策略によりフランス外人部隊に入隊させられ、激しい内戦の続く中東のアスラン王国の傭兵部隊へと送り込まれる。

そこは地獄の最前線 ─ 作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。ザク国王率いるアスラン政府軍の傭兵部隊として、東側から武器援助を受けた反政府軍と血みどろの戦いを繰り広げる場所だった。

エースパイロットとして頭角を現したシン・カザマは戦闘機乗りとして敵兵を倒して報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。アメリカ出身でベトナム帰還兵のミッキー・サイモン、デンマーク空軍出身で対地攻撃では右に出る者がいないグレッグ・ゲイツ、西ドイツ出身でNATO空軍の元将校フーバー・キッペンベルク、そして彼らの指揮官であり、凄腕のパイロットでもあるアスラン王子サキ・ヴァシュタール。彼らはそれぞれ心に傷を負い、傭兵とその雇い主に身を落としていた。一騎当千を謳われる戦友たち、そして彼らに武器を売って儲ける因業爺のマッコイと共に、シンは数々の危険な作戦をこなしていく。
主人公の風間真(シン・カザマ)は、幼少の孤児院時代からの親友である神崎 悟と共に、パリでの研修訓練最終日に一晩中飲み明かそうと酒場へ行く。そこで泥酔してしまった風間に神埼が「外泊証明書を出すからこの書類に署名しろ」といって外泊証明書に偽ってアスラン王国外人部隊への入隊書を書かせるのだった。神埼にとって風間は常に自身の前を行く、妬ましい存在であり、風間を亡き者にしようとする裏切りだった。目が覚めた風間の前に、アスラン王国のエージェントが現れる。風間が記入した外人部隊入隊書を見せ、風間を連れ去ろうとするが風間は抵抗する。しかし、日本の印鑑と同等の効力がサインにあるとし、抵抗すれば脱走兵として殺すと脅され連行されてしまう。

こうして風間真は地獄の最前線、エリア88でサキ・ヴァシュタール司令官の元傭兵として戦う事になってしまう。外人部隊を除隊するには、3年間軍務に服するか、150万ドル稼ぐか、脱走するかしかなかった。当然どれもリスクの高い条件だった。自身が生き残るために、金を稼ぐために、人を殺す罪悪感に苛まれながら、風間真は戦い続ける。

戦闘機の装備やらで金がかかり、戦闘機が撃墜されて買い替えで金がかかりと、150万ドル貯まりそうになると金が減る様がリアルで悲しい。

本作のゲームシステム

本作では性能の異なる3人のパイロットを選ぶ事になる。ブリーフィング画面にて、出撃するミッションを選ぶステージ選択型である。初めは、パイロットは共通でF-8に登場しているが、ミッションをこなして資金を貯める事で新たに5機購入する事ができる。ステージ事に対地攻撃に強い機体、対空攻撃に強い機体、前方火力に強い機体と特性事に使い分ける事でクリアが容易になる。1ミッションこなすと、1ターン経過として敵勢力がエリア88に向けて前進して来る。敵勢力がエリア88に到達すると、その敵シンボルのステージが強制出撃となる。
ブリーフィング画面

ブリーフィング画面

出撃するミッションを選択する画面。一度ミッション失敗した場合も残機があればこの画面に戻されるので、出撃するミッションを見直してみると活路が開ける事もある。
出典 binto
ショップ画面

ショップ画面

ブリーフィング画面の後、機体と特殊武器を購入選択するショップ画面になる。ステージによって有利な機体、特殊武器が存在するので慎重に選択した方が良い。補給部隊急襲ミッションでお金を稼いで、良い機体を購入してからミッションに行く手もある。
出典 binto

ゲームの登場人物

ゲーム中に登場するキャラは一部であり、神崎悟や津雲 涼子は登場しない。また、連載後期の敵や仲間も登場しない。
風間真(シン・カザマ)

風間真(シン・カザマ)

本作の主人公、エリア88のNo1エースパイロット。性能は戦闘機のレベルアップが一番早く、MaxLVになる中盤までが有利。
出典 binto
ミッキー・サイモン

ミッキー・サイモン

エリア88の自称No2パイロット、シンの相棒的存在。性能は特殊武器を多く積めるため、後半のステージで有利に働く。
出典 binto
グレッグ・ゲイツ

グレッグ・ゲイツ

地上攻撃に無類の強さを持ち、頭部を負傷しても酒を頭にかけただけで再出撃した事もあるタフガイ。性能は、被弾した後のDanger状態からの復帰が早く、全編通して死ににくい。
出典 binto
サキ・ヴァシュタール

サキ・ヴァシュタール

エリア88の司令官にしてアスラン王家の王子。外人部隊を率いて自らも最前線に出撃する事もあるが、本作ではブリーフィング画面のみの登場。
出典 binto
マッコイ

マッコイ

守銭奴な武器商人だが、エリア88のメンバーに対しては以外な気遣いを見せる事もある。通商、マッコイじいさん。ティッシュペーパーから最新鋭の戦闘機まで、金次第では何でも調達してくれるエリア88に欠かせない存在。本作ではショップのみの登場。
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