原辰徳382号(引退試合)
この試合を解説した「野球選手が残した野球人生は、やめるときに分かる」という江川卓さんのコメントは秀逸だと思います。
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原選手が1995年シーズン限りで現役引退すると発表された後、原選手が出場する度、敵味方の区別なく熱烈な声援が上がります。ペナントレースの状況などにより、開催が危ぶまれた原選手の引退試合は、8月に開催された広島戦の延長引き分け再試合が10月8日に組み込まれたことにより実現します。この試合で原選手は4番・三塁手として出場。「4番・サード、原」とコールされた時、割れんばかりの大歓声が上がります。この試合で、原選手は紀藤投手から左中間スタンドへ通算382本目の本塁打を放ち、スタジアムの興奮は最高潮に達します。現役最終打席では、長年のライバルである大野豊投手がワンポイントで登板する「粋な計らい」により、最後のライバル対決が行われました(結果はレフトフライ)。
原辰徳・引退セレモニー
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試合後の引退セレモニーでは「今日、私の夢は終わります。しかし私の夢には続きがあります」との名スピーチを残しました。その夢の続きを、原辰徳監督という形で実現。7度のセントラルリーグ優勝(2002年、2007年 - 2009年、2012年 - 2014年)、3度の日本一(2002年、2009年、2012年)。更に日本代表監督としてチームをWBC世界一(2009年)に導きます。