『めぞん一刻』(1980年)音無響子と五代裕作の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらないお話
2016年11月6日 更新

『めぞん一刻』(1980年)音無響子と五代裕作の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらないお話

1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品である『めぞん一刻』。響子と五代の相思相愛ながら、すれ違いの関係が続き、もどかしい距離がなかなか縮まらない。すれ違いはラブコメの基本ですが、この響子と五代のドM過ぎる「もどかしい関係」は超絶なレベルで、ほかに並ぶものがないでしょう。草食系プラトニックな純愛青春劇なこの名作『めぞん一刻』のストーリーをおさらいしてみましょう。

91,442 view

『めぞん一刻』(ビッグコミックスピリッツ・1980年11月号(創刊号) - 1987年19号)

『めぞん一刻』(ビッグコミックスピリッツ・1980年1...

『めぞん一刻』(ビッグコミックスピリッツ・1980年11月号(創刊号) - 1987年19号)

『めぞん一刻』(めぞんいっこく)は、高橋留美子によるラブコメディ漫画。

「時計坂」という町にある「一刻館」という名の古いアパートの住人・五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人・音無響子を中心としたラブストーリー。

人よりも苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年・五代裕作と、生来の鈍感さと亡き夫へ操を立てるがゆえの真面目さを合わせ持つ美貌の管理人・音無響子の織り成す恋愛模様について、周囲を取り巻く常識はずれの面々が住むおんぼろアパート「一刻館」を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれる。1980年代の恋愛漫画の金字塔として名高い作品である。

「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上において、創刊号である1980年11月号から1987年の19号にかけて全161話が連載された。連載は雑誌の発行ペースに従い月刊から月2回へ、さらに86年4月14日号から週刊へと変わった。また月刊時代は9回中8回で巻頭カラーを飾る看板連載であった。

作者は「週刊少年サンデー」で「うる星やつら」を連載し、小学館の青年向けと少年向けの各漫画雑誌の看板作家の一人であった。しかし作者は、双方とも自分の20代の作品だとして同時期に完結させている。

単行本は全15巻。2007年4月27日に新装版として再発売される。1992年から1993年にかけて、A5判のワイド版としても発売され、1997年には文庫版が出ている。

1986年にはアニメ化と実写映画化がされ、1988年にはアニメ映画も作成されている。また、2007、2008年にはテレビ朝日系列でテレビドラマが2本製作、放映された。

出典 めぞん一刻 - Wikipedia

音無響子は五代に求められている存在だと自覚している。しかし、五代に対してはっきりした態度を取らず「ぬるま湯」の状態の逃避をする・・・これが『めぞん一刻』のコア。

非常に古い木造アパート「一刻館」に新しい管理人、音無響...

非常に古い木造アパート「一刻館」に新しい管理人、音無響子がやってきた。

音無 響子(おとなし きょうこ)は若くて美人、スタイル抜群。通称「管理人さん」。
キャラクターのモデルは女優の夏目雅子。夏目雅子さんの実写版見たかった・・・

基本的に明るく快活で優しい性格の反面、非常にヤキモチ焼きで世間知らずであり、思い込みも激しい。また、親譲りの鈍感な面もある。
5号室に住む浪人生の五代裕作は可憐な彼女に恋をする。

5号室に住む浪人生の五代裕作は可憐な彼女に恋をする。

五代 裕作(ごだい ゆうさく)は善良であるが意思が弱く流されやすい性格のため、要らぬ苦労を背負い込み、トラブルに巻き込まれることが多い。

音無 響子の美貌に五代は一目で虜になり、常に気になるマドンナ的な存在となる。

頼りなくても、要領が悪くても、そんなことは、それほど、たいした問題じゃない。
裕作くんは優しくて思いやりのあるすばらしい子だ。それが一番!
音無響子は裕作の想いを知りながらも、いつも素知らぬ態度...

音無響子は裕作の想いを知りながらも、いつも素知らぬ態度ではぐらかす。

しかし五代の帰宅時間だけは曜日ごとに把握して庭先で出迎えるなど、明らかに五代に好意を持っていた。

音無響子は五代が他の女性と仲良くしているのを見聞きしただけで、真意を確認せぬまま自分の中で勝手な解釈をし、独りよがりに不機嫌になり、キツく当たっていた。

音無響子は五代に女友達から日に何度も電話があるだけで嫉...

