タイトーの人気アーケードSTG「ダライアス」シリーズ、『ダライアスツイン』は家庭用移植タイトルの先駆け!
2017年1月24日 更新

タイトーの人気アーケードSTG「ダライアス」シリーズ、『ダライアスツイン』は家庭用移植タイトルの先駆け!

『ダライアスツイン』は1991年3月29日に、タイトーからスーパーファミコン参入第一弾のソフトとして発売された横スクロールシューティングゲームである。「ダライアス」シリーズといえば、横長な複数画面の連結による特徴的な筺体をゲームセンターで見かけた物だが、本作はコンシューマー用のオリジナル作品であり家庭のTVで楽しめた。「ダライアス」の特徴である水棲生物モチーフのBOSSや、ステージ進行の際のゾーン選択なども健在である。

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アーケードから受け継ぐゲームシステム

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本作は1989年に稼働開始したアーケードゲーム「ダライアスII 」のシステムがベースとなっており、効果音も一部流用されている。登場ボスの大半は「ダライアスII 」のアレンジが多い。ゾーン数が「ダライアスII 」の28に対して12ゾーンと縮小されている。

本作のステージ構成は全7ラウンドの12ゾーン構成となっており、ラウンド2、4、5、6でゾーン分岐となっている。ゾーンはA~Lまであり、最終ゾーンはLゾーンのみだが、それまで通貨したルートによってエンディングが変わる。

タイトルに「ツイン」を冠する通り、2人同時プレイが可能となっており、1Pが赤、2Pが青のシルバーホークを操作する事になる。なお1人プレイ時のシルバーホークは緑色となる。
ダライアスツインは全12ゾーンで構成される!

ダライアスツインは全12ゾーンで構成される!

ゾーンの選択によって各ラウンドによってはステージボスが変わる他、ゾーンLに到達するまでのルート取りがエンディング分岐の条件となっている。
via binto
ツインだから二人プレイ可能!

ツインだから二人プレイ可能!

当時のコンシューマー版ダライアスで2人プレイが可能なのはこの「ダライアスツイン」のみだった。初代「ダライアス」は自機同士の当たり判定によって押し合いになったりしたが、本作は大丈夫である。
via binto

ダライアスツインのストーリー

ベルサーにより死の星と化したダライアスを脱出したプロコとティアット。それから数千年後、二人の子孫達は惑星オルガを中心とした銀河連邦を築いていた。

だが、その平和もダライアスを拠点として結集されたベルサー連合軍の侵攻によって破られた。

遥かな時を越え、シルバーホークが発進する!
ベースとなる「ダライアスⅡ」の舞台が太陽系内であったのに対して、本作は惑星ダライアスを目指すストーリーとなっている。惑星オルガの民にとっては惑星ダライアスはかつての故郷である。ベルサー軍との戦いで死の星と化してしまったが、今はベルサー軍に占拠されてしまっているようだ。

海洋生物モチーフのボス達と特徴的なステージ

「ダライアス」といえば、ステージのボスが魚だったり、イカだったりタコだったりを模した巨大戦艦で有る事が特徴であるが、本作も例にもれず水棲生物がモチーフとなっている。
ステージは地上、宇宙、メカニカルな基地と様々なシチュエーションで、ステージギミックに関しても斜めスクロールであったり、壁と壁の隙間を行くような必要があったりと特徴的な物がある。
ゾーンA: 海岸地帯

ゾーンA: 海岸地帯

地上部分があるのが特徴の海岸地帯、最初のステージなので比較的難易度が低いかと思いきや、地上付近に居ると後ろから高速で画面に入ってくる移動砲台と衝突事故を起こす事も。
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ゾーンAボス:KILLER HIGIA

ゾーンAボス:KILLER HIGIA

KILLER HIGIA(キラーヒジア)は「開かれる死」を表す。モチーフは魚のアジ。
逆から読むと「アジの開き」になってしまう。
基本的に後方から正面ショットを打ち込んで入れば、相手の弾も打ち消してしまうのでそのまま倒せてしまう。たまに突進と打ち消せない弾を飛ばしてくるがそれだけ注意すれば容易な最初のボスである。
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ゾーンBorC:宇宙空間

ゾーンBorC:宇宙空間

オーソドックスな宇宙空間が舞台のステージ。上下から挟みこむ用に来る敵の編隊が多少厄介、対地対空ボムショットを駆使して切り抜ければ容易である。
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ゾーンBorCボス:EMPEROR FOSSIL & ...

ゾーンBorCボス:EMPEROR FOSSIL & QUEEN FOSSIL

EMPEROR FOSSIL(エンペラーフォスル)とQUEEN FOSSIL(クイーンフォスル)はそれぞれ「化石皇帝」と「化石女王」を表す。モチーフはシーラカンス。
クイーンは散らばるレーザー、エンペラーは太い一本レーザーをそれぞれ撃ってくる。どちらか一体を撃沈すると、残った方が強化される。クイーンを先に倒し、エンペラーを残す事で直線レーザーしか撃たなくなるので、こちらの対地対空ボムショットで斜めから容易に倒す事ができる。
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ゾーンD:都市地帯

ゾーンD:都市地帯

建物の内部を進んでいくようなステージ。障害物の動きから、画面スクロールが左右だけでなく上下にも移動している。そのため、ステージ中の壁にぶつからないように動く慎重さが求められる。また、地面から突然ロケット型の敵が飛び出してくるため、知らないと驚く。
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ゾーンDボス:DEMON SWORD

ゾーンDボス:DEMON SWORD

DEMON SWORD(デーモンソード)は「悪魔の剣」を表す。モチーフはイカ。
5Wayのワイドショットと目の横にある鍵爪触手を伸ばして攻撃してくる。
弱点は目で、他の位置に攻撃してもダメージは無い。5Wayが思いの他隙間が狭く、後方で余裕を持って回避しないとバリアが削られてしまう。
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ゾーンEorF:山岳地帯

ゾーンEorF:山岳地帯

地面の起伏が激しい山岳ステージ。地上の設置された巨大なボール状の弾を撃つ砲台が厄介なので、対地対空ボムショットでしっかり地上の敵を処理していきたい。中盤に高速スクロールになるので、惑わされるかもしれない。
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ゾーンEorFボス:DUAL SHEARS SP

ゾーンEorFボス:DUAL SHEARS SP

DUAL SHEARS SP(デュアルシェアーズ SP)は「超対鋏」を表す。モチーフはアメリカザリガニ。
速い弾とレーザーを撃ってきて、両方の挟みを飛ばして攻撃してくる。挟みは壊す事ができ、両方壊した後は体当たり攻撃をしてくるので注意。
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ゾーンGorI:暗黒ガス帯

ゾーンGorI:暗黒ガス帯

毒々しいガスに覆われたステージ。頻繁に後方から敵編隊が出現するため、画面後方に位置取ると敵と衝突事故を起こしてしまうので、気持ち真ん中あたりに居た方が安定する。
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ゾーンGorIボス:DARK CORONATUS

ゾーンGorIボス:DARK CORONATUS

DARK CORONATUS(ダークコロナタス)は「闇の冠」を表す。モチーフはタツノオトシゴ。
弾速の速い自機狙い3Wayの後、拡散弾を撃ってくる。この間、弱点は無くダメージは与えられない。胸部のハッチが開き子タツノオトシゴを飛ばして居る時、そこが弱点となる。
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