2016年12月20日 更新

居酒屋でも食卓でも愛され続ける料理、きんぴらごぼうの「きんぴら」とは何のこと?

2016年も残すところあとわずか。寒い冬は根菜類の料理が増える気がしたので、今回はそのコネタ。きんぴらごぼう。居酒屋でも食卓でも愛される料理の一つだと思います。これも実は芸能由来なんですヨ。

1,123 view
2016年も残すところあとわずか。
寒い冬は根菜類の料理が増える気がしたので、今回はそのコネタ。

「きんぴらごぼう」の由来

きんぴらごぼう

きんぴらごぼう

居酒屋でも食卓でも愛される料理の一つだと思います。
これも実は芸能由来なんですヨ。

江戸時代に流行した古浄瑠璃(語りの芸能)

時は江戸時代。和泉太夫という人が語りだした古浄瑠璃(語りの芸能)が流行します。
これを「金平浄瑠璃」と言います。何を語ったかと言うと、大江山の鬼退治の次世代の話です。

大江山の鬼退治とは・・・

平安時代、京の大江山に酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼がいて、都に出てきては暴れておりました。それを見た時の帝の命令により、源頼光と渡辺綱をリーダーとする頼光四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)による討伐隊が結成され、討伐されました・・・という伝説があります。
能や歌舞伎の題材にもなっている有名な伝説です。

ちなみに四天王の1人、坂田公時は、某携帯会社のCMで目にする、まさかり担いだ姿で有名な「金太郎」です。

KDDI au CM 桃太郎 「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」

今年は金太郎を目にする機会が多かったことと思います。

鬼退治メンバーの次世代について語った「金平浄瑠璃」

金平浄瑠璃はそんな鬼退治メンバーの次世代について語ったものでして、頼光の甥・源頼義と四天王の息子である坂田金平・渡辺竹綱・碓氷定景・卜部季春の「子四天王」が活躍します。

特に坂田金時の息子・金平さんの豪快で正義漢溢れる性格やその強さ、丈夫さなどが人気だったので「金平浄瑠璃」と言われるようになりました。

強くて丈夫なものには「金平」を

そしてとにかく強くて丈夫なものに「金平」という名前をつけることが流行ったようです。

その中のひとつにゴボウの炒め物がありまして、千切りのゴボウの甘辛炒め煮も、いつしか「きんぴらごぼう」と呼ばれるようになった、ということなんです。
坂田金平の強さに例えられた「きんぴらごぼう」

坂田金平の強さに例えられた「きんぴらごぼう」

ゴボウの固めな歯ごたえ、食べると精がつく(と信じられていた)こと、そして唐辛子の辛さ・・・これらを坂田金平の強さに例えたわけです。
その後、同じ作り方の炒め煮料理全般を「きんぴら」と呼ぶようになりましたので、現在は「レンコンのきんぴら」なんて料理もあるわけです。

身近な料理の中にも、思いがけず、芸能由来のものがある・・・しかも伝統芸能。居酒屋で「きんぴら」を注文した時などに、フッと思い出していただけると、嬉しいです♪

今回はきんぴらごぼうの由来のお話でした♪
14 件

思い出を語ろう

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「あんぱん」の木村屋が生んだ広告手法と芸能について。

「あんぱん」の木村屋が生んだ広告手法と芸能について。

桜がだんだん咲き始めましたね。空気も暖かくなってきた気がします。ああ、ようやく春…。桜といえば、木村屋(銀座木村屋總本店)の「桜あんぱん」を思い出した自分。木村屋のパンが、ある芸能の成長と関わりがある事をご存じでしょうか?
山崎敬子 | 214 view
「4月4日」は五節句に由来した新たな記念日です、さて何の日か分かりますか?

「4月4日」は五節句に由来した新たな記念日です、さて何の日か分かりますか?

ふと気がつけば、3月3日の桃の節句(雛祭り)が終わり、デパートからあっという間に雛人形が消えて、5月5日の端午の節句用の五月人形やら兜の飾り物がデデンと飾られています。年に5回の節句、それに由来した新たな記念日が4月4日に設けられました。
山崎敬子 | 1,046 view
花見シーズンもそろそろ!「桜×宴」スタイルが定着していった過程について。

花見シーズンもそろそろ!「桜×宴」スタイルが定着していった過程について。

春到来―。そろそろそんな時期になりました。そして、思いつく「花見」。桜が咲く頃になると、宴会を連想する方も多いのはないでしょうか?今回は、花見について。梅ではなく桜が愛でられる花見スタイルが定着していった過程についてです。
山崎敬子 | 169 view
アナタも泣かされた?子供を泣かせるナマハゲ、その意味は一体何だったのか。

アナタも泣かされた?子供を泣かせるナマハゲ、その意味は一体何だったのか。

「泣く子はいねが~!」「悪い子はいねが~!」と叫びながら子ども達を泣かしまくる鬼をもてなす行事が秋田県男鹿市にあります。「ナマハゲ」です。実は日本各地には、ナマハゲのような存在がポコポコ存在しています。さらに子供をわざと泣かせる行事は他にもあります。「泣き(笑い)相撲」です。こちらも全国でポコポコ見られる行事です。
山崎敬子 | 428 view
卒業式シーズンには「はなむけ」の言葉ですね、そう「鼻向け」の言葉…

卒業式シーズンには「はなむけ」の言葉ですね、そう「鼻向け」の言葉…

2月といえば、バレンタインもあるけれども、学生さんには受験の時期。そしてその先にある「卒業式」。社会人さんも職場での異動や転職などで転機の時期かもしれません。今回は、そういう人生の節目や転機のときに、旅立ちをする相手に対して行う行為についての民俗コネタです。
山崎敬子 | 702 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト

懐かしい!記憶をくすぐる商品

(PR)アマゾンで購入可能