音無響子は五代に女友達から日に何度も電話があるだけで嫉妬し耐えられなくなる

五代に対しては、女友達から日に何度も電話があるだけで嫉妬し、それに応対している五代の言動を目にするのも耐えられず、それまで管理人室で取り次いでいた黒電話とは別に「アパートの住人用」との名目でピンク電話を設置してしまったほどである。

嫉妬と怒りの激しいオーラが見えます。
音無響子「恋敵(ライバル)・・・」

音無響子「恋敵(ライバル)・・・」

音無響子は五代が八神いぶきと腕を組んで仲よさそうに学校...

音無響子は五代が八神いぶきと腕を組んで仲よさそうに学校へ向かう姿を見送る際には笑顔のまま掃除用の竹ぼうきをへし折った。

音無響子は五代の心根の優しさや厚意に絆され、次第に心惹かれて行く。五代に近付く女性を排除しようとする。邪魔をする。

音無響子は五代に近付く女性を排除しようとする。

音無響子は五代に近付く女性を排除しようとする。

五号室に八神が転がり込んできてもめる一刻館。
出典 ameblo.jp
音無響子「あのね、八神さん・・・五代さんはね・・・私の...

音無響子「あのね、八神さん・・・五代さんはね・・・私のことが好きなんです。」

音無響子「あんのガキ~~。」

音無響子「あんのガキ~~。」

禁断の秘術!学校に八神のことをチクル!響子さん・・・

禁断の秘術!学校に八神のことをチクル!響子さん・・・

この手は使いたくなかったけど・・・学校にチクル。
八神と五代を引き離すために、そこまでやる響子さん、五代のこと大好きじゃないですか!
本当は五代先生のこと好きなんでしょう。絶対そうよ。そう...

本当は五代先生のこと好きなんでしょう。絶対そうよ。そうでなきゃ、なんで邪魔するのよ。

響子の邪魔に八神もきれた!八神は、当然、最初から響子と五代のことは感ずいている。
音無響子「このままじゃ、みんなウソになりそうで・・・こ...

音無響子「このままじゃ、みんなウソになりそうで・・・こわい・・・」

五代の心根の優しさや厚意に絆され、次第に心惹かれて行く。しかし響子は、五代への恋慕の情は亡き夫への想いを「嘘になってしまいそうで…」と自問自答し、自分の気持ちに戸惑いを感じていた。そのため五代の気持ちを受け入れることにも躊躇していた。

五代が勘違いしてしまうのもしょうがない音無響子の態度。「めぞん一刻」の最大のトリック=説明を省略しすぎ・説明不足・言葉足らず=勘違いをもたらす。

音無響子「あの・・・本当に私でよろしいんですか?」

音無響子「あの・・・本当に私でよろしいんですか?」

五代は響子が、三鷹のプロポーズを受けたと勘違いする。

「めぞん一刻」の最大のトリック=説明を省略しすぎ・説明不足・言葉足らず=勘違いをもたらす。

「三鷹の妹の結婚式」の祝いの品を選ぶ役を響子が引き受けてくれるか、そろそろお返事をいただきたいんですが・・・という三鷹のせりふが

「そろそろお返事をいただきたいんですが・・・」と大胆に省略されすぎることで誤解を招くトリック。

あの・・・本当に私でよろしいんですか?という台詞もプロポーズを受ける台詞にしか思えません。

こういう表現が多い。そこが面白い。

「めぞん一刻」とは五代と響子が結婚するまで誤解し合う、両方がボケ役、両方がドMなお話です。

55 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 2018/4/8 04:25

    懐かしいですね。
    島本須美さんの声が音無響子のイメージにぴったりでした。
    最後の墓前での感動的なセリフは、フジテレビの『101回目のプロポーズ』でそっくりそのままパクられてましたよね。




    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

大人の女子にとってはどれも懐かしい!女子に人気の記事・スレッド一覧

クラスの女子で回し読みしたよね!コバルト文庫【漫画家マリナシリーズ】覚えてる!?

クラスの女子で回し読みしたよね!コバルト文庫【漫画家マリナシリーズ】覚えてる!?

