'97の世代とかスニーカー系と呼ばれたバンド・SUPERCAR(スーパーカー)
2016年10月23日 更新

'97の世代とかスニーカー系と呼ばれたバンド・SUPERCAR(スーパーカー)

1997年「cream soda」でデビュー。90年代後半、バンドSUPERCAR(スーパーカー)は人気を獲得していく。当初はギターサウンドに重きを置いたバンドだったが、トランスミュージックなどを取り入れるなど柔軟性の光ったバンドでもあった。

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ロックバンド・SUPERCAR(スーパーカー)

1997年「cream soda」でデビュー。
1999年には「ミノルタVECTIS2000」のCMに「Flicker」が使用され、フルカワミキがイメージキャラクターとして起用された。

当初はギターサウンドに重点を置いたシューゲイザー系のバンドだったが、次第に方向性が変化。
「HIGHVISION」でロック色は一層薄れ、トランスミュージックも取り入れた一大傑作となった。

所属レーベルは2000年までが「dohb discs」、解散の2005年までが「キューンレコード」だった。

MINOLTA「ある日町を歩いてたら猫が働いてた」

04年2月に、約2年ぶりとなる5thAlbum「ANSWER」を発表。弁証法的にバンドサウンドを取り戻しつつフィナーレを迎えた。

2005年2月26日、解散。

フルカワミキボーカル曲は年代を下るとともに減少傾向にあったが、奇しくも「ANSWER」のラストトラックは同アルバムで唯一彼女がボーカルを務める曲であり、様々な意味でスーパーカーは再生のうちにその眠りについたと言えよう。
SUPERCAR(スーパーカー)

SUPERCAR(スーパーカー)

SUPERCAR(スーパーカー)の来歴

1995年、フルカワが八戸市内の楽器店(楽器の文明堂:閉店)に貼ったバンドメンバー募集の張り紙により同地でバンドを結成。レコード会社へ送ったデモテープがきっかけで1997年にシングル「creamsoda」でデビュー。
同時期に登場したナンバーガール、中村一義、くるりらとともに「'97の世代」と呼ばれる新世代ロックバンドとして活動。
1998年頃には当時勢いのあったバンド、TRICERATOPSなどと一緒に「スニーカー系」と呼ばれた。

「'97の世代」&「スニーカー系」と呼ばれたバンドも紹介!

向井秀徳率いるナンバーガール

向井秀徳率いるナンバーガール

1995年8月に福岡で結成された。
1999年5月に、メジャーデビューシングル「透明少女」を発表。
2002年4月、『NUM-HEAVYMETALLIC』をリリースしたナンバーガールは全国ツアーを行い、同年9月にオフィシャル・ウェブサイトにて突然の解散を発表した。
中村一義

中村一義

1997年にシングル『犬と猫』でデビュー。
独特かつ卓越したポップセンスは、各方面から絶賛される。
渋谷陽一をして「10年に一人の天才」と言わしめ、いとうせいこうに至っては自身のホームページで「桑田佳祐を継ぐ日本語詞の使い手」と評している。
くるり

くるり

京都府出身のロックバンド。
1998年にシングル「東京」をリリースしメジャーデビュー。
アルバムごとに異なった音楽性や趣向を持つ、多様な作品群を発表してきた。
また、メンバー交代も非常に激しい。
TRICERATOPS(トライセラトップス)

TRICERATOPS(トライセラトップス)

スリーピース・ロックバンド。略称はトライセラ。
1997年にbounce recordsよりミニアルバム『TRICERATOPS』のリリースを経て、同年7月にシングル「Raspberry」でエピックレコードジャパンよりメジャーデビューを果たした。

1999年、ポカリスエットのCMにシングル「GOING TO THE MOON」が起用され、人気を確固たるものとした。
2000年に発表された3作目のアルバム『Futurama』からはエレクトロニカをに取り入れるようになる。
これについて中村は具体的にROVOやコーネリアスからの影響をあげている。

2002年に、映画『ピンポン』に「YUMEGIWA LAST BOY」「Free Your Soul」「STROBOLIGHTS」「Changes」「Baby Once More」が使用された。

一般の知名度としてはこの映画「ピンポン」の主題歌、挿入歌を担当したバンドとして知られる。バンド名、曲名は知らずとも、メロディを聴くと、「ああ、 ピンポンの!」となることが多い。
主題歌にもなった「YUMEGIWA LAST BOY」には、エレクトロニカ、エレクトロサウンドを得意とするプロデューサー、砂原良徳を起用。

Ping Pong - Yumegiwa Last Boy

次のシングル「AOHARU YOUTH」、アルバム『HIGHVISION』『ANSWER』には益子樹(ROVO、DUB SQUAD、ASLNなど)をプロデューサーに起用している。
サウンドとリンクするように彼らは映像面でも田名綱敬一、宇川直宏らのアーティストとのコラボレーションもこなす。
2005年2月26日にSTUDIO COASTにて行われたライブをもって解散。

SUPERCAR - AOHARU YOUTH

メンバー構成

中村弘二(なかむら こうじ)。1977年9月28日生まれ。青森県十和田市出身。

ボーカル、ギター、作曲、シンセサイザーを担当。
解散後は、「iLL」として活動。リミックスやプロデュース活動、劇伴なども手掛け、レーベル「Sound Of Romances」も主宰している。
中村弘二

中村弘二

愛称は「ナカコー」。
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