2016年も残すところあとわずか。
寒い冬は根菜類の料理が増える気がしたので、今回はそのコネタ。
寒い冬は根菜類の料理が増える気がしたので、今回はそのコネタ。
「きんぴらごぼう」の由来
江戸時代に流行した古浄瑠璃(語りの芸能)
時は江戸時代。和泉太夫という人が語りだした古浄瑠璃(語りの芸能)が流行します。
これを「金平浄瑠璃」と言います。何を語ったかと言うと、大江山の鬼退治の次世代の話です。
これを「金平浄瑠璃」と言います。何を語ったかと言うと、大江山の鬼退治の次世代の話です。
大江山の鬼退治とは・・・
平安時代、京の大江山に酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼がいて、都に出てきては暴れておりました。それを見た時の帝の命令により、源頼光と渡辺綱をリーダーとする頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)による討伐隊が結成され、討伐されました・・・という伝説があります。
能や歌舞伎の題材にもなっている有名な伝説です。
ちなみに四天王の1人、坂田公時は、某携帯会社のCMで目にする、まさかり担いだ姿で有名な「金太郎」です。
能や歌舞伎の題材にもなっている有名な伝説です。
ちなみに四天王の1人、坂田公時は、某携帯会社のCMで目にする、まさかり担いだ姿で有名な「金太郎」です。
KDDI au CM 桃太郎 「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」
今年は金太郎を目にする機会が多かったことと思います。
via www.youtube.com
鬼退治メンバーの次世代について語った「金平浄瑠璃」
金平浄瑠璃はそんな鬼退治メンバーの次世代について語ったものでして、頼光の甥・源頼義と四天王の息子である坂田金平・渡辺竹綱・碓氷定景・卜部季春の「子四天王」が活躍します。
特に坂田金時の息子・金平さんの豪快で正義漢溢れる性格やその強さ、丈夫さなどが人気だったので「金平浄瑠璃」と言われるようになりました。
特に坂田金時の息子・金平さんの豪快で正義漢溢れる性格やその強さ、丈夫さなどが人気だったので「金平浄瑠璃」と言われるようになりました。
強くて丈夫なものには「金平」を
そしてとにかく強くて丈夫なものに「金平」という名前をつけることが流行ったようです。
その中のひとつにゴボウの炒め物がありまして、千切りのゴボウの甘辛炒め煮も、いつしか「きんぴらごぼう」と呼ばれるようになった、ということなんです。
その中のひとつにゴボウの炒め物がありまして、千切りのゴボウの甘辛炒め煮も、いつしか「きんぴらごぼう」と呼ばれるようになった、ということなんです。
その後、同じ作り方の炒め煮料理全般を「きんぴら」と呼ぶようになりましたので、現在は「レンコンのきんぴら」なんて料理もあるわけです。
身近な料理の中にも、思いがけず、芸能由来のものがある・・・しかも伝統芸能。居酒屋で「きんぴら」を注文した時などに、フッと思い出していただけると、嬉しいです♪
今回はきんぴらごぼうの由来のお話でした♪
身近な料理の中にも、思いがけず、芸能由来のものがある・・・しかも伝統芸能。居酒屋で「きんぴら」を注文した時などに、フッと思い出していただけると、嬉しいです♪
今回はきんぴらごぼうの由来のお話でした♪
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これも実は芸能由来なんですヨ。