1985年に第一作目が発表されたコバルト文庫の漫画家マリナシリーズ。次々と出てくる登場人物の美しさに小中学生女子は虜になりましたよね。マリナがうらやましい~っと思った女子多数。あなたはシャルル派?和矢派?それとも薫派?夢中で読んだ藤本ひとみさんの名作シリーズを振り返ります!
ポニーテール白書って覚えてる?水沢めぐみの青春ラブストーリー

ポニーテール白書って覚えてる?水沢めぐみの青春ラブストーリー

1985年からりぼんで連載されていた水沢めぐみの「ポニーテール白書」を覚えていますか?主人公の結と初恋と結の家族について描いた作品です。あらすじからラストまでご紹介していきますね。
saiko | 848 view
【かわいいは正義】女子も男子も夢中になった川原由美子『観用少女』【隠れロリ】

【かわいいは正義】女子も男子も夢中になった川原由美子『観用少女』【隠れロリ】

「観用少女(プランツ・ドール)」とは「生きるお人形」そして「植物」。中華圏のどこかを舞台に、独特の世界観と少女の圧倒的な可愛さで読者を魅了した『観用少女』シリーズを見てみましょう。
ケロリン | 1,052 view
昭和を代表する胸キュン漫画【星の瞳のシルエット】遠回りしまくる登場人物!結局みんなどうなったんだっけ?

昭和を代表する胸キュン漫画【星の瞳のシルエット】遠回りしまくる登場人物!結局みんなどうなったんだっけ?

昭和後半に小学生時代を過ごしていた女子には懐かしすぎる「星の瞳のシルエット」は月刊誌「りぼん」に1985年12月号から1989年5月号まで連載されていました。久住と香澄、そして真理子。はたまた司と沙樹。登場人物の回りに回るこんがらがる関係にイライラ、キュンキュンした方も多いはず!そして時折出てくる星座の名前。その響きになんだかよくわからないけどドキドキしたあの頃。振り返ってみます!

関連する記事こんな記事も人気です♪

きまぐれオレンジ☆ロード、クリィミーマミ、うる星やつら…高田明美の画集「Angel Touch」が発売決定!!

きまぐれオレンジ☆ロード、クリィミーマミ、うる星やつら…高田明美の画集「Angel Touch」が発売決定!!

復刊ドットコムより、イラストレーター、宝飾デザイナーとして活躍する高田明美が世に送り出したイラストを振り返る画集『Angel Touch ~エンジェルタッチ~ 高田明美画集』の発売が決定しました。
隣人速報 | 1,136 view
大和和紀『はいからさんが通る』の2部作アニメのタイトルが決定!原作の結末も描かれる!

大和和紀『はいからさんが通る』の2部作アニメのタイトルが決定!原作の結末も描かれる!

大和和紀による70年代の人気漫画「はいからさんが通る」。そのアニメ映画が前後編の2本製作されるが、タイトルが決定した。前編は11月11日、後編が2018年内に公開される予定だ。
80年代の不朽の胸キュン・ラブコメアニメ(マンガ)のヒロイン(10作品)

80年代の不朽の胸キュン・ラブコメアニメ(マンガ)のヒロイン(10作品)

1980年代のラブコメアニメ・漫画ブームを支えた懐かしのヒロインたち…ラム(SFギャグ『うる星やつら』)、音無響子(青年ラブストーリー『めぞん一刻』)や若松 みゆき・鹿島 みゆき(恋愛ドラマ・ラブコメ『みゆき』)などを振り返ってみましょう。80年代から90年代のアニメ・漫画における青春時代のヒロインのひとりがいるかもしれませんね。
ガンモ | 18,626 view
高橋留美子原作アニメの人気ランキングがついに決定!「全るーみっくアニメ大投票」が現在開催中!!

高橋留美子原作アニメの人気ランキングがついに決定!「全るーみっくアニメ大投票」が現在開催中!!

「うる星やつら」「めぞん一刻」などのヒットで知られる女性漫画家・高橋留美子の原作アニメの投票企画「全るーみっくアニメ大投票」が、NHK BSプレミアムの特設サイトにて現在好評開催中です。投票期間は11月4日まで。
隣人速報 | 1,867 view
80年代の少年誌の「ラブコメ」ブーム・輝ける青春グラフィティー16作品

80年代の少年誌の「ラブコメ」ブーム・輝ける青春グラフィティー16作品

懐かしい80年代の甘酸っぱい青春時代の記憶と当時の空気感も満喫できる不朽の名作『めぞん一刻』など少年誌の「ラブコメ」作品を振り返ってみましょう。名作は色あせず。昭和臭がむしろ良いですねえ。
ガンモ | 55,164 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト