20世紀を代表するミステリー「ディアトロフ峠事件」
皆さんは「ディアトロフ峠事件」をご存知でしょうか?1959年に当時のソ連で発生した、雪山で男女9人が不可解な死を遂げた事件で、その遺体の異常さから、事件の原因として様々な推測がなされています。
via en.wikipedia.org
事件発生に至る経緯
事件の発端は1959年1月。ウラル科学技術学校(現:ウラル工科大学)の学生や卒業生らにより、ウラル山脈北部でスキーによるトレッキングが企画され、男女合わせて10名が目的地であったオトルテン山に向けて出発しました。
目的地として設定されたオトルテン山。事件現場から北に10キロの位置にあります。
1959年1月25日に出発した一行は、数日の移動を経て最後の有人集落に到着しました。そして満を持してオトルテン山に向かおうとしたのですが、メンバーの1人が病気のために離脱。彼を除く9人で目的地を目指すこととなったのですが、これが生前の一行の最後の姿となりました。
via www.amazon.co.jp
1959年2月、事件発覚。
その後オトルテン山に向かったと思われる一行ですが、一連のトレッキングが終わり次第送ってくる予定だった電報が送られず、不審に思った一行の親族が救助を要請。警察やソ連軍も動員され、大規模な捜索が行われました。
生前の一行を撮影した貴重な写真。
異常な状況の遺体が続々と発見される!!
1959年2月26日、捜索隊は一行の物と思われる損傷したテントを発見。テントは「内側」から切り裂かれており、片方だけ靴を履いた足跡や靴下を履いた足跡、そして裸足の足跡がテントから続いているのも併せて発見。そして足跡の先に、下着姿になった遺体などを発見したのです。
via ja.wikipedia.org
遺体の衣服から放射性物質が検出!!
現場の気候は摂氏マイナス30度の極寒。にもかかわらず、なぜ裸足や下着姿でテントを飛び出した遺体が発見されたのでしょうか。しかも、遺体の異様さはこれだけではありません。何人かの遺体が身に着けていた衣服から「高い線量の放射性物質」が検出されたのです。
via www.pinterest.jp
「舌の無い」遺体も見つかる!!
さらに奇妙なのは、遺体に争った形跡がないにもかかわらず、頭蓋骨骨折などのひどい損傷が見られた点です。中には「舌の無い」遺体もあり、どういう状況でこうなったのか、警察は頭を悩ませました。