2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第1回)】
2018年11月7日 更新

2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第1回)】

2025年、大阪万博の実現を徹底応援!1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)当時の熱量と日本の底力を”ディスカバリー&フューチャー(温故知新)”としてコラム上に再現するとともに、2017年から2025年の日本社会を予測。人口構成や自然環境を考慮して大阪万博2025を実現に導く為の提言を展開します。

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大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

2025年大阪万博、その開催意義は……?

1964年東京オリンピック→6年後に1970年日本万国博覧会(大阪万博)
2020年東京オリンピック→5年後に2025年大阪万博?
東のオリンピック開催後に西の万博……こんな巨大な計画が二度も企画されるなんて偶然なわけはない。きっと今度の万博の計画には他に「何か」あるはず……。が、とりあえずここでは2025年大阪万博の開催意義を考える。

東京オリンピックは日本オリンピックではない、東京だ!……って、それはどこの国の都市で開かれようが例外なく当然の話なのだが、いずれにせよ東京に大きな経済効果が集中するはず……。では大阪(西日本)の経済の活性化はどうするのか?

おそらく単純な話で、東京オリンピック後に想定される日本の経済停滞に大阪万博2025をカンフル剤とする……というものではないだろうか?

そして大阪万博2025の跡地やインフラをなるべく再利用してカジノ構想へとつなげて更なる経済効果の安定化を図る……といった「何か」だ。

少なくとも1964~1970年の日本の立場や状況、台所事情と現在は大きく異なると考えるべきなのだろう。

ところで万博が本当にカンフル剤となったのか?
一例として、1970年当時の大阪で寿司店をやっていた友人の父親を挙げてみたい。
当時、友人の家は大阪市内の端っこで一件の小さな寿司店を開いていた。

オリンピック開催時はそうでもなかったのに、大阪万博開催が近づくにつれてお客は急増。

開催されてからはもう大爆発状態。やがてその店は押し寄せるお客をさばき切れず支店を次々と作り、大阪万博の閉幕時にはなんと7店舗にまで急拡大を遂げていた。

ところが、大阪万博終了と同時にお客は潮が引くかのように一気に減り、2年もせずに全店閉店に追い込まれて一家は離散となったのである。

それまで真面目に寿司を握っていたオヤジさんは店など人任せにしてしまい、(あまりにも短期間で、しかも何をやっても儲かったのだ……)万博の宴の最中に遊び人になってしまい、アルコール依存症となり寿司も握れなくなっていたのだ。
大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

その結末はさておき、1970年に開催される前から急激に伸び始めて大阪万博の半年間にピークを迎えた経済効果は、小さな寿司店にさえそれほどのインパクトを与えたのだ。

それはデザイン事務所から広告関係、街の商店に至るまで……。
もちろん効果は一時的でない方がいいに決まっている。

だとすれば短期の東のオリンピック、半年間の西の万博。そこから長期的に日本初のカジノのアンテナショップ的オープンという連続する構想が立ち上がるのも無理はない。

そして出来るだけ大きく長く続く消費と生産。さらには流通による経済的活性化、来日外国人からの外貨獲得。
これがオリンピック閉幕後に訪れるであろう不景気、さらに進んでいるであろう少子化と確実に進む高齢化で税金の問題を抱えた日本の対策……いや開催意義ではないだろうか?とにかく1970年とは少々意味が違うのは明らかだといえる。
大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

ちょっと外貨獲得の可能性を見てみよう

1970年の日本人口は1億466万5千人。1970年の万博開催期間3月15日~9月13日(183日間)に会場を訪れた人々は延べ6,421万8,770人。内、外国人は約170万人。(この時代はまだ成田空港が開港していないにも関わらず)

この年、日本は海外への出国日本人数よりも訪日外国人数が上回った

ところが1970年以降、訪日外国人数が出国日本人数を上回ったのは実に45年後の2015年、ついこの間なのである。

「最近、外国の人をよく見かけるようになったね」などといっても……
1970年より本当に凄くなったのはたったの2年前だったのだ。
この効果を考えて現在の大阪市近圏を見れば空港が関西・伊丹・神戸と三つも集中しているのだから海外からの玄関口としては申し分ない。国際と名の付く博覧会は是が非でも日本で、大阪で開催していただきたい。(こりゃ大阪万博とカジノ構想がセットになるわけだ)

ここまで何度”大阪”と書いてきたか分からないが、経済的活性化は何も大阪に限った事ではない。
大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

隣接する兵庫県・京都府・奈良県・和歌山県にとっては直接的な大問題なのだ

えっ?それってどれくらい大きい問題なのですか?……

ここでもう一つ、大阪万博1970の開催地となった大阪府吹田市の当時の人口を例にして、万博がいかに大きなイベントであったかを感じていただきたい。

1960年代に千里ニュータウン開発と、それに伴う大阪市内からの鉄道網の整備で人口が急増した吹田市。吹田市ホームページによると、1960年に116,765人だった人口が1970年には259,619人となっている。(10年間で人口が142,854人増……、たった10年間で倍以上の人口増加ってだけでも凄い)

一方、大阪万博1970の一日当たり平均来場者数はおよそ350,922人。ただでさえ人口急増で活況を呈していたであろう吹田市に、毎日その総人口の1.35倍に当たる人々が“万博来場者”として半年間、訪れ続けていたのだ。

例えるなら大阪市のベッドタウン吹田市に、毎日毎日「甲子園球場を7.4回埋め尽くす」人波が押し寄せていたということだ

しかもその内、外国人来場者が一日当たり約9,300人。
いいですか?吹田市が10年かけて増やした総人口の倍以上の人数が、たったの一日に来場したんです。

それも183日間!
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