辰吉丈一郎きっと今日も走って練習して、アホいうて笑ってはるんやろうなあ

世界的に有名なレフリー、リチャード・スチールはいう。「オスカー・デ・ラ・ホーヤには若い女性ファンが何人いるか知らないが、あれだけ多くの青少年を夢中にさせるという点では辰吉が世界一だ」Yes!辰吉ほど人を勇気づけることができる人はいません。

試合のみダニエル･サラゴサvs辰吉丈一郎第2戦目 WBC世界J･フェザー級タイトルマッチ Daniel Zaragoza - YouTube

1997年4月14日（月） WBC世界J･フェザー級タイトルマッチ大阪府立体育会館第2戦目王者ダニエル･サラゴサ（メキシコ） VS 同級3位辰吉丈一郎（大阪帝拳）勝者ダニエル･サラゴサ 12R 判定勝ち（3-0）サラゴサは、4度目の防衛に成功。辰吉は、世界戦3連敗となる。

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13ヵ月後
再度サラゴサに挑む
が、判定で負けた
世界戦3連敗

vs シリモンコン・ナコントン・パークビュー

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辰吉は階級を再びバンタムに下げ
16戦全勝、無敵のWBC世界バンタム級チャンピオン、
シリモンコン・ナコントン・パークビューに挑戦した
20歳のチャンピオンは
27歳の辰吉を
「7RにKOする」
と宣言した

るみ夫人からの手紙

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試合前、
辰吉は精神統一のために控え室のトイレでるみ夫人からの手紙を読んだ

「あんたはなにしに大阪に来たんや
かわいい女房、子供がいる幸せな家庭を築きたくて来たんか
ボクシングで世界チャンピオンになるために来たんやろ
強くなりたい
自分が強くなるのを見たくて大阪に来たのと違うんか
それがあるから今家族があるわけやろ
この家族を失いたくなかったら
もう1回我にかえってガムシャラにやってみいな
減量の苦しさとか
厳しいトレーニングとか
プレッシャーとか
そういうのは向こうも同じこと
でもシリモンコンは
あんたほどボクシングのすばらしさも苦しさもわかってないはずや
あんたは酸いも甘いも噛み分けてきた人や
あんたとグローブを合わせた瞬間
シリモンコンは縮み上がるやろう
シリモンコンは負けたことがないから怖さを知らん
だから度胸もある
でもあんたは怖さを知ってる
地獄を知ってて
負けの怖さを知ってて這い上がってくるやつと
怖さを知らんで向かってくるやつと
どっちが怖いと思う?
命を捨てて向かってくるやつより
命を狙ってくるやつのほうが怖いと思う」
via 続・波瀾万丈不死身の哲学

辰吉は
何のために戦うのか
明確になった

3度目の世界チャンピオン

辰吉丈一郎VSシリモンコン　KOシーン - YouTube

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5R
シリモンコンからダウンを奪ったものの、
6R以降
シリモンコンの反撃で
あわや逆転KO負けというところまで追い詰められる
7R
左ボディブローで2度目のダウンを奪い
辛くも立ち上がったシリモンコンを連打で追撃したとき
レフェリーストップがかかった
網膜剥離でタイトルを返上してから4年
ついに世界チャンピオンに返り咲いた

vs ウィラポン・ナコンルアンプロモーション1

辰吉VSウィラポン　1戦目KOシーン - YouTube

via youtu.be

via boxingnavi.com

その後、
2度の王座防衛に成功し
ノリノリの辰吉の3度目の防衛戦は
元WBA世界バンタム級チャンピオン、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションだった
序盤こそ互角の展開だったが
ラウンドが進むにつれ次第にウィラポンがペースアップ
6R
ウィラポンの左をまともにもらってダウン
なんとか立ち上がったもののウィラポンの激しい追撃に襲われ
最後は右ストレートを左のこめかみに受け仰向けに崩れ落ちた
ノーカウントで試合をストップされた
失神KO負け
3度目の世界王座陥落だった